前篇
の続きです。
じゃあ、美世家では、産後のバタバタのとき、どんなやりとりが夫婦間で行われていたのか。
ちょっと思いだしちゃったので、書いてみます(笑)
どうしたらいいのか、わからないお世話(美世にとって)の一つが、赤ちゃんの沐浴。
ほにゃほにゃふやふやな赤ちゃんをお湯に浮かべるわけですが(笑)、怖い。
でもこれって、産院でお母さんにどう指導するかというと、当たり前かもしれませんが、一回見て、次、本番、なんですよね。
産後何日目かに、似た時期に出産したお母さんが集められ、看護師さんが、赤ちゃんを実際に洗ってくれます。
洗われるのは、誰かの赤ちゃん。(←実験台)
こうして、ここ持ってこう洗って…。ふむふむ、必死で覚える。病室に帰ってから、私、ノートに手順を書きました(笑)
そして、次の日。今度は一人ずつ呼ばれて、「はい♪じゃあ、あなたの赤ちゃん沐浴させてみて」と言われる。
ひーーー、いきなり本番。
なんとか洗い終えて、また病室に帰って、反省点をメモする(笑)
「じゃあ、あとは退院してから頑張ってね♪」と言われ、沐浴指導は終わり。
私、夫にも、自分が産院から教えてもらったように、しかしませんでした。
つまり、一日目。私が洗う。そして、私がメモした、ノートを見せる。
そして、二日目。「はい♪今日一人で洗って♪^^」
夫は、一瞬ぽかんとして、慌てて隣の部屋に、私のノートを取りに行きました…。
「あれ?ここはどうしたらいいの?」と、夫。
「んーーー、わからん」と、私。
だってまだ、私も何回目かだもん。
私がこんななので、夫はどんどん自己流で、「あ、こうしたら楽かも♪」というのを覚え、男の人の大きい手のひらのせいもあって、抜群の安定感。
面白くない私(笑)
抱っこにしても、交代でやってもらっていたら、
「発見したかも!お腹とお腹をくっつけて、オレが歌ってると声の振動で寝るぞ」
と、自説を主張する夫。
私がいくら歌っても、娘は寝ず、落ち込む私。
く、くーーー(涙)
こんな感じで、同時にお世話のキャリアをスタートさせたことで、比較的、器用な夫優位な感じで、子育てが進んでいったのでした。
それは同時に、私にとっては、
夫をコントロールしない
夫のやり方を否定しない
夫と張り合わない(競争しない)
夫に負ける
夫に頼って任せる
・・・そんなレッスンでもありました。もちろん、全部うまくいったわけじゃなく、たまに夫も凹ませてましたが。
大きな話になっちゃいましたが、「里帰りをしない」という選択には、こんなレッスンを体験できるメリットもある…ということです。
もちろん、夫婦によって形は様々。お互いの性格も大きく影響するのですが、我が家の場合は、それでよかったみたいです。うん、きっと。
これから育児をされる方には、ぜひ「里帰りしない、里に来てもらう」も選択肢に入れてほしいし、男性の方には、仕事で疲れていてもちょっと頑張ってほしいのです。
「オレ、授乳以外は、たいていできるよ」って、なかなかかっこいいです。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました