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体育の時間、教室で着替える。
男子校って、まだ慣れない。
今日はバスケットだ。
さすがバスケ部、潤くんは本当に格好いい。文武両道ってこういうことなんだよね。
出席番号順にチーム分けで、ちょうど潤くんとおんなじチームになった。パスについていくだけでやっとだ。久しぶりに思い切り体を動かした。とても楽しい。バスケってこんなに楽しいんだ。

「ニノ、ナイスパス!ゴール下に回れ!」

潤くんが良いパスをくれて、ゴールが決まった!

「ナイスシュート!」

クラスメートが声をかけてくれる。
体育の授業ってことを忘れて楽しんだ。明日はきっと筋肉痛だよね。







「ニノ、今日のお昼なんだけどさ…。」
「はい、どうしたの?」
「先輩方から絶対ニノを連れてこいって。
 LINEが入ってるんだけどさ。」
「ちょうど良かった、お詫びしなきゃって思っていたから。」
「なら良いけど…。何故か櫻井先輩、相葉先輩、別々に連絡きたんだよ。」
「別々?なんでかな?」
「わかんないけど、悪い予感しかしない。
 ニノ、Yes.No.はっきりした方が良さそうだよ。」

何?なんか答を求められるのかな?

とにかく急いで食堂へ向かった。先輩方より先に着いて座席の確保を最優先だ。
幸い、テラスのテーブル席を押さえられた。

「ニノは座ってて。Aランチで良い?」
「え?あ、ありがと、IDカード…。」
「大丈夫、次で良いから。」

風のように動く。やっぱりスマートだね。
あんな彼氏だったら嬉しいよね。

昨日、成績の掲示があったからか、今日はいつもに増して視線を感じる。
潤くんと友達になれて良かった。
昨日は楽しかったな。

「お待たせ。Aランチです。」

「おい、仲良いな!」
「妬けるよね。」
「「お疲れさまです。」」
「邪魔して悪いな。」
「潤、独り占めはダメだよ。」

何々?なんか勢いすごいんですが。
スーパースターと高2トップが加わって、このテーブルはめちゃくちゃ注目されている。にもかかわらず、誰も気にしてない。
とりあえず食事が先ですよね。

「で、二宮さ、部活はどうするの?」
「ニノちゃん、バスケ部にしなよ。
 潤も一緒だし。」

なるほど、こういうことか。
ここは優等生スマイルでかわす。

「おい、そのアイドルスマイル、軽音部で活かさないか?」
「や、先輩、今日の体育のニノ、見せたかったです。ニノ、バスケ部にしなよ。」

あれ、潤くんまで…。

「二宮、音楽興味ないの?
 芸術は美術選択?」
「あ、いえ、音楽選択です。」
「ニノ、ピアノの腕前は相当です。」

おやおや、潤くぅん。

「潤、ニノちゃんのマネージャーなの?」


「あの、部活なにか始めたいとは思っているので、一度見学行って良いですか?」
「バスケは見ただろ?
 軽音部来いよ。今週金曜日!」
「今日、もう一度うちにおいで!
 このあいだは中1が多すぎたからさ。」



そうだ、月曜日見学してその後…。

「わかりました。今日はバスケ部、
 明日金曜日に軽音部、両方見させていただきます。」



また、さとしに会えるかもしれない。