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ありがとうございます
手術前も、人工内耳の内容や
写真を見て 恐かった
体内にインプラントを埋め込み、
外からはマイクで音をひろうため、
送信コイルと繋ぐ
耳の後ろに付けた送信コイルは、
皮膚の下の受信装置が
磁石になっていて くっつく……
Rは まだ小さいので、耳の後ろに
掛けることが出来ず
服に マイクを付ける事になる
術後の家での様子は、
そう 変わりなく、
頭に付いていることに気づくと、
引っ張って 外してしまうらしい
それでも、定期的に
マッピングに通う時に
Rとは会えるので、
体調は大丈夫か とか
頭の中で、何も起こってはいないか
等々…
（先生（名医）は、信用していますが
Rの身体の中の事なので、心配
）
）自分で確認出来たので、
安心することができた
マッピングに通うのも、
往復4時間かけて 通い、
その都度、音を調整してもらい
徐々に段階をあげてもらう
マッピング室は、小さなお部屋に
なっていて、
子供が遊べるように
何種類も、おもちゃや本が
置いてあり、ゆっくり座って
検査してもらえる
言語聴覚士の先生は、
Rに 太鼓を強く叩いて
室内に 大きく響く音を聴かせた
「Rちゃん 聞 こ え る ？」
先生の声も、ゆっくり丁寧に
大きな声で
Rは、産まれて初めて
「ん……？」と言う顔をして、
後ろで支えて座っていた
ママ（三女）の方に振り返り、
にっこり笑った……
「Rちゃん 聞 こ え て る ？
聞 こ え て る ね ？」
また、先生が 同じように
今度は 早く ドンドンドンと
太鼓を叩いていると、
Rは 全身で喜んで、
笑顔を見せてくれた
私は 横で、緊張しながら
しっかりと録画し
動画におさめた
嬉しくて 嬉しくて、
涙が込み上げてきたのを
我慢した
三女も 嬉しくて嬉しくて、
「R 聞 こ え る ？
聞 こ え る ？聞 こ え て る の ？」
と言って、Rを抱き締めた
今日と言う日が、
Rが この世に産まれて
初めて [音] を聴いた、
記念日………
やっと、みんなと同じ
スタートラインに立てた日……
本当に、感謝で
いっぱい……