Yくんが 旅立ってから、

次女は、立ち直る事が出来ず

食欲も落ち、悲しみにくれていた……


悲しい時には、泣けば良いし


落ち込む時は、とことん
落ち込めば良いよ……


ママが ずっと、そばにいる


そんな時、Yくんの お母さんから
次女に 電話が入ったらしい……

「Kちゃん、大丈夫? 」と……

そのうち、お母さんからの電話は
頻繁になり 

次女と、三女は 食事に誘って頂いて
何度か 連れて行ってもらっていた……

ただ……

お母さんも、まだYくんの事を
受け止めれずにいて、
会話の終わりは、悲しい と 
泣かれて いたそうだった………


次女も、まだまだ 今の現状を
受け止めれずにいて
Yくんを想っては、泣いている毎日……


でも、
日が経つにつれ、お母さんは


娘の新しい彼氏の話を され始めた……と。


「Kちゃんなら、素敵な彼が出来ると思うわ!
もう、彼は 出来たの??
どんな人が タイプ??

でも、Yの事 忘れないでいてあげてね! 」


と、だんだん そんな会話に
なっていたらしい………


もちろん、そんなに月日は経っていない

娘の心の中は、Yくんで いっぱいだった……


お母さんから、電話が かかる度に
娘が 怯えるようになった……


「電話に 出るのが、怖い……」


と、泣き出すようになった


週に 2〜3回のペースで、
かかってくる電話……


娘に、「母が お礼が言いたいと言っています」
と 言って、電話を変わってもらった…



「いつも、ありがとうございます。

お母さん 大丈夫ですか? 
お辛いですね…お身体も、無理されて
いませんか?

娘も ずっと、Yくんを想って
まだ、受け止めきれずに居ます……


お姉さんは、大丈夫ですか?

お姉さんも、寂しいし 
お辛いですね………  」

と、言った時に  お母さんが


「えっ…………!?

あっ……そうですね……2人姉弟ですから……」


と、言われた……


それから、電話は かかってこなくなり

最後に、お手紙が 届いた……


便箋3枚の 最後に、


     [  Kちゃん 本当に、ありがとう
     素敵な彼を見つけて、
     幸せになって下さいね !! ] 

と……

(もちろん、私や三女にも お礼の言葉を
頂いた)



お母さんの、喪失感  辛さ 悲しみ  苦しみ……


私にも わかります  と言えば、
嘘になる…………


私も、悲しいし 辛い………



でも、もっと身近に  いつも1人で
不安を抱え 心配しながら
耐えて待っていた

もう1人の 大切な 子供、   


お姉ちゃんが いる………



お母さんは、あの時 

その事に ようやく

気づかれたようだった………



お姉ちゃんの 寂しい心も、


うめてあげないと…………