こんにちは。Mです。
ビジターセンターの見学が終わりまだセミナーまで時間があったため、有料試飲を楽しみました。
ショップのある建物のショップの隣にあります。
メニューはこのようになっており、黄色の部分が有料試飲限定メニューです。
宮城峡蒸溜所はシングルカスクウイスキー宮城峡10年の提供があります。
余市蒸溜所に行くと余市10年のシングルカスクが楽しめます。
そのほか、オレンジの部分は余市蒸溜所のショップでしか売ってない限定品が、緑の部分は宮城峡蒸溜所のショップでしか売ってない限定品が飲めます。
そのほかごく少量海外スコッチも飲めます。
常温の水、冷たい水、氷、炭酸水が常設されているため、好きな飲み方で飲むことができます。
今回ショップでは限定品が買えたため、普段飲めない余市蒸溜所ショップ限定品と宮城峡シングルカスクをいただきました。
宮城峡10年は甘くて濃厚な味わいでした。
余市はPEATY&SALTYがドンピシャでハマりました。
余市蒸溜所に行った際は購入したい1本です。
宮城峡10年はカスクナンバーや樽詰日、ボトリング日など詳細にスペックが記載されています。
試飲ブースには壁に高級ラインナップのウイスキーたちが展示されており、眺めながら楽しむことができます。
さて、試飲も終えセミナー会場へほろ酔いで向かいました。
場所はビジターセンター内のセミナー室で集合となりました。
会場には既にウイスキーたちがセッティングされていました。
ニッカのウイスキーを知るセミナー
おつまみやお水もセットされています。
上のアクリル天板が透けてニッカのロゴが見えています。
セミナーの種類は何種類かありますが全て事前予約制ですので早めに押さえておくことをおすすめします。
また運転される方などは香りを楽しめる試香紙がグラスに入っており、飲めない代わりに宮城峡のミニチュアボトルがお土産でついてくるようです。
セミナーは2つとも同じタイムスケジュールです。
最初20分ほど動画を交えて宮城峡蒸溜所の紹介、40分ほど蒸溜所内の見学、最後の30分ほどはセミナー室に戻り試飲タイムというスケジュールですので約90分間のツアーとなります。
まず動画で数分程度紹介があった後、仕込水として使われる近くの新川川(にっかわがわ)の地下の伏流水を勧められ、一口いただきました(底のコースターはお持ち帰り可能)。
ニッカの社名は、この「にっかわ」由来からではなく、たまたま近くに似た名前があったとのことです。
ニッカの由来は前身の「大日本果汁株式会社」の社名から「日」と「果」をとって名付けられたものとのことです。
とても飲みやすくまろやかな軟水でした。
硬度は20度くらいとのことで市販されている水より軟水だと感じました。
宮城峡蒸溜所内は公共の水道水を引いておらず、トイレ含め蛇口をひねると、この仕込水と同じ水が出てくるとのことでした。
ウイスキーの作り方の説明がされました。
宮城峡蒸溜所は大麦麦芽を原料とするモルトウイスキーと、とうもろこしなどの穀物を原料とするグレーンウイスキーを両方作る世界でも稀な蒸溜所とのことです。
まずはモルトウイスキーの製造方法の説明がありました。
使用する大麦はでんぷん質が多い二条大麦であり、麦茶や牛タン定食などについてくる麦飯は粒が小さい六条大麦ですが、この二条大麦は粒が大きいとのことです。
一旦水に浸して芽を出させ、成長を止めるためにピート(泥炭)を用いて燻煙乾燥されます。この工程は製麦と呼ばれます。
わざわざ芽を出させる理由は大麦が芽を出すときに糖化酵素を作り出すためとのことです。
製麦を終えた麦は粉々に粉砕して温水を加えて糖化・発酵を行い、ビールと似た「もろみ」という液体ができ、これをポットスチルで2回蒸溜することでアルコール度数65%のニューポットができるようです。
蒸溜は水(沸点100℃)とアルコール(沸点約78℃)の沸点の違いを利用して、先にアルコールを気化させてコンデンサーという冷却装置で冷やして液体に戻すとのことです。
これを加水して63%にしてから樽詰めして、貯蔵・熟成を行うとのことでした。
最終的にはニッカの工場は全国で7工場あり、その内の一つ柏工場にタンクローリーで運ばれてブレンドされ、ボトリングされるものとのことです。
製品のラベルの後ろを見ると柏の住所が入っているようですがこれは酒税法の関係で最後に携わったところの住所地を記載するルールになっているためだそうです。
ではなぜ宮城峡蒸溜所内でボトリングしないのか気になったため、帰り際に質問してみたところ、昔は宮城峡蒸溜所内でもボトリングしていたそうで、最終的にはミニチュアボトルのボトリングだけしていたもののそれもやめて流通がしやすくするために関東の工場でボトリングをすることになったとのことでした。
次にグレーンウイスキーの製造方法の説明がありました。
発酵まではモルトウイスキーとほぼ同じだそうで、蒸溜機がモルトウイスキーで使用されるポットスチルと異なり、カフェ式連続式蒸溜機が用いられているとのことです。
カフェの名前はイーニアス・カフェという開発者の名前をとっているとのことで、95%未満のアルコールとなったものをニューポットとして取り出しているとのことです。
宮城峡蒸溜所では1963年に兵庫県の西宮工場で設置されたものを1999年に宮城峡蒸溜所に移設して現役で使用しているとのことで、阪神淡路大震災や、東北地震を乗り越えた蒸溜機となっています。
旧式であり生産効率の悪いカフェ式を現在でも使用している理由としては、原酒にとうもろこし由来などの香味をよく残してくれるためとのことでした。
ここで、セミナー室から移動して初代余市ポットスチルの前で説明が少しありました。
なぜポットスチルに銅を使用するのかというと、熱しやすくやめやすい性質があること、加工がしやすいこと、硫黄などの不快な香りを取り除いてくれることが理由として挙げられました。
画像のポットスチル左側に窓があり、これをサイトグラスというようで、これは初溜釜にのみ見られるとのことでした。これは蒸溜の様子を確認するための窓であり、「もろみ」は雑味があるため、1回目の蒸溜では泡がぶくぶく出てくるため、この泡が溢れないように見るために設置しているとのことでした。
2回目の蒸溜は雑味が落ち着くため、サイトグラスはないとのことです。
続いてポットスチルの形が余市と宮城峡では違い、作り分けをしているとの説明がありました。
余市はまっすぐなストレート型ですが、宮城峡のポットスチルは真ん中が膨らんでおり、これをバルジ型と言うそうです。
また、ラインアームという先端部分は余市が下向き、宮城峡は上向きにしており、ここでも原酒の質に差が生まれてくるとのことでした。
さて、ここからは工場の中に入って見学していきます。
今回はここまでとさせていただきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。


























