ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」をF35B運用できる空母へ改修を検討しているという報道が昨年12月の下旬。これまで政府は憲法9条のもとで、攻撃型空母は憲法上保有が許されないと繰り返し答弁してきました。

 

今国会がはじまり1月の本会議で、安倍首相は、空母保有は検討していない旨の答弁しました。

火がないところに煙は立たぬ、ということで、調べていると、防衛省が昨年4月にジャパンマリンユナイテッド社と契約をして、「いずも」「ひゅうが」の「新種航空機」の航空能力向上のための調査研究をおこなっていることがわかりました。この新種航空機とはF35Bではないのか。

 

昨日、2月7日の予算委員会で、この調査研究をとりあげ、「新種航空機はなにか」と小野寺大臣にただしましたが、「具体的なことがよくわかりません」との答弁で、調査研究自体がやられていることを知らない答弁姿勢でした。

 

本日、8日、立憲民主党の本田議員が、追撃の質問をしてくれました。私の質問をふまえ大臣も調べたようですが、新種航空機とは自衛隊が現在保有していない新種の航空機だが、調査の報告をもらっていないので、新種航空機が何かは知らないという答弁姿勢でした。

 

自衛隊が保有していないとなればいよいよ新種航空機はF35Bであるうたがいが濃くなります。F35Bであるならば、安倍総理がおこなった空母保有にむけた検討をおこなっていないという答弁は虚偽答弁となります。

 

安倍首相や小野寺大臣は、こうした調査研究を本当に知らないのか、それとも知っていても知らぬぞんぜぬを決めようと考えているのか、定かではありませんが、憲法上保有が許されないと政府が決めてきた攻撃型空母=F35B運用できる「いずも」への改修について、国民には検討していないと説明をしながら、実際はすすめていたのであれば、大問題です。そして、もし、安倍首相や小野寺大臣も知らないところで、F35B運用できる「いずも」への改修の検討を防衛省がすすめ、国会で私が追及するまで大臣に隠していたとすれば、シビリアンコントロール上、きわめて問題だといわなければなりません。

 

さらに疑問があります。調査研究の成果物をただちに提出することを求めたら、今日、防衛省から成果物は完成していないという連絡がありました。昨年4月の契約では調査研究は昨年12月22日までに防衛省に納入することになっています。ところが先方に不備があり完成していないとの説明です。残念ながら、この説明を鵜呑みにはできません。昨年の日報問題でも、防衛省の隠蔽体質を体験しているからです。そして、納入予定だった12月下旬はメディアがいっせいに、いずも空母化の動きを報道した時期とかさなります。一体全体何がおきているのか。引き続き追及します。