今日の京都10月23日(月) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

今日は1629年に、江戸幕府が、風紀を乱すとして女歌舞伎・女舞・女浄瑠璃を禁止した日です。
歌舞伎は、今では男性のみが演じるものとなっていますが、歌舞伎の始まりは出雲の阿国という女性でした。

【女歌舞伎とは】

遊女や女芸人の歌舞伎をいいます。1603年(慶長(けいちょう)8年)に出雲の阿国(いずものおくに)が、かぶき踊り【かぶきおどり】で評判を集めると、すぐに多くの女芸人がまねを始めました。京都の四条河原(しじょうがわら)や江戸の吉原(よしわら)では、舞台が設置され演じられるようになったようです。
 舞台では男性の姿をした50~60人の遊女がさまざまな踊りをしました。阿国の歌舞伎との大きな違いは、当時最新の楽器だった三味線が使われていたことです。1615年(元和(げんな)元年)から1629年(寛永(かんえい)6年)頃が最も盛んだったようです。しかし、風俗を乱すという理由で1629年(寛永6年)に禁止され、次第に姿を消していきました。 



京都四条川端にある出雲の阿国の像

「女歌舞伎」の禁令により、前髪のある成人前の少年が演じる「若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)」に人気が集まります。しかしこれも風俗を乱すため、1652年[承応元年]頃から禁令が出されるようになります。
この禁令以降、前髪をそり落とした野郎頭(やろうあたま)の成人男性が演じる「野郎歌舞伎(やろうかぶき)」の時代に入っていきます。 

出典 http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/modules/kabuki_dic/entry.php?entryid=1055 

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現代の歌舞伎は、男性しか舞台に上がれず、そのため、男性が女性を演じます。いわゆる女形(おやま)です。
女形といえば、私にとっては坂東玉三郎さま!大好きな十五代片岡仁左衛門さまとの共演は、息を飲むほど、美しかったです。



【令和5年京都南座顔見世】



今年も、恒例の南座の顔見世の演目配役が発表となっています。
今年の顔見世は、市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿の襲名披露となっています。
京の年中行事
當る辰歳
吉例顔見世興行
東西合同大歌舞伎
市川海老蔵改め          
十三代目市川團十郎白猿襲名披露
八代目市川新之助初舞台

11月9日(木)チケット発売予定
2023年12月1日(金)~24日(日)
昼の部 午前10時30分~
夜の部 午後3時45分~
【休演】7日(木)、13日(水)、18日(月)
【貸切】昼の部:23日(土)、夜の部:10日(日)
詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kyoto/play/782

【南座とは】



お芝居好きな方は別にして、なかなか南座に足を踏み入れる方は少ないかもしれませんね。

南座は鴨川沿いの四条通りに面して建っています。
パッと見た感じ、近代建築なのだけれど、桃山風の建物です。地上4階地下1階の建物で、1996年(平成8年)に国の登録有形文化財に指定されました。現在の建物になったのは、1929年(昭和4年)1月に建替えられ、同年11月に竣工されました。桃山風意匠の鉄骨鉄筋コンクリート造5階建てで、当時の定員は1527人でした。

その後1991年(平成3年)
に改修工事が行われ、桃山風の外観を残しつつ最新設備を備えた劇場として10月28日に新装開場しました。2016年(平成28年)1月19日には耐震工事と内装や設備のリニューアルを行い、2018年(平成30年)10月27日に、南座は新開場されました。

この改修工事で、南座の内装もリニューアルされました。
昭和初期から受け継がれてきた電灯やシャンデリアなどの意匠は、修復して飾り金物が磨き上げらたり、細部にわたり見応えのある劇場となっています。
南座に行かれたら、お芝居だけではなく、劇場の中も体験なさってください。 




今年の夏も、南座体験ツアーが開催されました。
機会があれば、南座のなかを探検なさってはいかがでしょうか。
2年前の南座の舞台体験ツアーの様子です。
○南座春の舞台体験ツアーhttps://youtu.be/Jmi60yUWR-c



毎年、南座に顔見世のまねきが上がると、師走だなあと感じられます。まだ先だと思っていますが、あっというまにまねきが上がる季節になっていきそうです。

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どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年10月23日(月)】(No.3261)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○亀岡祭



大堰川の氾濫による水害封じを祈願するために始まったとされる「亀岡祭」は、各山鉾町の町衆たちにより、今日まで受け継がれ、毎年10月23日から25日の3日間にわたり行われます。宵々山、宵宮には、山鉾に灯りが入り、屏風・街角ギャラリーなどに加え、お囃子や行灯が祭り情緒を盛り上げます。本祭では、1番山鉾を先頭に、城下町巡行が行われます。
日程10月23日(月)~25日(水)
時間
10/25(金)10:00~巡行
日程備考
※荒天の場合は中止することがあります。
場所
亀岡市
鍬山神社
アクセス
JR山陰本線「亀岡」下車、徒歩約20分�阪急「桂」下車、京阪京都交通バス「亀岡駅前」下車、徒歩約30分
ホームページ
http://www.k-yamahoko.com/index.html

○秋の大原女まつり
京都市大原一円で、実りの秋を背景に「秋の大原女まつり」が開催されます。大原女(おおはらめ)姿に身を包み、初秋の大原を散策することができます。期間中は、大原女の衣装で写真撮影をしてSNSに投稿すると、「大原女てぬぐい」か「缶バッジ」がもらえるキャンペーンも行われます。今回、秋の行列はありません。次回は2024年春の行列を予定されています。
※大原女着付体験(有料)は事前予約が必要(女性対象・4才以上・子ども用あり)
日程10月23日~11月3日  10:00~15:00
料金大原女着付体験/1500円(通常は2500円)
アクセス
地下鉄烏丸線「国際会館駅」から京都バス「大原」下車、またはJR「京都駅」から京都バス「大原」下車
ホームページ
https://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net/info/3528/

○ 花の天井 秋の特別拝観(〜12/3)/平岡八幡宮

○ 特別公開/大徳寺塔頭 興臨院(〜12/17)

○ 秋の特別拝観(〜12/10)/瑠璃光院 

○ 秋期特別公開(〜11/30)/清凉寺 霊宝館 

○ 秋の特別公開(〜12/3)/銀閣寺

○秋の特別拝観(〜12/10)/宝厳院 

○ 秋の特別公開(〜12/10)/弘源寺 

○ 秋季特別公開(〜11/30)/大徳寺塔頭 総見院

○ 秋季特別公開(〜12/3)/大徳寺塔頭 黄梅院

○特別公開(〜12/3)/聖護院

○特別展東福寺(〜12/3)/京都国立博物館

○ 秋の特別公開(事前予約制)(〜12/3)/白龍園

○ 梵燈のあかりに親しむ会(〜12/22)/妙心寺東林院

○菊花展(〜11/19)/泉涌寺

○ 秋季名宝展「大覚寺に伝わる稀少の逸品」(〜12/4)/大覚寺

○ 特別公開(〜10/29)/真如院庭園

○ 霊宝館秋期特別展弘法大師御誕生1250年記念(〜12/3)/醍醐寺

○ 秋の特別展・ライトアップ(〜12/10)/圓徳院

○ 秋の特別拝観・ライトアップ(〜12/10)/高台寺

○ 秋の庭園特別公開寺宝展(〜11/7)/正伝永源院 

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