自閉症の彩夏は、重度知的障害者で現在21歳です。
18歳の時にIQが29(5歳児程度)でした。
現在でもコミュニケーション能力は2歳児程度です。
しかし、お料理、下手ですが裁縫、工作、お絵かきなど自分でいろいろ楽しんでいます。
ひらがな、カタカナ、ローマ字は書けます。
また、英単語に関しては400個くらいは読めます。
また、自分で気になるものについては、学習する能力もあります。
私は彩夏が興味を示した時に、出来るだけ早く図鑑を与えるようにしています。
彩夏が独学で覚えた物には、色の名前(100色くらい)、犬種(100種)、都道府県の位置と県庁所在地、特産物。
現在は県章や県鳥を覚えているところです。
これらの基になっているのが私の考える「学習の土台」です。
(以下は、過去のブログよりの抜粋です)
彩夏は、2歳の時から絵本の読み聞かせ、フラッシュうカードを行ってきました。
表情・感情の豊さ、観察力、集中力、物に興味を持つ力、そこから学習し知識を増やす力、何かをしようという意欲に好奇心、いざという時の判断力・機転を利かせる力、手先の器用さ等々。
これらの基となる学習の土台作りは絵本の読み聞かせとカードを大量に見せることなんです。
単に食事、排泄、着替えを教えるよりも、学習の土台が出来ていれば、子どもがどのようにすればよいかの判断力もつきますので、より早く習得にも繋がりますよ。
学習の土台が出来ているという事は、知識を応用する力量の違いにも繋がっていると思います。
例えば、子どもの抱えられる情報量を円柱形に例えるとします。
一瞬の「情報」という雨が降った場合、この円柱形に入る情報量の高さは同じとすると、違いはその円柱形の底の円の面積と言えます。
つまり幼い頃に、適切に関わり知識を与えれば(絵本の読み聞かせ、大量のカードを見せること)、この面積(学習の土台)が大きくなるとイメージすると分かりやすいかもしれませんね。
彩夏はこの面積が大きいため、他の自閉症の子どもより、同じ物を見たり聞いたりと同じ情報を与えても、蓄積する情報量が多くなり、応用できる力が大きいのだと、私は考えています。
彩夏は2歳程度とコミュニケーション能力は低いですが、語彙はその能力に対してずっと豊かだと思います。
彩夏のカレンダー能力は、この学習の土台があったからこそ、花開いた部分んが大きいと思います。