子供の頃から、食べることが好きでした。

たぶん、それってうちの母のおかげでもあるのだろうなーって、大人になって感じます。

小さいころから、ちゃんと母の手で作られた温かく栄養バランスの良い料理を食べて育ったこと、当たり前のように口にしていたけど、それってとても愛があり、手がかかることだったのだなーって。

年齢を重ねるごとに、特にここ何年かは、運動もするようになって、さらに食の大切さを意識するようになり、食べること、食べ物について考えることが増えました。


先週、埼玉県児玉郡にあるヤマキ醸造さんにお邪魔しました。

最近、利用し始めた大地宅配のイベントに参加したんです。




創業1902年のヤマキ醸造は、東京からバスで2時間半ほどの埼玉県は豊かな自然の中にあります。

趣のある建物は、なんだか温泉旅館に来たみたいだったなー。


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大きな大きな木樽は、100年もの間使われ続けたもの。



参加したみんなで、お醤油や味噌の歴史のお話を聞いたり・・・



し、ん、け、ん・・・

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発酵樽の見学もしました。


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この木樽をかき混ぜさせてもらったのだけど、すごく重くって、ずっしり。


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麹は、混ぜるたびに、香りと共にプクプクと息をして起きだして、菌が生きてる姿を目の当たりにすると、なんだか感動さえ覚えてしまったなー。

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敦子はんが混ぜていると、白いカーディガンが白衣に見えて、研究員のおねーさんみたい。w

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昔から続く日本の伝統を子供に見せるってのは、いい経験だなーって思った。

きっと、大人になって覚えてはいないかもしれないけど、子供の頃から、ちゃんと食を知ったり触れたり体験する食育ってのは、ワタシがいつか母親になった時に、させたいな。




ランチもここでいただけるんです。

お豆腐や油揚げ、湯葉の入ったお味噌汁定食が美味しすぎて・・・・。

シンプルなものは素材の持ち味が最大限に生きる。

だからこそ、しみじみ美味しいー。

そして、和食はヘルシーなのも嬉しい。

お腹はしっかり満たされるのに、体には優しいもんね。






午後からは、いよいよお味噌作りです。

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袋の中に、大豆と麹とお塩を入れて、よく振って・・・・・・


大豆をひたすら潰す、潰す、潰す・・・作業です。

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みんなで美味しくなーれって言いながら、体重を使ってしっかり潰していく。

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VERYのモデルの家長晶ちゃんの息子くんが、足で踏みながら(うどんも踏みますもんね。こういう場合、踏むほうが効率よいそうです。)「おいしくなーれ」って言ってる姿は、おばちゃんキュンキュンでしたわよ・・・。

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みんな真剣に食について、興味を持ったり、質問したり、色んな意見交換したり・・・

お味噌作り、寒の頃、1月から3月にかけて仕込むそうで、今では年中作られて、機械で一瞬に出来てしまう作業も、祖母が子供だったころの時代は、近所のお母さんたちが集まって、みんなで手作業でやる味噌作り会が、冬の間よく見られた光景なんだそう。

出来上がった味噌を、ご近所さん同士で交換して、合わせ味噌を作ったり。

古き良き日本の風景を、現代にちょっとだけ垣間見れた気がして、楽しかったなぁー。


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出来上がった3kgの味噌の赤ちゃんは、ずっしりとした幸せな重み。


これから我が家で約9ヵ月育てていくんです。

気温や湿度、部屋の環境でも出来が変わるらしいので、しっかり愛情注いでいかなきゃな。




日本に生まれて、幼い頃から当たり前のように口にしてきた味噌や醤油。

古くから日本に伝わる、日本が誇る調味料。

本来は、こんなに時間や手間をかけて、大切に作られる保存食で、天然の変化で生まれる旨味を活かした、栄養価も高い、すごく優秀な調味料なんですよね。


なんでもかんでもインスタントに簡単に手に入ったり食べられたりする時代だからこそ、丁寧に食に向き合うこと、すこし意識したいなーって、この体験して思いました。

100%オーガニックとかビーガンとかベジタリアンとかは、ストイックではないし、食いしん坊なワタシには無理だけど、今年は特に「丁寧」を心がけていきたいな。


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買って帰った、お豆腐や醤油、味噌や塩麹・・・・

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どれも、素材の優しい旨味が生きた、日本に生まれてよかったなーって感じる、繊細で柔らかな味わいでした。




みやれ