今日の京都7月10日(水) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日から、梅雨が戻ってくるようで、雨の予報が続きます。気になるのは祇園祭の巡行の日のお天気です。できるならば、ビニールに覆われた山鉾ではない姿を見たいものです。

さて、今日から祇園祭の鉾建てが行われます。
芸術的とも言われる鉾建てを見るのも楽しそうです。
いよいよ鉾が建つと、祇園祭近しと感じます。
今日は、この鉾の建て方や、山鉾に関わるお役目の方々の仕事の内容を調べてみました。
これらの方々のお力で、巡行されているのだと思って拝見したら、また、違った見方ができると思います。



また、7月10日は、「お迎え提灯」「神輿洗」があります。
祇園祭というと、山鉾巡行だと思われている方が多いですが、本来は神輿渡御のことをさします。
○神輿渡御とは
神輿渡御(みこしとぎょ)とは、正式には神幸祭(しんこうさい)といい、神霊の行幸が行われる神社の祭礼のことです。多くの場合、神霊が宿った神体や依り代などを神輿に移し、氏子地域内への行幸、御旅所や元宮への渡御などが行われます。神輿や鳳輦の登場する祭礼のほとんどは、神幸祭の一種であるといえます。





神幸祭は「神の行幸」の意味で、広義には行幸の全体を、狭義には神社から御旅所などの目的地までの往路の過程を指します。後者の場合は目的地からの神社への復路の過程に還幸祭(かんこうさい)という言葉が用いられる。神幸祭・還幸祭と同じ意味の言葉に渡御祭(とぎょさい)・還御祭(かんぎょさい)という言葉があり、渡御祭も広義には行幸(渡御)の全体を指します。
御旅所に向う神幸祭のおおまかな流れは 
①神輿などに神霊を移す神事 
②神社から御旅所への渡御 ③御旅所での神事や奉納(御旅所祭) 
④御旅所から神社への還御 ⑤神霊を還す神事 です。
出典
http://fukagawajinja.jp/link014.html 

山鉾巡行は、この神輿渡御のための、町を清めるために行われるのです。

○お迎え提灯



未だ神霊が遷移していない神輿の先駆けとして提灯行列でもって歓待するものです。その神輿の道調べとして、大松明をもって神社と鴨川間を清め祓っています。
「神輿洗」の神輿を迎えるため、万灯会有志が、それぞれの提灯を立て行列を整え巡行します。お迎え提灯は、子供が主役で、馬長稚児以外の鬼(児)武者に小町踊の少女、鷺踊、しゃぐまなどの稚児行列です。

2019YouTubeより
https://youtu.be/hOSDN-To-kE?si=DlCp6OZUY9c_UV1N


○ 神輿洗
午後6時「奉告祭」終了後、神輿三基のうち二基を舞殿に据えます。その内一基(中御座)を舁き、列の前後を松明で照らし、鴨川四条大橋の上まで行き、神輿を清める儀式を行ないます。午後8時30分頃八坂神社に戻り、17日の神輿渡御にそなえ三基の神輿を飾り付けます。また28日の神輿洗式では神社に戻ったあと、神輿庫に収められます。
この夕方より境内の吊り提灯に火を入れます。 

2023京都新聞
https://youtu.be/5Wsjf1f5Ju0?si=sl5Xk_MH90Zn7leT


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【祇園祭に関わる役割分担】

山鉾の建て方
(町内によって違いがあります。)
手伝い方、大工方、車方に別れており、次の分担で組建てています。

吉符入り式には参列し、町内から注連縄をいただく。(頭の家に取り付ける。)

○手伝い方
・頭以下 10名前後
・櫓組、縄掛け、真木建てを行ないま す。(この場合、荒縄のみで組建てる。)
・巡行においては、音頭取りを行なう(通常2名、辻回し4名)
○大工方
・棟梁以下 7~8名
・手伝い方が櫓組と真木建てをした後に、床、手摺り、柱、天井、屋根を組み立てる
・巡行においては、屋根方を行なう(4名)
○車 方
・長以下 6名前後
・組建て、飾り付けが終わった後に、 
       車輪4ケを取付ける。
・巡行においては、車方を行なう。
    (7~9名)
※ご神体、懸装品、飾り金具等は、町内の方が取付けます。
○音頭取り(巡行)-手伝い方頭が宰領となる。

○曳き鉾、曳き山の進行、停止の合図(指揮)を取る人。通常 2人、辻回し 4人
 掛け声と同時に扇子で合図をする。

○屋根方(巡行) - 大工方
   棟梁は、鉾の傍に徒歩で附きそい危険 防止に当たる。4人が屋根の上に乗る。真木の動揺を加減し、電線等の障害を調整する。

○車 方(巡行) - 車 方
   長をサエトリといい。同名の七尺ばかりの細い棒を手にして指図する。副は、カブラと呼ばれる先端のふくら んだ棍棒を持ち、車輪に噛ませ てカジを取る。木製のテコ(4~5尺の樫の棒)を手にして車輪に入れる。カケヤにてブレーキの役をする。「水やり」-カブラ、テコ、割竹に水を掛けて滑りをよくする。

○人形方(放下鉾のみ)3名
   人形を使い、稚児舞を行なう。

○山鉾の囃し方
    40~50名が4畳半~6畳の広さの所でお囃しをする。笛、鉦、太鼓

○山鉾を曳く人数40人~50人

○山を舁く人数20人前後
   山鉾の曳き手、舁ぎ手
   男子のみで、原則として成人。現在は、ボランティアやアルバイトの  方が中心になって曳き手、舁ぎ手と  なっています。

○鉾組建てに使用される荒縄
    長刀鉾の場合
    直経:1.5センチ
    長さ:5,300メートル(100束×53メートル)

○辻回し
    山鉾を90°曲げる時のことを「辻回し」といわれています。辻回しは、回れる位置まで進み停止して、前車輪の行く方向に割竹を敷き、滑りが良くなるように水をかけて、音頭取り(この時は4人)の掛け声に合わせて、車方、曳き手が一体となって方向転換をすることである。
    ※ 大きく力任せに回すと過剰な負担がかかり車輪などが傷むので数回(3回位)で回すのが良いとされている。
辻回し用の割竹を使用するようになったのは、道路がアスファルト舗 装されてからである。それ以前の地道のときは、樫の丸木を使用していた。
      (一時期には、樫の木と割竹を混ぜて使用していたときもあったそうです。)
 割竹の先端は、車輪に差し込み易 いように削ってあります。

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いよいよ山鉾が建ち、わくわくしてきました。
どうぞ、今日もお元気で笑顔で楽しい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年7月10日(水)】(No.3523)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

祇園祭のひと月は
こちらをご覧ください。

【祇園祭のひと月】

https://www.facebook.com/groups/1666630253598530/permalink/3748649418729926/


【祇園祭関連行事】

本日からの交通規制がおこなわれます。
四条周辺を移動される車の方、ご注意ください。








○鉾建て、山建て

祇園祭の主役ともいえる、[山]や[鉾]を組み立てます。山鉾は、木造の部材の組み合わせと縄で絞めることで出来ています、釘を一本も打ち付けることはありません。縄のくくりは職人技です。
是非ご覧いただきたいと思います。

10~11日は鉾建て、12~14は山建て

祇園祭長刀鉾の鉾建ての動画です。

2023長刀鉾鉾建て
京都新聞
https://youtu.be/IPJ5WwvWFpM?si=zsnrl63EyqSgCoBv

日程7月10日~14日
時間
予定の時間
10日7:00~長刀・函谷
10日8:00~鶏・月鉾
10日15:30~菊水
11日6:30~放下
11日8:00~船鉾・岩戸山
場所
各山鉾町 

○山鉾の見学の目安 ≪長刀鉾の場合≫
例年以下のような日程で鉾建てが行われています
7月10日 (午前)木の運び出し、組み木/(午後)縄がらみ
7月11日 (午前)縄がらみ/(午後)真木立ち上げ、屋根の設置
7月12日 (午前)車輪の取り付け、飾りつけ 

○ 幣切/長刀鉾町
日程7月10日
時間午前10時
行事:幣切
内容:長刀鉾町の神事に必要な各種御幣を八坂神社の神職が奉製する。
場所:長刀鉾町 

○神用水清祓式/鴨川堤



日程7月10日
時間10時

四条大橋から汲み上げられた鴨川の水は祓いを受け、夕刻の神輿洗に用いる神用水となります 

○ 高橋町社参/八坂神社
日程 7月10日
時間  午前11時
町内役員が神事の無事斎行を祈り八坂神社に参拝。

○お迎え提灯/八坂神社



未だ神霊が遷移していない神輿の先駆けとして提灯行列でもって歓待するものです。その神輿の道調べとして、大松明をもって神社と鴨川間を清め祓っています。
「神輿洗」の神輿を迎えるため、万灯会有志が、それぞれの提灯を立て行列を整え巡行します。お迎え提灯は、子供が主役で、馬長稚児以外の鬼(児)武者に小町踊の少女、鷺踊、しゃぐまなどの稚児行列です。
日程7月10日
時間
16:30~21:00
場所
八坂神社→河原町四条→市役所→寺町通→四条通→八坂神社
八坂神社
ホームページ
http://www.yasaka-jinja.or.jp/

○ 神輿洗
午後6時「奉告祭」終了後、神輿三基のうち二基を舞殿に据えます。その内一基(中御座)を舁き、列の前後を松明で照らし、鴨川四条大橋の上まで行き、神輿を清める儀式を行ないます。午後8時30分頃八坂神社に戻り、17日の神輿渡御にそなえ三基の神輿を飾り付けます。また28日の神輿洗式では神社に戻ったあと、神輿庫に収められます。
この夕方より境内の吊り提灯に火を入れます。 
日程   7月10日
時間   18:00頃~20:30頃
場所
八坂神社~四条大橋~八坂神社

○ 貴船の川床(〜9/30)

○ 鴨川納涼床(〜9/30)

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/10)/建仁寺両足院

○ 桔梗を愛でる特別拝観(〜7/17)/天得院

○ 嵐山鵜飼(〜9/23)/渡月橋付近

○宇治川鵜飼(〜9/30)/宇治川

○ 上七軒ビアガーデン(〜9/7)/上七軒歌舞練場

○ 叡山電車「青もみじのライトアップ」(〜8/15)

○ 七夕笹飾りライトアップ(〜8/15)/貴船神社

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