今日の京都9月21日(土) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今月二度目の三連休の初日です。
生憎、台風接近で、お天気は良くないようです。この雨で少しは涼しくなればいいのですが。

今日から梨木神社では萩まつりが行われます。

【梨木神社とは】



梨木神社(なしのきじんじゃ)は、京都府京都市上京区にある神社です。旧社格は別格官幣社。明治維新に大きく貢献した三條實萬・三條實美父子を祭神としています。境内には約500株の萩が植えられており、別名萩の宮とも呼ばれています。毎年、9月中旬~下旬には萩祭りがおこなわれています。

久邇宮朝彦親王の令旨により三条家の邸宅跡に三條實萬を祀るため社殿が造営されたのが、1885年(明治18年)10月。社号は地名から梨木神社とされ、さらに別格官幣社の列格を受けて創建されました。その後1915年(大正4年)、大正天皇即位を記念して、子の三條實美を合祀しました。平安時代は藤原良房の娘染殿后の里御所・染殿第でもありました。
社殿の修復等の資金集めに苦慮していた2013年(平成25年)、境内の参道を含む土地をマンション開発業者に60年の定期借地権で貸し、その賃貸料を社殿の修復費用に充てることとしましたが、その計画が神社本庁の承認を得られなかったことから、神社本庁から離脱し単立神社となる事態となって、現在にいたります。


参道の途中に建つマンション

【染井の水】

梨木神社の境内の井戸の水は「染井の水」と呼ばれ、京都三名水の一つとされ、現存するのはここだけとなっています。京都三名水はこちらの梨木神社の「染井」と、京都御苑の「縣井」そして、堀川通五条西入るにある「左女牛井」です。

⚫︎ 染井



『当社境内は、9世紀後半に栄えた藤原良房の娘明子(あきらけいこ:清和天皇の御母染殿皇后)の里御所の址で、この良房の屋敷を染殿と称し、宮中御用の染所として染井の水が用いられたと言われている。
京都三名水(・県井・染井)の内現存する唯一の名水として知られる。』駒札より
⚫︎縣井
『昔この井戸のそばに縣宮という社があり、地方官吏として出世を願う者は、井戸の水で身を清めて祈願し、宮中にのぼったといいます。
この付近は江戸時代まで五摂家の一つ一條家の屋敷地内となっており、井戸水は、明治天皇の皇后となった一條美子(はるこ)のうぶ湯に用いられたともいわれています。
大和物語では病気を治す水とも紹介され、井戸と辺りの山吹の風情は、後鳥羽院などの歌にも詠まれました。』駒札より
⚫︎ 左女牛井
現在は石碑のみが残っています。
『京の名水として平安時代より知られ、源氏の邸いわゆる六条堀川館の中にとり入れられていた。
室町時代には、南都の僧村田珠光がこの畔に住み茶道を興し足利義政も来遊したという。
江戸初期元和2年5月織田有楽斎はこれを改修した。内径二尺四寸の丸井戸であった。
その後、天明大火で埋もれたが、安政2年、薮内家六世竹陰によって補修され、その碑が七世竹猗によって建てられていたが、円井戸とともに第二次世界大戦最末期民家の強制疎開とともに撤去された。
昭和44年醒泉小学校百周年記念事業の一つとして、ここに碑をたて名水を偲ぶよすがとした。』駒札より
1991年(平成3年)に、四条堀川付近の醒ヶ井通の角にある京菓子屋「亀屋良永」が、社屋改築の際に湧いた豊富な地下水を「醒ヶ井(さめがい)」と名付け復活させました。

神社としては、歴史の浅い梨木神社です。境内に突然マンションが建ち、驚きました。マンションで遮断された鳥居の参拝道がなんとも悲しげです。

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梨木神社の境内では、萩の花が咲き始めました。その萩について調べてみました。
みなさまがたは萩の花にどのようなイメージをお持ちでしょうか。

【萩とは】



ハギ(萩 Lespedeza)とは、マメ科ハギ属の総称。落葉低木です。秋の七草のひとつで、花期は7月から10月です。

 「萩」は本来はヨモギ類の意味で、「はぎ」は国訓です。また、「芽子」「生芽」とも字を当てます。 

ハギは秋にくさかんむりと書きますが、これは和製漢字で、漢名は「胡枝子」で、下に垂れ下がるとの意味があります。語源は、葉が小さい歯牙のようであることから「歯木」とする説があり、ハギと歯にまつわる俗言も各地に残っています。播磨国風土記に記載されている萩が現存する資料の中で一番古いと言われています。そこに萩原里という記述があります。かの神功皇后が停泊した際に一夜のうちにハギが大きく育ち、その後多くのハギが育つようになったことから、その地を「萩原」と呼ぶようになったという話が残されています。

 数多くの花とみどりが詠み込まれている万葉集の中で、萩を詠んだ歌は142首を数え、集中最大数を誇っています。(ちなみに第二位は、梅で119首)萩が日本の秋の野山を代表する植物として、古くよりいかに親しまれてきました。山上憶良の秋の七草の最初の花もハギから始まっていますが、秋の風物として観賞はもちろん、生活に深く根ざした植物として、薬草、かざし挿し、牛馬の飼料にまで使われており、古来より萩には親しんで来たと言えます。特に、細い茎に赤い小さな花をたくさんつける姿は、控えめながら逞しさも持ち合わせており、その紋様が多くの高度な美術工芸品に取り入られらてきました。日本人の好みの花であるといえるでしょう。また、万葉集の特に巻八と巻十には萩の歌が多く詠み込まれ、その大部分が作者不詳のものであることから、身分の上下無く、多くの民衆から愛好されていたことを示すものとも言えるのではないだろうか。

○萩を詠んだ歌
 高円の野辺の秋萩このころのあかとき露に咲きにけむかも 
大伴家持 巻八 1605 
⚫読み
たかまどののべのあきはぎこのころの あかときつゆにさきにけむかも
⚫意味
高円の野に咲く秋萩は、明け方早く露が葉に浮かび浮かび上がる頃にはもう咲いているであろうか。
 歌にある高円は萩の名所として知られています。この高円は、高円宮のお名前の由来となった地名で、奈良市の白毫寺あたりになります。家持は特にこの高円の萩を大切に扱っていて、そのことは地名の推定される萩の歌15首のうち高円を詠んだものが8首も占めています。高円の宮は、聖武天皇がよく行幸した場所で、天皇への思いがよく表れています。

【京都の萩の名所】
○常林寺



浄土宗の寺院です。
京都の紅葉の名所と言えば、常林寺が挙げられます。萩の見頃の時期に、境内一面が萩の花で埋め尽くされます。毎年9月の敬老の日に萩供養が催されます。
常林寺へのアクセス
叡山電鉄・京阪電車「出町柳駅」から徒歩約3分。

○平安神宮

萩の花が多く咲く南神苑は、昭和56年に造営された「平安の苑」には伊勢物語や竹取物語などに登場する、約200種の草花が植えられています。他にも西・中・東の庭があり、
平安神宮の神苑。
その南神苑で、萩の観賞が可能です。
平安神宮へのアクセス
京阪三条駅、もしくは神宮丸太町より徒歩約15分。

○迎称寺



遊行六代の一鎮上人が開いた時宗の寺院です。一条道場とも呼ばれました。萩の霊場として知られ、街中にひっそりと佇んでいます。非公開のため寺内には入れませんが、趣のある土塀に沿って紅白の萩が咲き乱れます。東側の塀は朽ちるにまかせ、萩の花と相まって妙味を増し、独特の雰囲気を醸し出しています。

迎称寺は、知る人ぞ知る萩の名所。
朽ち果てた感の強い土塀沿い咲きます。
同じく京都の萩の名所・真如堂とを拝観するのがおススメです。
迎称寺へのアクセス
市バス「錦林車庫前」で下車して徒歩約10分。

○真如堂
正式には真正極楽寺といい、正真正銘の極楽の寺という意味で、真如堂は本堂の呼び名でした。本尊阿弥陀如来像はすべての人々、特に女人を救う仏で、「うなずきの弥陀」という別称です。薄紅色の可憐な萩は総門前をはじめ、参道や境内各所で見られます。
真如堂へのアクセス
市バス「真如堂前」で下車、徒歩約5分。

○上賀茂神社
京都の世界遺産の1つ上賀茂神社。
境内に流れる小川に沿って、萩の花が咲きます。
上賀茂神社へのアクセス
市バスに乗車、上賀茂神社の停留所で下車してすぐ。

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萩の花は小さくて決して派手な花ではありませんが、見つけたときには、なんだかほっとします。また、秋のお彼岸にはおはぎが作られます。同じ餅も春のお彼岸にはぼた餅(牡丹に由来しています。)と呼ばれます。
【京都花便り】萩の編
9月20日現在京都市観光協会調べ

◎萩
⚫︎霊山観音  咲き始め
⚫︎天龍寺  まだ
⚫︎城南宮  見頃
⚫︎下鴨神社  まだ
⚫︎梨木神社  咲き始め
⚫︎平安神宮  咲き始め
⚫︎龍安寺  まだ
⚫︎渉成園  まだ
⚫︎妙心寺退蔵院  咲き始め
⚫︎旧三井家下鴨別邸 まだ

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どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年9月21日(土)】(No.3596)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○萩祭り/梨木神社
「萩の宮」とも呼ばれる梨木神社では、例年9月中旬になると境内の約500株のハギが見頃を迎えます。境内にハギが咲き誇り、一足早い秋の訪れを感じさせます。9月19日の萩まつりで神事が行われるほか、ハギには俳句の書かれた短冊が下げらます。
日程9月18日~20日  萩まつり神事/19日 ※2021年の俳句大会・お茶席・奉納行事は中止
アクセス京阪「神宮丸太町駅」もしくは「出町柳駅」から徒歩12分、または地下鉄烏丸線「今出川駅」から徒歩18分、またはJR「京都駅」から4・17・205系統のバス「府立医大病院前」~徒歩3分
ホームページ
http://www.nashinoki.jp/

○ お砂踏み/東寺



毎月21日には、観音堂とも呼ばれている食堂(じきどう)で、四国八十八ヶ所巡礼を再現したお砂踏みが行われます。
日程9月21日
時間9:00~15:00
アクセス
近鉄「東寺」下車、徒歩約10分
市バス「東寺東門前」下車、すぐ
JR「京都駅」下車、徒歩約15分

○ お砂踏法要/ 今熊野観音寺



本堂内に四国霊場八十八ケ所に代参して持ち帰った砂を敷き詰めて、巡礼衣をまとって廻ります。順番に踏みながら参拝し、京都の地にいながら四国の霊場を巡拝したのと同じ功徳を積むことができます。
日程9月21日~23日
時間9:00~16:00
料金
参拝冥加料1人1300円
アクセス
市バス202、207、208号系、泉涌寺道下車、徒歩10分。

○弘法さん/東寺



宗祖弘法大師の命日にあたる毎月21日に、東寺の境内では、骨董品や特産品、植木や園芸用品、陶器などを扱う1000軒余りの露店が並びます。掘り出しもの目当ての多くの観光客で賑わいます。

日程 毎月21日 
時間 8:00頃~16:00頃
アクセスJR「京都駅」から徒歩15分 

○ 大般若経会/養源院



日程9月21日
時間 13時30分~

大般若経全600巻を大聖歓喜天尊の御宝前で転読。参拝者には御札の授与があり、御供養が配られます。(要志納金)
場所養源院 
アクセス
京阪電車 七条下車 徒歩約7分市バス 博物館三十三間堂前/東山七条下車 徒歩約3分

○足腰祭/護王神社



護王神社は足腰の神様として知られています。 毎月21日の午後3時に足腰祭が行われます。参列者は本殿での祈願祭の後、表門前の御千度車を回し、足腰の大御守の下をくぐって足腰の健康安全を祈願します。
(参列自由) 
日程9月21日
時間午後3時
アクセス
地下鉄丸太町駅下車
市バス烏丸丸太町下車 

○フジバカマまつり/大原野フジバカマ園



京都西山のふもと、緑豊かな大原野でフジバカマの品の良い薄紫色の花と、葉や茎から広がるハーブのような爽やかな香りが楽しめます。
タイミングが合えば、フジバカマを求めて、日本から南西諸島・台湾へ渡るチョウ「アサギマダラ」に出会えるかもしれません。フジバカマは秋の七草のひとつとして古くから人々に親しまれてきた花です。

日程9月21日(土)~10月8日(日)
※開園時間は設けていませんので自由にご観賞ください
■場所:京都市西京区大原野南春日町の農地
※アクセス:市バス・阪急バス南春日町バス停から徒歩約5分、市バス・ヤサカバス西竹の里町バス停から徒歩15分
※来園者用の駐車場はありません。公共交通機関または徒歩・自転車でお越しください
■入園料:無料

ホームページhttps://www.oharano.org/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E6%83%85%E5%A0%B1/%E3%83%95%E3%82%B8%E3%83%90%E3%82%AB%E3%83%9E%E7%A5%AD/

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○ 嵐山鵜飼(〜9/23)/渡月橋付近

○宇治川鵜飼(〜9/30)/宇治川

○ 花の天井 秋の特別拝観(〜12/1)/平岡八幡宮

○ 秋期特別公開(〜11/25)/東寺

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