日本のマスメディアでは読売と産経が簡単に伝えていますが、これまでのミサイル防衛を逸゜んさせる兵器に関する報道です。
「星空2号」は弾頭にウェーブライダー形状の飛翔体が搭載されていて、一定の高度にロケットなどで達した後、ウェーブライダー形状の弾頭部が分離して目標まで「滑空」すると言う兵器です。
今回の実験では、分離した後に高度30kmに達し、マッハ5.5~6で約400秒以上飛翔したことが確認されたようです。
ただし、同系の兵器ではマッハ10以上に達するようなので、これまでのミサイル防衛システムでは対応できなくなります。
同種の兵器については、今年春、ロシアが次世代の兵器類の一つとして内外に発表しています。
その同種の兵器のレポートがこちら。
MD突破可能、ロシア軍の極超音速滑空兵器「アヴァンガールト」
その兵器のイメージの動画がこちら。
このロシアの兵器の概要がこちら。
・最大速度マッハ20(大陸間弾道ミサイルと同等)
・飛行中の機体表面温度は1600~2000℃
・射程は少なくとも5500km以上、最大で1万km超
・発射・加速にはロケット(弾道ミサイル)を用いる
・弾道飛行は行わず、滑空飛行を行う
これに対処するには、
極超音速滑空体は弾道飛行をせず大気の希薄な高高度を飛行します。そうなるとMD(ミサイル防衛)で対処する場合、大気圏外で迎撃する事を想定したGBIやSM-3では対処する事が困難
ということを踏まえ、THAADベースに2段式に改良した「THAAD-ER」を想定しているようです。
その解説映像がこちら。
技術的詳細についてはもう少し調べないと分かりませんが、当然こうした事態を想定して準備はしているということですね。
これらの兵器が実戦配備、就役したらまた軍事バランスが変わるのかもしれません。
日本にイージス・アショアを導入するとかしないとかいう話では既に亡くなっていることは理解した方がいいと思います。