前回、出題傾向の変化として、問題の長文化を挙げました。
問題の長文化に対応し、素早く問題文を読み、正誤の判断をするためには、法的な文章の読解力が必要です。
ここで重要なのは、単なる読解力ではなく、「法的な文章」の読解力だということです。
「法的な文章」とは、法律の条文をはじめ、判例や通達などの文章をいいます。これらは、小説の文章とは、全く異なります。
社労士試験合格のための能力として、一種独特な「法的な文章」の読解力が必要になります。
それでは、「法的な文章」を読みこなすことができるようになるためには、どうすればよいのでしょうか。
答えは単純です。どれだけ条文、判例、通達を読み込んで、「法的な文章」に慣れているかです。
通常の市販のテキストや予備校のテキストは、図表が多用してあり、見やすくはありますが、条文、判例、通達などの文章を読み込むことはできません。
そうすると、通常の市販のテキストや予備校のテキストを読み込んでも、「法的な文章」の読解力は身につきません。
そこで、おすすめなのが、私たちの講座でテキストとして使用する「社会保険労務ハンドブック」です。
社会保険労務ハンドブック(平成29年版)
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この本は、条文や判例、通達が網羅的に掲載されており、「法的な文章」の読解力を身に付けるには最適です。
ただ、独学でこの本を読みこなすのは至難の業ですので、適切な指導者から指導を受けた上で、効率的に読み込んでいく必要があります。