子供達から「お化け屋敷」と

呼ばれている

今住んでいる共同住宅。


住宅のオーナーは

東京に住んでいる

入居時、エアコン取り付け禁止

老婆は管理会社に電話

「今年の猛暑で何人死んだのか、

孤独死したら、そちらの損失は計り知れないことになるのでは」と

蚊の泣くような弱々しい声で

話してみました


管理会社より

「エアコン取り付けて良いそうです

お体に気をつけてお過ごしください」

「決して孤独死するんじゃねぇぞー」

管理会社の心の声が

聞こえるようでした


「お化け屋敷」以前の住宅は

エアコンの設置の許可がおりました


離婚が決まったのに

家をなかなか出ない私に

先生様が「なぜ、家を出ない」

「エアコンの取付け工事がまだなので」それに、愛犬の四十九日まで

家に居る権利を、弁護士先生様が

取り付けてくれていました


愛犬が亡くなる前に

一度だけでも「牛肉」を

食べさせてあげたいと思いました


泣きながら「牛肉」を焼きました

「さぁ、食べなさい」差し出す私

愛犬は、嬉しそうにシッポブンブン

次の瞬間「牛肉」の入った食器を

鼻でひっくり返した

「なんということを!」私は絶句

「食べなさい、もったいない」

「牛肉」の入った食器を鼻に押し付けるその度に食器をひっくり返す

よっぽど、イヤだったようで

ささみの煮た、いつものお肉を

喜んで食べてくれました

「ありがとう、支えてくれて」

明日はこの家を出ようと

決心できました



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