「手放す勇気」の話し。


私の息子が難病の診断をされたのは生後半年。
きっかけは4ヶ月の時に風邪をひいた事。

近所のクリニックで意外な一言を言われたのがきっかけでした。
「もしかしたら貧血かも知れないけど、乳児で貧血には普通ならないから大きな病院行くことがあれば念の為調べてもらってみて‼︎」

ふぅーん、確かに白いんだよなぁ。
単なる色白かと思っていた私w

夜になって鼻水や咳で母乳もミルクもダメで、脱水回避の為に点滴してもらおうかと夜間診療へ。
2人目の子供なので余り慌てもせずで。。。

電話をかけてから出かけたので、直ぐに診てもらう事が出来て、状況を話して点滴をしてもらう事になりました。
経過を説明している際に昼間のクリニックの一件を伝えついでに血液検査も。


これがすべての始まりで詳しくは過去の記事にも書いてあるけれど、
あれよあれよと言う間に別な病院へ救急搬送され、
あちこちの検査機関に検体を送りとにかく大至急で検査して頂き2ヶ月後に出揃った結果、、、
なんだか大変なモノを引き当ててしまっていたのです。。。


その時覚悟したのは自分の息子を手放す事でした。
命の終わりを覚悟するのでは無く、手放す、と言う感覚。
私の手から息子が離れて行く事を覚悟したのです。

今後、病院で過ごす事も多くなり、私以外の多くの人が関わって行く事になるので、
今私の手の内にいる間に、そこを念頭に育てようと思いました。

・病院で人見知りしないように。
    誰にでも安心して任せられるように、
    先ずは母親である自分自身が病院スタッフを全面的に信頼して自分の意見も交え相談しながら全てを任せる。
    始めて合う人にも必ず笑顔で接する。
    子供は母親の行動を見て安心出来る人々だと認識する。

・意思表示を分かりやすくできるように。
   言葉が話せない時にはベビーサインをたくさん教え、
   言葉が出始めたら病院で必要そうな事を伝えられるように、
   どんな時に何を伝えるかを教える。

・聞き分けが良くなる様に。
    どんな些細な事もなぜそうするのか理由を説明する。
    大人は約束を守るという安心感をもたせる。
    
・薬に対してネガティブな印象は与えない。
   美味しくないのは当たり前
   頑張って飲むのではなく飲むのが当たり前
   苦いねー(と言いながら共感しつつ飲ませる)
   酸っぱいねー(と言いながら飲ませる)
 などなど、
 伝え方を徹底して薬=嫌なものと言うイメージを徹底して排除。


そんな風にして、育ててきた結果、
人生の半分を病院で過ごす事になった息子は、
私が側に居なくても戻って来ると言う安心感があるので、
病院でもぐずらずに楽しく過ごし、
薬も苦いねぇと言いながら飲み、
病院の中で誰にも人見知り無く楽しく和かにに過ごせる子供になりました。

そして、私達親の手から離れて、
息子は関係する人々全ての手の中にいる感覚で成長を続けています。


自分の子供だけど、
自分の手から手放す為に、
覚悟して育てて来た結果、
本当に今は幸せに過ごせています。

自宅にいる時は、
私達が大事に預かっている感覚です。
多くの人々の手で守り繋いでもらった小さな命を預かっている間はとにかく大事に楽しく。

退院してまだ1ヶ月ですが、
また人の手を借りる時に備えて、
病院の生活のペースを乱さず、
自宅にいても、
病院にいても同じ生活が出来るように心がけています。


でも、いつでも心の中にあるのは、
常に息子を手放す勇気を持つ、と言う覚悟なのです。