2026年5月28日

 

 仙台から帰ってきて、いろんなことを考えました。僕は20代後半から壁画を始めて、その流れでワークショップを主に活動してきました。約20年間で培ってきた経験はそれなりに成果を出し、参加型で作品を作るアーティストとして仕事もたくさんいただけるようになりました。自分のやり方もある程度固まり、ある意味システマティックにワークショップをこなしていくうちにふと「このままでいいのかな?」という漠然とした不安が心の中に芽生えてきました。

 

「同じことをやり続けても面白くない」

 

そんな中昨年から始めたデパートでの展示。最初は苦手意識があってちょっと腰が引けていた部分がありました。自分なりに一生懸命に準備して臨んだ福岡、札幌、しかし思うような結果を出すことができませんでした。今回の仙台こそはと思って展示してみましたが、それほどの反響を出すことはできませんでした。なんとなく片手間でやっていた自分の中で初めて「悔しい」という気持ちが生まれました。

 

 

 デパートの展示には様々な人が訪れます。そういった人に自分の絵の魅力を伝え、気に入っていただき、購入してもらいます。購入してもらうことが全てではないけど、やはり個展をさせていただく以上は利益を生む作家である必要があります。デパートで販売される絵は当然安くなく、大金を払って購入するだけの作品の魅力がなければいけません。どちらかというと自分勝手に活動してきた僕は、需要に合わせて絵を描きたくないのでデパートとは相性が悪いと思っていました。でも自分の活動の軸が「Over the Wall」にあり、キャンバス作品はその活動を支えるものであると割り切ると、その葛藤は必要ないんじゃないか?と思うようになってきました。

 

 自分がやりたいことは一年に一度行きたい国で壁画を残すこと。デパートでの展示はその活動を広く知ってもらう機会であり、それを支えてもらう人と出会う場所。世界を明るくする絵を手元に置いておきたいと思う方のための作品を作ればいい。

 自分の絵のどういった部分に魅力を感じてもらえるのか?自分はどんな作品を提供できるのか?もっとそれを深掘りしたいと思うようになりました。

 

 ここから10年はデパートで展示をする10年にしよう!

 

 そう思いました。

 

 久しぶりに新しい目標ができてなんだかワクワクします。固定概念に囚われず、いま自分に必要な努力をしていくことが、新しい道を切り開いていくことになると思っています。そう思ったら善は急げで、ワークショップのお仕事はしばらくセーブして、ここからしばらくは個展用にバンバン作品を描いていこうと思います。

 

がんばろう!!