スマホやタブレットの大半に使用されているARMのプロセッサを設計しているARM社が新プロセッサ「Cortex-A76」を発表しました。
特長は、
・IntelのKSkylake(第6世代コア)の90%の性能
・DynamIQテクノロジーを採用
・前モデルCortex-A75と比べてパフォーマンスが35%アップ、電力効率が40%アップ、機械学習性能では4倍と大幅に性能向上
というあたり。
詳細な解説はこちらから。
Arm、Skylakeの性能の90%に迫るCPUコア「Cortex-A76」
IntelのSkylakeの第6世代CPUは、i7-6700等の6000番台のCPU。
最新は第7世代のKaby Lakeで、7000番台のCPUがその世代のものとなります。
前世代の90%の性能と言ってもノートPC用としては十分ですし、消費電力もかなり少なくて済むのが最大のメリット。
DynamIQテクノロジーはこれまでARMが進めてきた「big.LITTLEテクノロジー」の進化版。
big.LITTLEテクノロジーは高性能用のコアを2もしくは4、低消費電力なコアを2もしくは4組み合わせ、要求される性能に合わせて使い分けて性能と省消費電力の双方の要求を実現させようとするアーキテクチャーです。
DynamIQテクノロジーはその組み合わせを柔軟にしたもの「1+3」や「1+7」のような構成も可能になってより柔軟な構成ができるようになったというのがウリのようです。
加えて、前モデルと比較して性能、電力効率、機械学習での性能がそれぞれ大幅アップしています。
ざっくりした比較では、2017年のArmの最高性能モバイルの2倍の性能を、2019年のCortex-A76では実現できるようです。
今回一歩踏み出したARMはスマホやタブレットはもちろん、ポスト京等のスパコン、そしてAI分野にPCレンジまで視野に入れてきたのかもしれません。