2016.8.30 Tues.
«m»
夏が終わる。
1学期の期末テスト、成績を落とした。
普通に親に心配をかけた。
バスケに転部したこと、
ニノに出逢ったこと、
軽音部を手伝ったこと、
どれも関係ないし……言い訳にしたくない。
ニノに心を持っていかれた事実と
それに動揺した自分のせいだ。
後悔はしない。
ニノを好きになったのは運命だ。
ニノがどう思っていても、他の誰かを好きだとしてもそんなのどうでもいい。押し付ける気もないしニノの負担になりたくもない。
心が乱れて、簡単に成績を落とした自分が腹立たしい。そう、オレの弱さが原因だ。
以上、反省、終わり。
一昨日、日曜日。
ひと足先に誕生日を祝おうと家族で外食した。
「心配かけてごめんなさい。
もう大丈夫だから。
自分で解決できたと思う。
16才のオレを見てて下さい。」
16才を祝ってくれた両親に宣言した。
母親はまだ不安そうだったが、父親の笑みは満足げに見えた。
夏の課題を確認して、2学期の準備をする。
金曜日は実力テスト、来週の今日には成績発表だ。ここでちゃんと結果を出して、親の心配を払拭する。前回の実力テストのように ニノと並べたら最高だ。
そして、親友ポジを死守する。
そうだ、前回…ニノの初めての実力テストのときは過去問を見せたよな…。思い出して、ニノに連絡するかどうか迷った。
過去問なんてあっても無くても変わらないんだろうけど、なんとなくフェアじゃない気がする。何でもいいから連絡する口実が欲しいだけかもしれない。だって今日は…。
~♬~
おはようございます。
久しぶり、夏休み楽しかった?
今日はバスケですか?
久しぶり、元気?
今日明日は練習ないよ。
そうなんだ。
それならちょっと時間もらえますか?
あ、予定がなければだけど。
うそだろ?
ニノから連絡が来るなんて!
一気にあがるテンションに自分で驚いた。