10日の日経平均株価は1.89%下落し、かろうじて6万4000円台を維持して取引を終えた。米ハイテク株安や中東情勢の緊迫化が株安の要因として指摘されているが、筆者は12日に新規株式公開(IPO)が予定されているスペースXの株式を購入するための換金売りが10日も影響したと考える。また、一部のアジア系ファンドが利益の出ている日本株と韓国株で益出し売りを活発化させたという見方も浮上していた。
<SOX下落やイラン情勢の悪化に注目の声>
日経平均株価は反落し、前日比1237円36銭安の6万4179円27銭で取引を終えた。
市場では、1)9日のNY市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が1.93%下落した、2)米軍のヘリコプターが墜落し、米軍がイランを攻撃した──などを材料に、日本のAI(人工知能)関連や半導体関連の銘柄に売りが集中したという声が上がっていた。
<スペースXのIPOに対応した換金売り、AI銘柄に集中か>
ただ、複数の市場筋によると、ソフトバンクグループが8.33%、フジクラが6.78%、キオクシアホールディングスが7.78%とそれぞれ下落しているように、AI関連銘柄が売られており、AI銘柄とされているスペースXのIPOに対応するための売りが断続的に出たとみられている。
<アジア勢の一部、日本と韓国株で利益確定売りの声も>
また、一部のアジア勢が足元で急騰してきた日本株と韓国株の利益確定売りを出していたという声も聞かれた。10日の総合株価指数(KOSPI)は4.52%下げ、サムスン電子が6%、SKハイニックスが7.5%とそれぞれ下落した。
スペースXのIPOに対応した換金売りは、10日のNY市場と11日の東京市場まで持ち越されるとの見方もあり、その動向によってはAI銘柄を対象に値幅の大きな展開が続く可能性もありそうだ。
