「間違ったことなんだ、全部」

お前にとっても俺にとっても

全ては間違いだったのさ

この全ては

 

人生の成れの果てにもうお前はいない

いや始めからもういなかった

それが事実だとしても

終わりまできみを見送るよ

 

愛情が欠けていただけだった

心を補い合っただけだった

きみの成長を見守りたかったけど

きみはもう俺になにも望んでいない

 

いつもいつも。

将来の話をしようとしても

未来の話をしようとしても

もうここには何もないんだ

俺が手にしていたものはもうなにも

 

そこに誰かいたのか?

もうここにはイマジナリーフレンドと

転がった俺の残骸しかない

笑わせるよな

自分のことばかりでってか?

 

見たくなかったよ

痛みたくなかったよ

でももういいんだ

きみがいなくなることが

俺達の正解ならば

 

なんだろうなこの感覚は

恋なんて愛なんて幻想だったようだ

もう愛想を尽かしたのはお前のほうだ

俺に期待をしたのはお前のほうだ

 

いつだって何度だって忘れてやる

ここにお前がいたことを

ここに俺がいたことを

今までのすべてを忘れてやる

 

悲しいな

 

何も話さない骸だな

 

いつもお前は

 

いつも。