私たちの関係も、少し
落ち着いていた ある日……


彼から、出張での お土産があるからと
連絡があり 駅まで 自転車で
迎えに行った


帰り道、少し ほろ酔いの彼は
今日、上司と 同僚との出張だった事を
嬉しそうに話し
2人で 歩きながら帰った…



私の家に着き、彼は リビングで
ゴロンと横になって
まだ、喋っている


子供たちは、出掛けていて


相当  良い仕事が出来たんだな〜と
思いながら、寝そべっている彼の
横に座り  聞いていた……



その時………



彼の首すじに、何か 光るものを
見つけた……


近眼の私は、あまり よく見えず


寝息をたてようとしている彼に、
少し 近づいた


でも、わからない……



だけど、何か変………えー?


指先で 彼の首すじを ピッと、
すくうようにして
そのモノを ジーッと見てみた



何だ  これ………真顔??
べっとり してる………



ラメってる???うーん



ちょっと、匂いを嗅いでみた…………



それは それは、甘ったるい
匂い………真顔真顔真顔




徐々に また、心臓がドキドキ

鼓動が早くなってきた




サ 「ねぇ、これ 何??」

彼 「何が〜〜??」

サ 「これ、匂ってみて
めちゃくちゃ甘い匂いが 
するんだけど……

これ 何?? 」


彼「んん〜〜??えー?


きっと、彼の頭の中で 思考が
カタカタと 猛スピードで動いてたと
思われる………


サ  「ちょっと、起きて。
これ  何??イラッ



少し 寝かかっていた彼は、
ゆっくり身体を起こし
頭を下げて座っている……



サ  「これって、グロスじゃない??
ほら  見てみて??
こんなに 甘い香り……
どうして、こんなのが 首すじに
ついてるの??」


よ〜く 近くで見ると、
2ヶ所………




私は、

[汗が 吹き出す]と言う現象を

生まれて初めて 目の当たりにした……


本当に、あの表現は 当たってるんだ〜〜


と思うくらい、彼の汗は
床に ボタボタと落ちていた……



せっかく、仲良く過ごしていたのに


また、こんな感じ………



もう、涙よりも  呆れていて


力が 抜けた………