セックスできなかったら離婚？／夫は家族としては大切で必要な存在ですが、男として好きではありません

素直で魅力あるあなたへ

パートナーシップと性のカウンセラー

小野美世です。

本の執筆は順調に進んでいるのですが、子どもたちの春休みなので、落ち着いてパソコンの前に座れないですね😅

昨日もご近所の元気な男子たちが家にやってきました。

ドッタンバッタン！

キャーキャー、ギャーギャー！

ガン！ゴン！ドン！

…シーン………

な、何してんの？？😅

私は２階の部屋にいたのですが、どうやらこたつ布団とトランポリンで秘密基地をつくったあげくそれを放置して外に出て行った様子…。

まぁいいか、元気だし😅

さて、今日の記事です。

（2019年9月8日の記事を再更新しています）

夫婦関係、夫婦の性の状況、不倫…のテーマでお話を聞いていると、妻からよく出てくるお声。

「夫は、家族としては大切で必要な存在ですが、男性として好きという感情がありません」

要するに、もうセックスはしたくないという意味ですね。

でも、夫からは「あるほうがいい。ないのは苦しいし、自分を受け入れてくれないということだから、離婚したい」と言われている。

さて、どうしよう。

こんなメッセージをいただきました。

過去のアドバイスで、いろんなことを試された方です。

状況としては、この記事のことを考えるときです。

自分がもうしないと決めるなら、相手に「他の誰かとそれを満たす権利」を返してあげて、という記事。

初めて目にした方は、ぜひ読んでみてください。

で、この方は、それはOKなんだそうです。

夫が、外でしてくるのはいい。

家庭を壊さないでいてくれればそれでいい。

自分は、家族としての生活を大切にしたくて、そこに幸せを感じられているから、それ以外の性とか男女間のいろいろは、夫婦ではもういい、と思っていらっしゃる。

今、この方は、旦那さまとの「リハビリ」中でもあるのですが、もう自分の中で結論は出ている…。

では、旦那さまのほうは？となると。

「レスを解消しようとしてくれないということは、自分のことを受け入れてくれないということ。自分はお金のことだけでただ必要とされてるんだね、それはイヤだ。その状態で夫婦を続けたくないから、離婚したい」

と言われているみたい。

うんうん。

どちらの気持ちも、言っていることも、その苦しさも理解できる。

さて、この先です。

私の視点から見ますと

（これまでのお話の経緯もふまえると）

この奥さまは

たぶん本当にそれが結論なんだろうなぁと思う。

「もう、できない」

（※まだひっくり返る余地があるかなぁと私が感じる場合もあれば、そうでない場合もあります）

ちなみに、「他の人とだったら、できるかもしれない」んだそうです。

で、こういう話って、夫婦の間で、深いところまで話すのは本当に難しいものです。

こういうときに「負けるが花」が使えるようになっているといいね。

ケンカ腰にならずに

自分の本当のところをさしだして

武器をもたない

相手の価値観と気持ちは相手のもの

コントロールをしない…

そんな筋力、普段みなさん鍛えていないからできない。

性がからむ話だと、より難しい。

この方が、自分の中をみたほうがいいのは

旦那さんを、本当に生活費の糧としてだけのために、利用してるのか？っていうこと。

まぁ、本音ではそれもあるでしょうね(ﾟ∀ﾟ)

それも認めておいたほうがいいよね。

自分にお金あったら、とっくに離婚してるよって人も多いと思います。実際問題。

でも、それを認めたうえで、さらに自分に聞いてほしい。

本当に、旦那さん＝生活費だけのために必要な人、ですか？

他にも、たくさんもらってるものがあるから、今、なんとかしようとしてるんじゃないかな。

性のことが、そんなにまで嫌なのにも関わらず。←ここはとても大事なのよね。なんとかしようとすらしない人多いのでね。

セックスであなたの思い通りに相手することはできないけれど、私は私なりにあなたのことを思っていて大切な存在だと思っている。

何よ、セックスができないと離婚なんて【私にとったら、ただそれだけのこと】で離婚ていう結果になるの？

あなたが外で誰と何してこようと

私はそれでも、あなたのことを嫌いにならないのに。

今の生活を続けたいのに。

って気持ちがあるんじゃないかなぁ。それをまだしっかり伝えてないんじゃないかなぁ。
旦那さまもそれをわかってないんじゃないかなぁ。

「あなたは私に否定されてるって感じていて、それはあなたの価値観を考えれば仕方ないことだと思うけど
私は否定しているわけではない」っていうこと、もっとがんばって伝えてみようとしていいんじゃないかな。

それが伝わらなくて、こんなにも苦しい…ってところも含めて。

ほんと、すり合わせって苦しい。そして切ない。

旦那さんのほうには、

どうせ俺はお金のためだけなんだろ

どうせ俺の希望は受け入れないんだろ

どうせ君は俺のこと愛してくれないんだろ

…みたいな拗ねも感じる(;'∀')

それが、「じゃあ離婚しかないよね」っていう言葉になっている。

暗にこちらにダメージを与えようという言葉になっている。

怖いから。

どうせ俺はお金のためだけなんだろ

どうせ俺の希望は受け入れないんだろ

どうせ俺のこと愛してくれないんだろ

これをあなたに言うなんて、そんな自分の弱いところ見せるなんて、怖いだろうから。

もしも、この方が、

はい、私はただ、あなたのことは最初から好きとかではなくて

結婚生活を与えてくれて、子どもとの生活も経験させてくれて

そのためだけに利用しただけだよーー。

という気持ちにしか行きつかないなら。

それを正直に伝えて、結論は相手に任せるというのもひとつだよね。

そんな身勝手で自分のことしか考えられない自分というのを、ずっと許してこなかったのかもしれない。

だから今、旦那さまを使って、自分を責めさせているのかもしれない。

このことを伝えると決めたとしたら

そのことに対して罪悪感をずっと言えずに抱えてきたことも、一緒に旦那さまに吐き出せるかもしれない。

なんか、キレイな言葉でごまかされているっていうのも、相手にとっては傷つく場合がある。

離婚するべきではない
セックスは夫婦間のみ
愛してるならこうしてくれるはず
嫌いになったから離婚するのだ
セックスできないのは愛がないからだ

いろんな、いろんな縛りを、ふたりで外していけたら。その先の景色が、また見えるんじゃないかな。

「夫は、家族としては大切で必要な存在ですが、男性として好きという感情がありません」

最初の言葉はこれでも、着地する先は、その夫婦ごとに違います。

コミュニケーションのふんばりどころを迎えている方を、応援しています。