袖の下は必要か | かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

かなり昔の小細胞がん(子宮頸がん)の話

2004年に子宮頸がん小細胞がんになりました。
かなり珍しい種類のがんなので治療方法とかを書いてます。
今更かよ~役にたたないよ~と自分でも思いますが・・・
再発しても生きてる人はたくさんいます。
自分が納得した治療ができるといいなと思います。

そんなに面白いTV番組だったら見ればよかった


主治医には袖の下(お金)を渡すべきか、どうか


実母の場合(30年以上前)

「絶対に渡すわよ。先生の対応が違うもの」

しかし実母は何十回も入院や手術を繰り返したので

最後は面倒になって何もしなかった。

病院もあちこち行ったので対応の変化は私には不明。


私の場合(12年前)子宮頸がんの手術

叔母が心配して「渡すべき」と主張。私は不要派。

面倒なので主治医ハシッコに直接聞いた。

ハシッコ「いらないよ!そんなもん。

 もらったらね、クビになっちゃうんだよ。

 だから絶対にもらわないからね」


ついでにワッチ(私の担当ナース)にも聞いた

ワッチ「いらない!お菓子を渡されても絶対に返却する。

 ばれたらクビだから」


東京の病院も

大阪の病院も どちらの病院も受け取らないシステムだった。

公立なのでバレたらクビらしい。

したがって何も全く渡していない。渡す気もないんだけど。


イレウスで入院していた時(5年前)

同室の患者さんのお見舞いに

当日消費期限のケーキが沢山届いた。

彼女は食事制限もあり、そんなに食べきれない。

同室の皆も同じような患者ばかり。


彼女は困って看護長に泣きついた。

「お願いだからお願いだから貰って下さい」

結局、看護長は自分のお金でそのケーキを買い取った。

「こんなお見舞い貰うんじゃなかった・・・」

そのシステムは健在だった。


義母の場合(6年前)子宮体癌の手術

義母「主治医の先生にお礼(お金)を渡したい」

担当ナースさんはもちろん拒否。

「今はそんな事はしなくていいんですよ」


義母の意思も固かったので折衷案として

退院する時にお菓子をナースステーションに渡す事にした。

そこの病院は私立だったので受け取ってくれた。

義母も自分の思いが伝わって喜んだ。

それは、それでいいんじゃないかな?


義母の最期の入院はホスピスだった。

葬儀が終わった後でナースステーションにお菓子を持って行った。

義母の主治医ぐっちゃん先生や

最期を看取ってくれたナースさんにも会えてお礼が言えた。

これは、これで良かったと思う。



そして現在の私

ほぼ毎月通っているろくちゃん先生のクリニック

お腹が痛くて困ったらすぐに点滴してくれる

レントゲンもさっと撮ってくれる

イレウスでヘロヘロの時は静かな部屋に通してくれる


お歳暮で菓子折り持って行きます!

当たり前ですよ。

たまにタダでもらったお酒を持って行ったり

へんてこなチョコレートをバレンタインにあげたりする

これを袖の下というならそうです。

堂々とやってます。


「本当の名医」はTV番組に出る時間はありません。

自分のクリニックのお客さん獲得は

大切な経営戦略のひとつだから宣伝が目的です。

まぁ、それは、それでいいと思う。

ドクターはただの人だから。