今日の京都1月20日(土) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
この週末は各地で雪の予報が出でいます。
雪に慣れていらっしゃらない方々、どうぞ、お気をつけてください。

昨日は、宮中の歌会始で、天皇皇后陛下をはじめ、皇族方、応募で選ばれた十首の歌が披露されました。その中でも、敬宮愛子内親王の歌に感銘を受けました。
『幾年(いくとせ)の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ』
来年の歌会始のお題は『夢』だそうで、どんな夢の歌を詠みましょうか。

今日から二十四節気と七十二候が移ります。

今日は二十四節気の大寒です。
【大寒】 (だいかん)
冷え込みもはげしく、寒さが最も厳しい頃。二十四節気の最後の節気で、ここを乗り切れば春近しということです。寒気を利用した食物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌など)を仕込む時期にもあたります。 
【七十二候】
款冬華(ふきのはなさく)
雪の下からふきのとうが顔をだす頃。香りが強くほろ苦いふきのとうは早春の味。 

寒さが一番厳しい頃です。
寒の内の間に汲んだ水のことを寒の水といいます。
この時期の水は、雑菌が少なく体にも良いとされてきました。また、長期保存に向いているとされ「寒の水」で作られた味噌、醤油、酒は腐らないといわれています。 ご家庭でお味噌を仕込まれるならこの時期がいいと言われています。

大寒についてこんな言葉があります。
「小寒の氷、大寒の解け」
小寒よりも大寒のほうがかえって暖かいこと。物事が必ずしも順序どおりにいかないことのたとえにつかわれます。

また、大寒の卵を食べるといいと言われています。大寒の卵とは大寒の日に産まれた卵のことです。
大寒卵の広告




冬場は、厳しい寒さによって鶏の産卵数が自然と少なくなりますが、その寒さに耐えて産まれた卵は「大寒卵」と呼ばれ、大変貴重で栄養価が高いと言われています。「大寒卵」を食べるとその一年が「健康で過ごせる」と言われており、さらに、風水では大寒の日に産まれた卵を食べると「金運が上昇する」と言われています。
とはいえ、なかなか、大寒の日に生まれた卵を手にするのは難しいですね。事前に注文をしているか、養鶏場の直販で手に入れるしかないですね。

さて、今日1月20日は 二十日正月とも言われます。松の内は7日や15日までのところがほとんどですが、20日まで松の内のところもあります。その正月の最後の日として納めの行事を行うところもあります。
正月に食べた魚の骨や頭までも食べ尽くすことから、骨正月・頭正月と呼ぶ地方もあります。

さて、本日は「 玉の輿の日」です。

【玉の輿】
◎由来
1905(明治38)年のこの日、アメリカの金融財閥モルガン商会の創立者の甥、ジョージ・モルガンが祇園の芸妓・お雪を見初め、結婚しました。お雪は「日本のシンデレラ」と呼ばれました。

玉の輿(たまのこし)とは、女性が金持ちの男性と結婚する事で、自分も裕福な立場になる事。
英語では“(get the) trophy husband”
現代では、逆玉という言葉も使われるようになりました。男性が裕福な女性や資産のある一族の女性と結婚することになり、自分のステータスを上げるという意味で使われます。

◎玉の輿の玉とは?

その1
玉の輿の玉とは、江戸時代のお玉という女性のことだとする説がある。八百屋の娘として産まれたお玉は、三代将軍徳川家光の側室となり、五代将軍となる綱吉を産んだ。綱吉が将軍となった後に、官位は従一位となったが、これは春日局の従二位すら超えており、女性としては最高位である。八百屋の娘が将軍の側室となることによってそのように登りつめたことより、玉の輿の語源はこのお玉だというものである。しかし、これは俗説に過ぎないとの意見もある。

その2
京都西陣の八百屋に生まれたお玉説
玉の輿の玉とは、三代将軍徳川家光に見初められ、京都の西陣の身分の低い八百屋の娘として産まれたお玉が、当時、格も高く由緒もあった西陣の大棚である本庄家に養女と出され、江戸まで輿(こし=御輿の輿:数人で人を乗せ運ぶもの)に乗って嫁いだことから、玉の輿という諺(ことわざ)が生まれたとされる。現在もそのお玉を養女に入れた本庄家は存在し、本庄家のある京都市上京区芝大宮町の鉾は菊の御紋の入っている。鉾は今宮神社に預けられていたが現在は町内会で管理されている。

出典Wikipedia

◎お玉(桂昌院)と今宮神社
桂昌院は江戸にいながら京都の寺社の復興に力を注ぎました。今宮社に対する崇敬と西陣に対する愛郷の念が非常に強かったといいます。1694年(元禄7年)には御牛車や鉾を寄進したほか、祭事の整備や氏子区域の拡充、やすらい祭の復興など様々な施策を行ないました。また江戸時代には社領として今宮神社に50石が与えられていました。 



そのため、今宮神社は玉の輿のご利益を求めて参拝される方が多く、玉の輿のお守りも授与されています。

◎ 阿呆賢さん(あほかしさん)



今宮神社の境内には「阿呆賢さん」と呼ばれる不思議な石があります。
 この石を手の平で三度たたいて持ち上げます。次に願いごとを心の中で唱えながら三度手の平で撫でます。そして、再び石を持ち上げます。その時最初に持ち上げた時よりも軽く感じれば、願い事は叶うといわれています。
 またこの石には病弱な人が健康になるというご利益があると言われています。健康を祈りながらこの石を撫で、その撫でた手で体の悪い所をさすれば健康回復が早まるといわれています。 

◎あぶり餅
今宮神社の参道には、向かいあって二軒のあぶり餅のお店があります。
神社に向かって右が、「一文字屋和輔」。平安時代の1000年(長保2年)創業で、2019年現在では飲食店としては日本最古の老舗です。店名の看板表記は「一文字屋和助」あるいは「あぶり餅 一和」とも表記され、通称は「一和」。「一文字屋和助」とも「一文字屋和輔」とも書きます。

神社に向かって左が「かざりや」です。
こちらも創業400年。江戸初期から続いています。一子相伝で、女性がずっと継いでいます。

あぶり餅は、小さくちぎった餅に竹を刺し、きな粉をまぶして炭火であぶり、白味噌のたれにつけていただきます。






写真、どっちがどっちのお店かお分かりになられますか?

⚫︎一文字屋和助
075-492-6852
京都府京都市北区紫野今宮町69 
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26001669/

⚫︎かざりや
075-491-9402
京都府京都市北区紫野今宮町96 
http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260503/26001670/

二つのお店の食べ比べも楽しいですね。

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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和6年1月20日(土)】(No.3351)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○湯立神楽/城南宮





本殿前特設斎場で、神楽鈴や扇を手に4人の巫女が「祓神楽」を舞います。舞い終えると、襷(たすき)掛けの巫女が「文政六年癸未」(1823年)の銘を持つ大釜の前に進み出て、釜の湯を、笹の葉で勢いよく散らして邪気を祓い、無病息災、願望成就を祈ります。参列は自由で、参拝客には福笹(有料)が授与されます。
日程1月20日 
時間 15:00今年は開始時間が変更になっています。
アクセス
地下鉄烏丸線・近鉄「竹田駅」から徒歩15分または市バス「城南宮東口」下車、またはJR「京都駅」八条口からR’EXバス「油小路城南宮」(平日)・「城南宮前」(土日祝)下車
料金観覧無料
ホームページ
http://www.jonangu.com/

○蓬莱船(1/1〜2/3)/上賀茂神社

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)

○ 都七福神めぐり(〜1/31)

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)



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