針の音と共。

 

着て、洗濯をして、干して、取り込んで、たたんで、タンスにしまう、着て.....

 

床にたまるほこりと髪の毛。

 

うんしょうんしょと衣替えやらの季節のお出迎え。

うんしょと取り払って、

うんしょうんしょと衣替えやらの季節のお出迎え。

 

だれかより上やマシで、

だれかの下でマシ。

 

「勝ち負けなんてない!人はそれぞれ......」

勝ち負けは無いという思想、おそらく心情の問題ではなく、そもそも勝ち負けの話などしていない。

 

上下があり、マシがある。

説明をするよ。

蟹工船でズタボロにされる人々は、下。

儲けて謳歌する人々が、上。

「そんなことはない彼らも.......!」

思想はいい。ほかでやれ。

 

遺伝子を残す人、残さない人、残す擬似体験をする人。

残さない自由は、民族の滅亡、祖国乗っ取られの推進。

現に。

 

自由なく嫁に出され、どんな扱いをされようがそこにとどまる。

それを悪としたので、年増は貧しさと哀しみにあい、子がいれば犠牲が生まれる。

 

さては理想を見たのだね。

愚かにも信じたのだね。そうも目をキラキラさせて。

夢に巻き込まれた人々は君らのその悪で、枕が乾くこともない。

それもわからず真っ直ぐに前を見て、真っ直ぐに街を行進するのだ。

命じられた通り敵兵に突撃して殺戮するあれであるよ。

その手の板と布はまさに世を汚す焚書であるのだ。

 

理想の夢を信じ込まされる。それの食い物にされながら。

搾取。

 

「針の音と共」

これでこの詩は完璧に完成されている。

 

仕方なく作品をぶち壊し、避けてきた「説明」をしたのだよ。