友人から勧められてから、私の目にSHINeeが映るまで要した時間は約9年。
今となればなぜあの時私はちゃんと観てこなかったんだろうと何度も思った。
私は毎日良く飽きないねと言うほど、SHINeeの動画と楽曲を聴いた。
映像収集癖のある私は、直ちに日本で発売されているライブブルーレイは全て購入。
勧めてくれたJ友さんはシャヲルの先輩だから、ウザくならないようにおすすめの曲だったりを教えてもらったり。
また、私を立派なシャヲルに育て上げたのはTikTokの功績も否めない。
一度捕らえたら離さないというほど、次から次へと関連動画が流れてくる。
ジョン君の歌に魅了されながら、こんな動画を見て、ジョンヒョンは作詞作曲もする事を知っていく。
なんて才能に満ち溢れた人なんだと、ズブズブに沼り、もう抜け出せない。
私の中のSHINeeへの好き、ジョンヒョンへの興味はどんどんと増幅していく。
ジョンヒョンの遺書を読み、MVを観て、心が壊れて行った経緯を探ったりもした。
ジョンヒョンの紡ぐ言葉はとても繊細で、儚くて優しい。
この動画が流れてきた時は泣いた。
彼の心が透けて見えるようで涙を止められなかった。
悲しい動画もたくさん見た。
今の時代だから、過去動画やファンカメが山ほど存在していて、もういないなんて感じさせないほど日々が充実していく一方
もう肉体はないことを思い出し、悔やみ落ち込むを繰り返す。
その一方で次第に、他メンの認識も深めていく。
はじめは誰が誰なのかどんな声なのかダンスなのかも区別もつかなかったけど
オニュは、ジョンとはまた違う静の透き通るボーカル
テミンは抜群のダンスとパフォーマンス力、可愛さ。シャヲルに対する独占欲 笑
キーは歌もダンスもトークも表情管理も完璧で本当に万能
ミンホは抜群のルックスと、スマヲタとしては時に慎吾に見えることがある笑 ファンサもピカイチ。
それぞれが違う魅力をふんだんに発揮してのこのバランスに魅せられて、無事に箱推しとなった。
来る日も来る日もSHINeeで一杯に満たす日々。
4月。テミンが兵役を終えて
5月。完全体でのカムバが約束される。
まず手始めに、The Feelingが公開された。
ジョン君はいなくても、ついにその日が来たんだと歓喜に胸を躍らせてた。
その矢先のオニュの活動休止の報道。
戸惑いつつも『生きているならそれでいい。十分に休んで心を癒して欲しい』と思った。
そしてSHINee Worldのライブツアーが決定。
一足先に、本国でのライブを動画配信で視聴した感想は、ただただカッコよかった。
特に違和感も感じなかった。
3人で5人のパフォーマンスを、しかもメインボーカル二人不在の状況でも、やり切ってた。
Sherlockの時、ジョン君のハイトーンパートをシャヲルの皆が補ったところはぞわーって鳥肌が立つほど感動した。
この曲を初めて聴いた時はヤバいヤバい…と口に出して言ってた。
大好きな歌もやってくれたし、充足感をしっかり得られた。
日本公演は…一瞬間悩んだけど、すぐに『行きたい!行こう!』と思った。
ジョンヒョンはいない事は分かってる。
でも
一回は体感してみたいと思った。
行って、自分がどう感じるかが未知だったけど
とにかく、一度空気に触れてみたかった。
ジョンヒョンをとてもよく知る三人の姿を見たかったし空気に触れたかった。
そこで、どう感じるか…もうライブはいいと思うのか、それともまた行きたいと思うのか
9月。念願のライブに参戦した。
その直前、私は何の準備もしていなかったことに気が付く。
そう。
Kポアイドルのライブでは『掛け声』が存在する。
SMAPさんも掛け声はあるものの『フッフー』みたいなものばっかりで難しいものは一つもなかったけど
SHINeeにも当然存在していて、とにかく焦って練習した。
でもあまたとある楽曲のすべてを覚えるには時間がなさ過ぎて、SherlockとEverybodyだけはと覚えて行った。
それ以前に、ライブ自体がSMAP以来の参戦だったからドキドキした。
彼らの姿を見た瞬間、本物がいた…!と思った(当たり前)。
パフォーマンス中は『カッコいい』だったけど、MCが始まると可愛いが渋滞してた。
これまた、SMAPさんの時とは違う印象を持った。
自分の年齢と、存在の違いではあると思うけど、SMAPに可愛いは感じなかったから笑
でもね、私の大好きなSherlockがセトリ落ちしてた…笑
日本の曲もやってくれた。
でも、当時の私は本国の曲しかほとんど聴いていなかったので、勉強不足だった感は否めない。
総じて言えたのは
ライブに行ってよかった。これからも行きたいと思った。
なぜなら、ちゃんとそこにいない二人を感じることができたから。
彼らに対する好きは、確固たるものになった。
(つづく)