スクールバス 2回目の養護学校(今の特別支援学校)の体験入学に参加しました。自閉症の彩夏が6歳0か月のことでした。今回は母も同行しました。

 

 小学部の1年生の算数の授業を、部分的に見ることができました。私が見ることができたのは、4クラス中3クラスでした。


 AからDまで順にクラスがありましたが、知的にレベルが高いのはAクラスでした。算数や国語の授業だけが、このように知的に近い子どもを集めて、授業がありました。


    普段はそれぞれの1~4組で、過ごすのです。彩夏の入学した時は、それぞれの乗っているスクールバスを基準に、クラス分けされていました。


    朝、スクールバスが到着すると、担任、副担任等の先生などが、子ども達がバスを降りる場所で待機していて、自分のクラスの子ども達を教室に連れていくんです。そういうこともあって、乗っているスクールバス別にクラス分けとなっていたんです。

 

 Bクラスは、紙に描かれたウサギやクマの絵を使い、一人ずつ順に前に出て、その数を数えていました。


    私が驚いたのは、それぞれの子どもがよく話し、子ども達が自分の思いをそれぞれ口にしていることでした。


    みんなが静かに授業を見学する中、彩夏は教室入り口付近に固めて置いてあった車の乗り物に乗っていました。(ちょっと、へこむ。でも叫ばないだけ、マシかと・・・)

 

  Cクラスでは、それぞれ子ども達は、パペットを手にしていました。先生が「クマさんにバナナをあげてください」と言うと、クマのパペットを持った子どもがバナナの絵を取りに行きました。

 

 Dクラスでは、子ども達は名前を呼ばれて返事をしていました。

 

 各クラス、IQの同じレベルの子どもが集められていましたので、それに準じた授業で内容にも違いがあました。また、担当の先生のアイディアによってやることも違っていました。

 

 見学途中、彩夏は中庭へ脱走してしまい、しばらくブランコに粘りました。彩夏にしてみれば、体験入学なんて分かるはずもないですから仕方がない事です。


    この時の見学で、話せる子どもが多いことに気付き、彩夏が単語が50ほどしか話せないことに、少し不安も感じました。一方で、彩夏には、ここしかない。ここが良いと、ますます決意も固まるのでした。