今日の京都8月14日(月) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
昨日お迎え火を焚いて、ご先祖様が帰ってらっしゃいました。
我が家は浄土真宗大谷派(東本願寺)です。そして、実家は高野山真言宗です。
とにかく嫁いで日々のことから、特にお盆はびっくりでした。仏様は常に私たちの側にいらっしゃるということで、お盆だからお帰りになるのではないということで、お迎え火も炊きませんし、お膳もありませんし、
精霊棚もありません。

実家ではお盆は一大行事でした。
お盆でご先祖様がお帰りになっているあいだ、仏様とご先祖さまにつまりは二膳食事の支度がありました。確か、お膳には五つ器がありました。お盆のあいだ、そのお膳のものは貯めておいて、送り火の時に市から地域ごとにお精霊流し用に集積所が設けられていました。
お盆の間は親戚がお参りにきて、その食事の支度も大変でした。

そのお供え膳とはどんなものだったのか思い出しました。



お供え膳で使用する食器のことを「仏膳椀(ぶつぜんわん)」といいます。「霊具膳(りょうぐぜん)」や「供養膳(くようぜん)」など呼び名は多いですが、霊膳を盛るための仏具のことで、「仏膳(ぶつぜん)」と呼ばれる小さな脚付き台の上に5つの食器と箸が収まって構成されています。毎日のお勤めに使用する仏飯器や茶湯器とは別に、大切な法要のお供えとして仏膳椀を用意します。食器類にはそれぞれ名称があり、仏膳に配置する場所が決まっています。まず、膳の中央に置かれるのが香の物(漬け物)を乗せるための「高坏(たかつき)」です。「坏(つき)」とはお椀よりも浅く皿よりも深い食器のことで、高坏には高めの高台(こうだい)が付いています。座席から見て手前の左側が飯を盛るための「親碗(おやわん)」で、右側が味噌汁や吸い物を入れる「汁椀(しるわん)」です。箸の位置は一番手前になります。次いで、座席から見て奥の右側にあるのが小ぶりで深めの「壷椀(つぼわん)」で、あえ物や煮豆を盛ります。奥の左側にある一番大きい器は、煮物やあえ物のための「平椀(ひらわん)」となります。




○お供え膳にお供えする料理
①親椀:ご飯
②汁椀:味噌汁・お吸い物
③平椀:煮物
④壺椀:和え物もしくはお浸しや酢の物
⑤高皿:漬物

料理は変わりませんが、宗派によって平椀・壺椀、高皿の配置の違いがあります。お供え膳は、箸をご先祖様に向けて置きます。そのとき蓋を開けるのを忘れずに、ご先祖様が食べやすいようになさってください。




お供え膳の図
出典https://1-butsudan.jp/column/

お供え膳では、「一汁三菜」の精進料理(しょうじんりょうり)です。特に決まった献立があるわけではなく、野菜のおひたしや煮物、ごま豆腐など、日本人が毎日のお惣菜として食べているものとほとんど変わりありません。
もともとは禅宗の僧が中国で仏教を学んだ際に習得した料理がベースになったとされています。ただし、仏教では生き物を殺すことを「殺生(せっしょう)」と呼んで避けることから、料理にも牛肉・豚肉・鶏肉をはじめ、魚や卵など動物性の食材を使うことはありません。また、「五葷(ごくん)」と呼ばれる臭いの強い植物(ニンニク・ネギ・ニラ・らっきょう・浅葱)には強壮作用があることから、煩悩を刺激して修行の妨げになるとの理由で使うことが禁じられています。

ご先祖様が喜ぶようなものがあれば、特別にお供えする家庭もあります。

お供え膳は、お盆の期間中3食用意するのが基本です。
亡くなられた方の四十九日までにも、このようにお供え膳(この場合には陰膳といいます)


今朝もご先祖さまの御膳のお料理をなさってらっしゃる方もいらっしゃるかと。

************************************************************************************************************************************
台風7号が北上しています。
台風情報にも気をつけてお過ごしください。
どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年8月14日(月)】(No.3191)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

中止になっている行事もあります。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143




○ 東大谷万灯会/大谷祖廟



大谷祖廟は、浄土真宗の宗祖の親鸞聖人(しんらんしょうにん)のお墓所であり、真宗大谷派(東本願寺)の飛地境内地です。
大谷祖廟及び隣接する東大谷墓地全域において、毎年8月14日から16日までの3日間、「東大谷万灯会」が開催されます。
夏の暑いお盆参りを「涼しい夜に」ということで、1961(昭和36)年から始められました。
敷地内には大小の提灯、俳句提灯、子ども提灯など約1万個の提灯が吊るされ、提灯の中へ蝋燭の火を灯した景色は、壮大です。
日程8月14日~16日
時間18:00~21:00
料金献灯料
1灯2,500円
場所大谷祖廟
アクセス
市バス「東山安井」下車
ホームページ
http://higashihonganji.or.jp/worship/otani/ 

○ 夕涼みと灯りの路/一念坂・二年坂・二寧坂
 
約100基の趣のある行灯が東山の坂道を彩ります。
日程8月14日~16日
時間18:00~20:00
場所
一念坂・二年坂
二寧坂
アクセス
市バス「東山安井」下車、徒歩約5分
市バス「五条坂」下車、徒歩約5分

○ 千本六斎念仏/千本ゑんま堂



盂蘭盆の行事として、千本六斎念仏が、千本ゑんま堂の特設会場で夕刻より行われます。重要無形民俗文化財の指定を受けている千本六斎会の六斎念仏が一般公開されます。
日程8月14日  
時間19:00~20:30
場所 京都市 引接寺(千本ゑんま堂) 特設舞台
アクセス 
JR嵯峨野線「二条駅」もしくはJR「京都駅」から206系統の市バス「乾隆校前」~徒歩2分
料金 観覧自由(無料)
ホームページ http://yenmado.blogspot.jp/ 

○千日詣・夜の特別拝観/清水寺



夏の千日詣り(8月9日~16日)が行われる中、夜の特別拝観と本尊ご宝前での献灯ができます。音羽山を背景に舞台造の本堂が宵に浮かびます。
 京都で千日詣りの行われているのは、愛宕神社の千日通夜祭(千日詣)と清水寺の千日詣り、狸谷不動院の千日詣り火渡り祭の三箇所です。狸谷山の千日詣りは7月28日、愛宕さんの千日詣りは7月31日から8月1日未明に、そして、清水寺の千日詣りは8月9日から16日です。清水寺の千日詣りに合わせて、お盆の14日から16日の間は宵まいり(夜の特別拝観)が催されます。この日は観音菩薩の最大の功徳日にあたり、一日のお参りで4万6000日、換算すると130年間毎日お参りした功徳に肖れるとのことです。本堂内々陣に開帳されている本尊十一面観音(お前立ち)のご宝前に自ら献灯もでき、結縁の綱を間近で握れ、特別の札が授与されます。 
日程8月14日~8月16日
拝観料 400円
場所清水寺
アクセス
市バス206「清水道」 

○ 学業大祭/北野天満宮



夏休みの子どもたちの学業上達を祈願する「学業大祭」が、全国天満宮の総本社北野天満宮の本殿で執り行われます。御祭神の菅原道真公に、入試合格や学業成就を願う参拝者で賑わいます。
日程8月14日  
時間11:00~11:30
アクセス
JR嵯峨野線「円町駅」から(西ノ京円町バス停)203系統の市バス「北野天満宮前」すぐ、またはJR「京都駅」から50系統の市バス「北野天満宮前」すぐ
ホームページ
https://kitanotenmangu.or.jp/

○川地蔵(8/14〜8/15)/左京区久多

○盂蘭盆会(8/14〜8/15)/西本願寺

 ○万灯会初日/霊山観音
日程8月13日から8月16日
この期間夕暮れより提灯点灯) 

○盆会/知恩院
日程8月13日から8月15日

○盂蘭盆/天龍寺
日程8月13日から8月15日

○盂蘭盆会/市内各寺院
日程8月13日から8月15日 






#京の歳時記
#お供え膳
#仏膳
#一汁三菜
#北野天満宮
#東大谷万灯会
#夕涼みと灯りの路
#千日詣夜の特別拝観
#清水寺
#千本六斎念仏
#千本ゑんま堂