みなさん、こんにちは、こんばんは
今日は中国経済の現状についてお話ししますね。
最近、中国の経済が大きな問題を抱えていることは多くの人が感じていると思いますが、今回はその深刻さがさらに浮き彫りになる話題をご紹介します。
【中国の農村部にある老人ホーム】
まず、中国の農村部にある老人ホームが退去ブームに見舞われているというニュースからです。
経済的な理由で、失業した人々が親を老人ホームから自宅に連れ戻しているんです。
南方のある都市では、老人ホームの入居者の25%が退去したそうです。
これまで100人の老人を収容していたホームが、75人に減少してしまったんですね。
このような現象は、特に今年に入ってから顕著になっているようです。
月額利用料金が4万から10万円程度とされる中国の老人ホーム。
しかし、失業により都会での生活が難しくなった若者たちが農村に戻り、親を自宅で面倒見るしかなくなっているんです。
こうして老人ホームの利用率が下がると、老人ホームの経営も厳しくなります。
【広州の歩行者天国「上下九歩行街」】
次に紹介したいのは、広州の歩行者天国「上下九歩行街」の現状です。
かつては賑わっていたこの通りも、今では多くの店が閉店し、シャッター街と化しています。
ブロガーが撮影した動画では、通り沿いの多くの店が閉店し、かつては月10万円もした家賃が、今では空き店舗だらけの状態に。
これを見ると、中国経済がいかに深刻な状況にあるかがよく分かります。
【日本で例えると】
日本でも最近は景気があまり良くないと感じる方も多いかもしれませんが、例えば銀座の歩行者天国が閑散とすることなんてないですよね?
中国の状況と比べると、日本はまだまだ恵まれていると感じざるを得ません。
【北京と上海の物流倉庫の空室率】
さらに、北京と上海の物流倉庫の空室率も大幅に上昇しているというデータがあります。
2021年の第三四半期にはほぼゼロだった空室率が、2024年の第一四半期には北京で15%、上海で20%近くまで上がっています。
この物流倉庫の空室率の上昇は、景気の低迷を如実に反映していると言えるでしょう。
また、オフィスビルの需要も低迷しています。
北京のオフィス市場では空室率が22%に達し、賃料も大幅に下落しています。
新選では、オフィスの賃料水準が2014年の水準に戻るほどです。
これは、中国経済全体の低迷を示す一つの指標と言えるでしょう。
こうした状況を考えると、中国経済はかなり深刻な状態にあることが分かります。
日本のバブル崩壊時と比べても、その落ち込みの激しさは比較にならないほどです。
特に高級商品市場の痛みが顕著であり、ミシュラン星付きのレストランも次々と閉店に追い込まれています。
北京では賃料の支払いができず、閉店を余儀なくされたレストランがいくつもあります。
経済の低迷により、これまで賑わっていた場所や繁盛していたビジネスが次々と苦境に立たされています。
このような状況が続けば、中国経済全体の回復は非常に厳しいものとなるでしょう。
以上、中国経済の現状についてお話ししました。