今年度の僕の学連開幕戦は、馴染み深いけいはんなスタートだった。このコースは名物の30秒程の坂があったのが特徴だったが、今回はその坂が削られていて、草津などをも上回る超高速クリテコースとなっていた。エントリーリストを見ると、クラス1と合同なのと、TOJのイベントの関係で強力な招待選手の方々が来られてたり、関西の草レースで良く見かける競合レーサーも多数エントリーされており、その集団で坂のないけいはんなを40キロも走ったら… もちろん予想通りE1のような長めの高速クリテとなった。





しかし、折角慣れたコースかつ近場の試合なのに今シーズンで1番コンディションが悪い。冬場に強度を上げすぎてしまい、2月前半にピークに達してしまい、そこからずっと不調を引きずっている状態だった。春先から大学と鳥人間も本格的に忙しくなり、自転車もシーズンインとなり、連戦が続くのに完全オフの日が全く取れず、先週に土日で西クラと九チャレの連戦をした結果、もの凄い倦怠感で何も出来なくなってしまった。


普段通りなら、ガンガン前で仕掛けて立ち回るだろうが、レース当日はアップの時点で調子が悪いのが分かったので、体だけほぐして早めに切り上げた。クラス3でチームのみんなが変わる変わるアタックしていくのを見たのと、レース前に周りの人と喋って少しエネルギーを貰った。


そして、レーススタート。僕にしては珍しく集団真ん中〜後方の人が多い所で展開。このコースは見通しが良く路面も綺麗な為、激しい中切れ等は起こらず結構温存して走れる。



3〜4周終わった所で6人ほどの逃げが発生。最初は泳がすつもりだったが、脚のある学連勢にキナンが乗っかったのでブリッジを画策。まだこの時は前が緩んでて追いつきそうだったのと、たまたま自分の前の人がブリッジ掛けようとしてくれたのでそれに合わせて飛び出す。しかし、前の人は結構限界だったらしく単独に。




タダでさえコンディション良くないのにここで使い切ったら100%完走出来なくなるので、息が上がった時点で緩めて集団にジョイント。そこからは複数枚いる大学が時々強めの追走を掛けてくれる為、中切れに合わないように合わせつつ、終盤で逃げを捕まえることに成功。


ここまで来れたらただ単に完走するより、少しでも上の着順が欲しいと思ったので、バックストレートで集団が緩んだ際にReveの人と協力し前の方まで。そのあと少し番手を落としたが先頭が見える位置でラスト周回に入り、第3コーナー前から仕掛ける。唯一の登りで前に出るためにフルで脚を使い、そのままスプリントへ…

途中までは良かったが、もちろん無理を支えられる状態じゃ無かったので垂れて、団子のまま10位ゴール



悪い結果では無いが、立ち回りは結構理想的に温存出来ていた分非常に悔しい。ログを見る限り、平均速度は44.8とかなりの高速レースだった。


54分程でNP274Wであった為、もう少し風を受けない位置に付ければもっと温存出来たかもしれない。また、新たな知見として、調子が良くない時ほど、ちぎれないように無意識に全力で考えて走るため、立ち回りとして1番参考になる状況であると分かった。そして、段々とクリテへの苦手意識は克服出来ている気がする。細いので、平地のインターバル合戦では不利だと感じていたが、今日のようにスピード感と流れに乗れたら全然戦えるのでは無いかと思った。今年は学生クリテに出られる事になったので、距離やメンツ感が似ているけいはんなに出られて良かったとは思う。取り敢えずしっかりと体を治して、また全力で戦えるよう頑張ります。