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真夏の夜空を彩る打ち上げ花火のように幻想的な一場面。

テンポ良く続々といろんな物が出現し、色や姿を変えたり、分裂したり大きくなったりする驚きのマジックの連発で、お客さまの度肝を抜く内田貴光イリュージョンの迫力あるオープニング。

極めつけはそのオープニングを華麗に締めくくるべく、空っぽのとても信じられないほどの小さな箱の中から美女が出現し、まさにみんなの驚きが最高潮に達した瞬間、追い打ちをかけるかのようなとどめのこの演出。

会場が震えるほどのバーンという大音響の爆発音とともに写真のように紙吹雪が舞い、ショーは感動のフィナーレを迎えます。あっ、違う、幕を開けます。

文字通り爆風で内田貴光が後ずさりしているのがよくわかる歴史的にも貴重な決定的瞬間であり、音響、照明、演技者など関係部署のどれひとつとしてミスの許されない重要な場面でもあります。

ところで私の裏話や苦労話などにはまったく興味ないでしょうが、今日は少しだけ我慢して聞いてくださいよ。
カメラマンにとって一番重要なのは撮影するポジションです。当たり前のことですが本番では内田貴光のマジックを楽しみに来場されている皆さまのじゃまになってはいけないので、客席のいちばん後ろの、ステージから最も遠い位置にしか陣取れす、また特にドラマジのように音楽家の土井亮氏の演奏が重要な意味を持つ演目の場合は、かすかなシャッター音さえわずらわしい雑音となるので、賑やかなシーンでしか撮影できないというジレンマがあるのです。

ところが今回のショーでは、会場を見回したところ、ステージには近いのに客席からは離れた高いところに格好の撮影ポジションを見つけたので、ダメ元でぜひともここに入れて欲しいとお願いしたところ、ご快諾をいただいたため、このように臨場感あふれる写真をみなさまにお届けすることができました。

主催者さまの寛大なはからいに、心から感謝、感謝です。