築地市場まとめ 仲卸編
金曜日です。今週も連日暑い日が続いて、朝から気持ちがぐったりと夏バテしてしまうような一週間でしたね。
夏ですから仕方ないこととはいえ、せめて朝晩くらいはもう少し暑さが和らいでくれると、とてもとても助かるのですが。
昨日は午後から半休を取って、本日で60年近い営業に終止符を打つ武蔵屋に14時から並んできたのですが、
桜木町から武蔵屋までのわずか5分程度の距離を歩いただけで、もう止めどなく汗が吹き出てきましたからね。
でも、並んでいる間に飲んだ缶ビールはむちゃくちゃ美味しかったなぁ。暑さは嫌だけど、ビールが美味いってのはいいね。
それにしても、いつかは来ることが分かっていたとはいえ、武蔵屋の閉店はショックですね。名店がまた1つなくなるな。
新しいお店がどんどんと出来るのはいいことなんだけど、もはや1人で酒を楽しむって場所じゃないかなぁ野毛は。
最終日の本日は、行列がとんでもないことになりそうですね。昨日は14時まえで10人以上並んでいましたから。
というわけで、先週末~本日までのまとめと、築地の仲卸エリアのまとめを更新します。
①築地市場まとめ 仲卸編
前々回の場外編、前回の場内編を受けまして、築地まとめラストを飾るのは、市場の中心となる仲卸エリア編です。
いまでは“築地市場”といえば、場内や場外に広がる食事処ばかりがメディアに取り上げられているせいもあってか、
市場関係者をのぞけば、築地を訪れる人の95%以上は“築地市場に行く=美味しい食事を食べに行く”を意味しますが、
築地市場が持つ本来の機能は、当たり前ですが魚介類の商取引であり、食事なんてものはあくまでも副次的なもので、
やはり築地市場を訪れるのであれば美味しい食事だけで終わるのではなく、仲卸エリアを覗いてみることをお勧めします。
何といっても、築地市場は世界最大の魚市場であり、国内のみならず世界各国から集まる多種多様な魚介類を、
1000を超える卸売り業者と仲卸し業者が競り合い、その取扱量は1日:約2000トン、金額にすると1日:約2000万円という、
想像を絶する大規模な市場なのであります。世界2位のマドリード魚市場だって、築地の1/3ほどの取り扱い金額だし、
我が横浜市にある横浜市中央卸売り市場と比較してしまうと、金額あたりで築地の1/5にも満たないわけです。
それくらい、築地市場というのは取扱量にしろ取扱額にしろ、全世界規模で突出している魚市場だということですね。
これはもう、見学しないなんて絶対にもったいないし、市場見学をメインにしたほうが楽しめることは間違いないです。
これまた意外と知られていませんが、築地市場内の仲卸エリア(商売人が魚を買い付ける漫画などでみるエリア)は、
関係のない一般人も現在では入場可能であり、忙しく働く関係者たちの邪魔にならないよう見学することができます。
とはいえ、前回までに紹介してきた食事処と違って、もう完全に部外者であるだけに、皆様の目線は非常に厳しいです。
また、市場独特の“忙しなさ”に満ち満ちていて、とにかく何でもかんでも早送りしているかのようなスピード感があり、
買出しに来ている商売人の歩く早さや仲卸人たちの口調や動きはもちろん、狭い通路をすり抜けるターレーなんて、
よく事故を起こさないものだと感心するどころか、ボケっと見学していたら轢かれてしまうのではないかというくらい、
一瞬も気を抜けない緊張感を強いられることは間違いなく、いわゆる観光のノリで見学すると痛い目にあうのでご注意を。
当然のことですが、皆さん生活を賭けて仕事に取り組んでいますので、あくまでも部外者の僕らは邪魔にならないように、
“お邪魔させてもらっています”という気持ちを持って見学しないと、ただの業務妨害と一緒になってしまいますので。
いくら立ち入りが禁止されていないとはいえ、集団で訪れたり、大声で話したり、迷惑になる行為は慎みましょう。
さらにもう1点、注意事項というかアドバイスになりますが、仲卸エリアを見学するならば「長靴」があったほうがいいです。
新鮮な魚介類を取り扱っているだけに、それぞれの仲卸店舗では常に水(海水)が流れていて、水溜りだらけです。
わざわざ市場を訪れるのに高級な靴を履いていく人もいないでしょうが、他にもサンダル系などは濡れるし危険ですよ。
というわけで、仲卸エリアの紹介です。場所は場内の食事処からずっと奥に入ったところにある建物の中にあります。
食事処からも入口がかすかに見えますが、けっこうな距離があるうえにターレーや小型トラックが走り回っていて、
そこからも“関係ない奴は来るんじゃねーぞ!”っていう雰囲気がビシバシ伝わってきます。それに負けずに進みましょう。
入口まで辿り着いたら、建物内の外枠を走りまわるターレーに気をつけながら奥に進むと、仲卸エリアが広がります。
とにかくもう、仲卸の店舗数に圧倒されます。両側にびっしりと並ぶ通路がず~っと長く続いて、先が見えないほどです。
その通路が1本ではなく4本くらいあるり、それこそ隙間なく仲卸の店舗で埋め尽くされていて、ほんと感嘆しかない!
しかも、当然のことながらその店舗全てが“魚屋さん”なわけですからね。例えばアメ横とか横浜橋商店街とか、
何百メートルと続く商店街は珍しくありませんが、その全てが魚屋さんというのは、当然ですが地球上でここだけでしょう。
よくもまぁ、これだけの魚介類を売り切ることができるものだと、つくづく日本人は“魚好き”なんだなぁと思いましたね。
近頃は『魚離れ』が叫ばれてはいますが、この光景を目の当たりすれば、そんな言葉は全く信じられないですよ。
とにかく、魚が溢れています。たとえ市場に興味がない人でも、これには絶対に興奮すること請け合いであります!
●仲卸エリアの一角。前後左右、どこを向いても同じように活気のある光景が広がっています
やはり仲卸エリアに足を踏み入れてみて、ようやく築地市場の偉大さを感じるというか市場に来たな!って感じがします。
これまでも、国内は横浜の中央卸売市場や鹿児島の魚類市場、海外はバンクーバーのFISH MARKETや、
メキシコはベラクスルの魚市場などを見学してきましたが、築地市場は他のどの魚市場もまるで比較にならないくらい、
とにかく、何もかもが圧倒的なスケールであります。扱っている魚介類の種類や量、それを様々に売る仲卸店舗数に、
新鮮な食材を求めて早朝から築地に集まる買出し人と、天井の隅々にまで活気が溢れているとういか活気しかない。
それだけに、全く業界と関係のない部外者がいっても、その活気に当たるというか、それだけで盛り上がってきます。
これは、高校野球と似ているところがありますね。周囲のあまりの熱気に、部外者までその気になってしまうそれです。
そんな活気溢れる仲卸エリアを楽しむポイントを、ここから紹介していきたいと思います。魚好きは必見です。
当てもなくブラブラと通路を行ったり来たりしながら見学していると、たくさんの魚介類が陳列されているのはもちろん、
あちらこちらで魚を捌いている仲卸業者さんの姿が見受けられます。これがまた、築地市場でやると格好いいんですよ。
築地に関する書籍を読んでみると、魚を卸したり貝から身を剥いたりする作業のことが様々なエピソードで語られていて、
部外者や新人さんの眼から見ると“目にも留まらぬ速さで~”と紹介されていたとおり、魚を捌いている誰を見ても、
とにかく手早いです動きが。そりゃ、毎日やっているから当然だといえばそうですが、迷いがないですもん包丁捌きに。
僕も、鯵や鰯みたいな小さな青魚を調理するときに、嫁さんに教わりながら3枚に卸したり手開きにしたりしますが、
自分でもオドオドしているのが分かるくらい、おぼつかないですもんね手元が。やっぱり、プロだなぁと感心しました。
しかも、家庭で調理するような小さな青魚ではなく、頭だけでも半端じゃなく大きなマグロであるとか、ハモであるとか、
なかなか捌いているところを見ることができないような大きな魚を包丁一本で綺麗に卸していくわけですからお見事!
これはね、格好いいですよ。魚を捌ける男性なんて、絶対にモテると思うんだけどなぁ。僕も練習しよう上手く裁けるように。
そして、魚市場といえば何てったって“魚”ですよね!そりゃもう、世界一の魚市場だけに、どこをみても“魚”だらけです。
市場ならではだな~と思うのが、スーパーなどとは違って、魚が切り身ではなく、そのまんま陳列されているところでしょう。
もちろん、魚介の種類によっては切り身になったり、貝も剥き身にされていたりしますが、圧倒的に“まんま”が多いです。
これがなかなか面白いのですよね。普段は切り身や刺身などで食べていたり、“名前も味も知っている”とはいえ、
魚介本来の姿をまじまじで見るっていうのはなかなかありませんからね~。それだけでも、けっこう勉強になります。
やっぱり、スーパーとかで陳列されている切り身をみても、 “魚”って感じがしないし、あまり美味しくなさそうだもんね。
「魚の消費量が減っている」という現象は、もちろん食材の選択肢が増えたことや、調理に手間が掛かることもありますが、
“魚を美味しそうに魅せる”という工夫が足りないのでないかと僕は思います。だって、居酒屋じゃ大人気だもんね。
それにはやはり、活き活きとした魚そのものをバーン!と陳列するのが一番。あとは、捌いてもらえばいいんだからさ。
僕は魚介類が大好物なので、市場でも商店街でも魚売り場があると必ず覗きますが、それでも知らないことが多いです。
例えば江戸前天麩羅で必須のネタの1つ“キス”。その淡く上品な味わいは知らない人が少ないくらいだと思いますが、
“キス”本来の姿が頭に浮かぶ方は、ほとんどいないでしょう。それくらい、天麩羅のイメージが強いですよねキスって。
他にも寿司ネタや刺身として人気の“赤貝”。僕も大好物なわけですが、殻に入った赤貝を見たことがある人どころか、
剥き身にされた赤貝でさえ見たことがある人は少ないのでは。実際に見ると驚きますよ~、殻付きも剥き身の赤貝も。
下の写真をみてもらえれば一目瞭然ですが、僕らが普段食べている赤貝のイメージとは、全くの別物ですからね。
この状態から、どう包丁が入って刺身や寿司ネタになるのか、まるで想像がつきません。しかも、想像以上にでかい!
赤貝は僕も大好きで、居酒屋や寿司屋でほぼほぼ注文するネタですが、まさかこんな貝だとは思ってもいませんでした。
まさか、赤貝の殻がこれほど黒いとはなぁ~。正直、まったく食欲をそそらないですよ。剥き身にしてもグロイし・・・。
それが、プロの料理人の手が入ると、あのすっごく美味しい赤貝になるわけですから、ほんと頭が下がる思いです。
赤貝を採取する漁師さん、市場で売買する仲卸さん、美味しく仕上げてくれる料理人さんと、様々な職業人が関わって、
ようやく僕らが美味しい赤貝を味わうことができるんだと、改めて思いました。ほんと、感謝しなければいけませんね。
●縁起物の鯛だって、こんな感じに盛られちゃうわけだかんね!市場らしい光景です!

●仲卸それぞれに得意とする分野があり、常連のお客さんがついているのだそうです
●これがキスの魚体です。僕も初めてみましたが、いかにも淡白そうな雰囲気ですね~
●殻付きの赤貝。これもスーパーなどではお目に掛かれませんね。こんな色しているとはなぁ
●剥き身もうっていますが、これでもまだ寿司ネタなどの“赤貝”というイメージからは程遠いですね
●海老もたくさんあります。とにかく、何でもかんでもたくさんあるというのが市場です!
●いわゆる“高級魚”として有名な赤ハタです。天然ものですよ!キロあたり、鯛の倍以上します!
②映画
『百瀬、こっちを向いて』 2014年 日本
総合点:85点
③記録としてのメモ
●番組
『マツコ&有吉の怒り新党』
『アメトーク』
『マツコとマツコ』
『マツコとマツコ』
『ヨルタモリ』
『ワイドナショー 1部&2部』
『マツコの知らない世界』
『洋楽主義 スティング』
『ザ・プレミアム 風雲!大歴史実験 ~戦国鉄砲隊VS騎馬軍団~』
『Jリーグタイム』
●本
『シドニー!(コアラ純情編)』 (完)
『食彩の王国』
●惣菜
『フライドチキン』
『鰯の蒲焼』
『鶏団子と南瓜の煮物』
『蒟蒻と大豆の入り煮』
『白桃(岡山産)』
『アップルマンゴー(沖縄産』
●献立
土昼: マグロ漬け丼 野菜サラダ
土夜: 外食(SPA IAS)
日昼: カルボナーラ 野菜サラダ
日夜: 韓国風シラス丼 野菜サラダ
さて、今日は金曜日なれど早めに帰社して、角打ちへ飲みに行ってきます。角打ちのお母さんも74歳ですもんね。
武蔵屋のお母さんは93歳だそうですが、実質的は若い大学生が切り盛りしていますが、角打ちはお母さん1人だもん。
まだまだ元気に頑張ってくれると思いますが、武蔵屋の閉店を目の当たりに、なるべく通えるうちに通おうと改めて思いました。
神田駅は今川小路のお店も、お母さんが92歳で現役なんだよなぁ。ここも、時間を作って訪れなきゃいけないですね。
それではまた。














