養護学校、

今は特別支援学校と呼ばれています。

 

彩夏が幼稚園の年中児の時のことです。

 
補助教員のⅠ先生、
幼稚園の副園長先生と私、
知的障害を伴う自閉症の彩夏の4人で
養護学校へ見学に出かけました。
 
案内をしてくれたのは、
小学部の学年主任の先生でした。
 
私たちは小学部の1~6年生までの
授業をのぞかせてもらいました。
 
もう1年後には、
彩夏の進路を決定しなければなりませんでしたから。
 
私は「遊び」という授業に関心を持ちました。
 
というのもみんなで競い合ったり、
協力をして何かをやりとげたり、
順番を待つことを学んだりと、
いわば将来の自立や社会性を育む物だったからでした。
 
彩夏にとってとても必要な学習すべきものだったからです。
 
 
算数、国語は少人数制で
IQの近い子ども同士に分かれていました。
 
6年生にもなると、
160センチ弱の私と身長の変わらない、
むしろ大きい子が多くいました。
 
その子達が小さな彩夏に関心を示し、
彩夏の頭や体に触れるものの、
彩夏は全く嫌がらなかったのです。
 
皮膚過敏があり、
慣れない人では少しでも服の上から掠ってさえ、
また触られてさえ叫び声をあげたりする
彩夏でしたのに・・・。
 
驚きました。
 
初対面で、
かれらを受け入れていたようです。
 
排泄の自立は全員が出来ている
というわけでは無かったようです。
 
送迎バスに乗る時間が長いため、
普通は1時限は45分授業ですが、
この学校では40分授業となっていました。
 
この学校では6~7割が
自閉症児ということでした。
 
 (続く)