戦艦大和 movie set 2005 -⑨ | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

戦艦大和 movie set 2005 -⑨


男たちの大和の映画ロケセットの写真も9記事目となりました。

毎回のコトですが、プリントからのスキャニングなので、画質が良くないのはご容赦ください。

そしてロケセットへ乗艦した写真は、これで最後になります。


例年は載せていないのですけど、今年は新元号となって初めての終戦記念日だったので、戦没者追悼式出の新天皇陛下お言葉を、載せたいと思います。

『本日「戦没者を追悼し平和を祈念する日」にあたり、全国戦没者追悼式に臨み、さきの大戦において、かけがえのない命を失った数多くの人々とその遺族を思い、深い悲しみを新たにいたします。

終戦以来74年、人々のたゆみない努力により、今日の我が国の平和と安寧が築き上げられましたが、多くの苦難に満ちた国民の歩みを思うとき、誠に感慨深いものがあります。


戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦塵に散り戦渦に倒れた人々に対し、全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。

第126代に即位された令和の天皇陛下のお言葉を、真摯に受け止めながら、安倍首相の式辞を続けてUPします。

『天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族、各界代表、多数のご列席を得て、全国戦没者追悼式をここに挙行いたします。


さきの大戦では、300万余人の同胞の命が失われました。

祖国の行く末を案じ、戦陣に散った方々。

終戦後、遠い異郷の地にあって、亡くなられた方々。


広島や長崎での原爆投下。

東京をはじめ各都市での爆撃、沖縄における地上戦などで、無残にも犠牲となられた方々。

今、全ての御霊の御前にあって、御霊安かれと心より、お祈り申し上げます。


今、私達が享受している平和と繁栄は、戦没者の皆さまの尊い犠牲の上に築かれたものであることを、私達は決して忘れることはありません。

改めて衷心より、敬意と感謝の念を捧げます。

未だに帰還を果たされていない多くのご遺骨のことも、決して忘れません。


ご遺骨が1日も早くふるさとに戻られるよう、私達の使命として全力を尽くして参ります。

我が国は、戦後一貫して平和を重んじる国として、ただ、ひたすらに歩んで参りました。

歴史の教訓を深く胸に刻み、世界の平和と繁栄に力を尽くして参りました。


戦後の惨禍を、二度と繰り返さない。

この誓いは、昭和・平成そして令和の時代においても、決して変わることはありません。

平和で希望に満ちあふれる、新たな時代を創り上げていくため、世界が直面しているさまざまな課題の解決に向け、国際社会と力を合わせて全力で取り組んで参ります。


今を生きる世代、明日を生きる世代のために、国の未来を切り開いて参ります。

終わりに、いま一度、戦没者の御霊に平安を、ご遺族の皆さまにはご多幸を、心よりお祈りし、式辞といたします』

さて、今回の戦艦大和ですが、25mm三連装機銃と127mm二連装高角砲ばかりとなっています。


これまでの写真は機銃座の写真が多かったのですが、今回はシールドで覆われたタイプ。

高角砲もシールド有りと無しが並んでいる写真が、最後まで残りました。

このシールドは敵機からの銃弾から兵士を守るためのものではなく、主砲発射の際の爆風から守るためのもの。


艦対空の戦闘中に、主砲が使えないというジレンマを解決するための装備でしたが、ロケセットを見て判る通り、その改築は間に合うことなく最期を迎えました。

大和ミュージアムに展示してある1/10の戦艦大和も、同じ配置でシールドの有無が再現されています。

ちなみにこのシールドは、あまりにも巨大な主砲からの爆風から守るための能力しかなく、防弾性能はありませんでした。


大和の艦体ごしに、無理矢理ですが千光寺を入れて撮ってみました。

尾道ロープウェイの支塔も写っていますが、もう夕方だったので、ロープウェイのゴンドラがいません。

今思うと、ちょっと残念です。


ちなみに間違った情報が流布しているのですが、戦艦大和が海軍に引き渡される前の試運転の折り。

主砲を発射した時にその爆風で、周辺の機器や装備が壊れたと言う逸話がありますが、それは大和の話しではなく。

ドイツ海軍の戦艦ビスマルクの話しで、測距儀が破損して修理しなければ、就役できなかったと言う話しが、戦後の大和を語る上で、その伝説に組み入れられたようです。


この写真の三連装機銃の、中央の銃身が曲がっているのは、映画の大和が沈没する直前のハイライト戦闘シーンで。

死傷兵が横たわる甲板へ、機銃が落下したシーンがありましたが、それに使われた物を元の機銃座へ戻して展示されていたためです。

他にもシールドのシャッターが破損していたり、捩れていたりしているのも同じで、戦闘・爆破・沈没の一連のシーンで、爆発の跡を展示用に繕ったことによるものです。


キレイでピカピカな大和だったら、いかにも創り物ぽかったのかも知れません。

戦闘によって傷だらけだったゆえの、リアリティーのある展示物であり得たのだろうと思います。

1からずっと記事を読んで頂けた方には伝わると思いますけど、もし大和が現存していたら、それは"反戦と平和"そして"安寧と繁栄"の象徴となり得たかも知れません。


向島の大和が見える尾道側には、登場さまざまな物が手摺りに付けられていました。

左側は大和ロケセットに、大和ミュージアムの大和艦橋を貼り付けてみたものです。

昔、このブログでブログペットを飼っていたのですが、その時の背景に使っていました。


ブログペットはかなりたくさんの種類があったのですが、私はパンダを選択していて、名前は"ルナ"でした。

記事を更新し続けると、ことばを覚えて勝手に記事を書き込みしていた、可愛い存在でした。

さて、この2枚は大和ロケセットと大和ミュージアムのセットチケットの広告・・・・が左側で。


右側は大和ロケセット会場内で予約販売されていた、大和公試運転の絵画で、特殊な塗料を使っていて朝夕や昼夜など光源で色彩が変わる・・・・の、チラシ。

で、この2枚の左側はクルージング銀河の戦艦大和コースなどのチラシ。

右側は終戦60周年を記念して、戦艦大和と同じ径路で沈没地点まで向かう、慰霊クルージングのチラシでした。


戦後60周年の慰霊クルージングは、大和ミュージアムの開館1周年記念のイベントでした。

最後の2枚は、呉市と尾道市の"男たちの大和"ロケ地マップです。

"アルキメデスの大戦"のロケ地巡りでも使えそうな内容なんですが、これは13年前のものなので、今は配布されていません。

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今日は献血記念日。

ここ1年では、献血していませんねぇ。

大和に限らず軍艦では、爆弾や魚雷の爆発に巻き込まれて四股切砕して亡くなられた方や、敵機の銃撃によって被弾して亡くなられた方だけでなく。

怪我を負った方が輸血できずに失血死された方も、数多くおられたそうです。

そう言えば男たちの大和で『まだ戦える者から治療するんだ』という、軍医の苦渋のセリフを思い出しました。

艦内では輸血用血液や医薬品にも、限りがありますからね。

では、戦艦大和 movie Set 2005も、次回で最終回となります。

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