今日の京都2月28日(火) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。今日で2月は終わりです。2月は特に他の月よりも日数が少ないので、より短く感じられます。
2月が終わると、冬も終わりという感じがするから不思議です。

さて、今日は「織部の日」です。
岐阜県土岐市が1988(昭和63)年に制定しました。
1599(慶長4)年のこの日、千利休亡き後の豊臣秀吉の茶頭・古田織部が、自分で焼いた茶器を用いて茶会を開きました。この器が後に織部焼と呼ばれるようになりました。




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そして、本日、2月28日は、
千利休の命日です。




写真出典wikipedia
長谷川等伯筆

千利休(せん の りきゅう、せん りきゅう、大永2年(1522年) - 天正19年2月28日(1591年4月21日))は、戦国時代から安土桃山時代にかけての商人、茶人。
わび茶(草庵の茶)の完成者として知られ、茶聖とも称せられる。また、今井宗久・津田宗及と共に茶湯の天下三宗匠と称せられ、「利休七哲」
に代表される数多くの弟子を抱えた。
利休七哲とは
* 蒲生氏郷、筆頭
* 細川忠興(三斎)
* 古田重然(織部)
* 芝山宗綱(監物)
* 瀬田正忠(掃部)
* 高山長房(右近/南坊)
* 牧村利貞(兵部)
で、古田織部も七哲の中に入っています。

千利休は、天正十九年(一五九一)二月、豊臣秀吉に切腹を命ぜられました。その時、千利休は、自から茶杓を削り、最後の茶会に用いました。それが「泪(なみだ)」という銘がつけられています。この茶杓は、死後古田織部に与えられました。

この茶杓を手にした古田織部はこの茶杓用に、長方形の窓をあけた筒をつくり、その窓を通してこの茶杓を位牌代わりに拝んだと伝えられています。筒は総黒漆塗で、これを垂直に立てると、いかにも位牌らしくみえます。茶杓は白竹で樋が深く通り、有腰で、利休の茶杓の中でもとくに薄作りに出来ています。この「泪」という茶杓は千利休から古田織部へ、その後徳川家康(駿府御分物)へ、そして尾張徳川家初代義直と伝来しました。現在は、名古屋の徳川美術館で、千利休の命日前後に公開されています。
今年は2月27日(土)〜3月6日(日)の公開となっています。また、現在は雛人形展が開催されています。
徳川美術館
http://www.tokugawa-art-museum.jp/



写真出典世界文化遺産オンラインより

【千利休が切腹を命じられた理由】
いくつかの説があります。
①わび・さびを重んじる利休に対して、何かと派手好みで、その派手さを茶の湯にまで持ち込もうとする秀吉を利休が批判したからだという説。

②秀吉が利休の娘を側室にと望んだのを断ったためであるという説。

③茶の湯とゆかりのある大徳寺の山門に利休の木像を掲げたこと。その利休の像の下を秀吉が通ることになり、秀吉に対する不敬とされたことという説。

諸説ありますが、利休切腹の理由については決定的なことがわからず、謎となっています。

【利休亡きあとの千家の茶道】

茶道の流派は500以上あるとも言われています。その中にあって、三千家はメジャーな流派です。
三千家というのは「表千家」(おもてせんけ)、「裏千家」(うらせんけ)、
「武者小路千家」(むしゃのこうじせんけ)と呼ばれます。この三千家は千利休の孫である千宗旦(せんのそうたん)の子どもたちが作ったものです。




三千家の系図
出典武者小路千家官休庵ホームページ

千宗旦には4人の息子がいましたが、長男は勘当され、次男が一翁宗守(いちおうそうしゅ)といって「武者小路千家」(むしゃのこうじせんけ)を、三男が江岑宗左(こうしんそうさ)といって「表千家」(おもてせんけ)を、四男が仙叟宗室(せんそうそうしつ)といって「裏千家」(うらせんけ)を作ったのです。現在も、家元はそれぞれの名前を継いでいます。

また、それぞれのお流派の茶室です。
武者小路千家=官休庵



表千家=不審庵



裏千家=今日庵



そこからそれぞれ、家元制度になっていって組織として大きくなっていったのです。

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今日は、自刃で亡くなった利休を偲び、
お茶を一服たてたいと思います。
往く如月に思いをはせて。

どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年2月28日(火)】(No.3026)


※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


○星供/三千院

三千院では毎年2月28日の午前11時より道場すべての戸が閉められ、明かりを遮断した状態で暗闇の中に蝋燭が灯されて、密壇の上に大宇宙の星空を顕現させる星供法要が営まれます。鎌倉時代より伝承された星に関する密教のお経があり、厄難消除のみならず開運招福などの願い事が叶うとされます。
日程2月28日  
時間9:00~16:30(17:00閉門)
アクセス
地下鉄烏丸線「国際会館駅」から京都バス「大原」~徒歩10分、またはJR「京都駅」から京都バス「大原」~徒歩10分
参拝料700円
ホームページ
http://www.sanzenin.or.jp/


○雛祭 つりびな展/法住寺



過年の立て看板です。

法住寺の書院、3間にわたりお雛様が飾られます。布で作った人形、花、金魚などの飾りをひもにつるす、「つりびな」と呼ばれる手作りの雛飾りをはじめ、法住寺に伝わる7段飾りの雛人形や、貝あわせなどの道具も一緒に展示されます。色とりどりの雛人形や雛飾りで華やかな雰囲気に包まれます。この地は、後白河天皇が院の御所として創建した法住寺殿の御聖跡として知られます。
また、この期間、特別につりびな御朱印が毎日50枚授与されます。



日程2月28日~3月3日  
時間9:00~16:00
志納金600円(堂内参拝料500円込み)
アクセス
京阪「七条駅」から徒歩10分、またはJR「京都駅」から100・206・208系統の市バス「博物館三十三間堂」~徒歩4分
ホームページ
http://hojyuji.jp/

○五重大塔開扉 納経法要/醍醐寺

毎月29日、醍醐寺五重塔(国宝)内部において、2回の法要(約1時間ずつ)が営まれます。今月は29日がないので、本日28日となります。本法要は、醍醐天皇のご命日にあわせ行われるものです。醍醐天皇、朱雀天皇、村上天皇の顕彰と穏子皇后のお心に対し報恩感謝のご法要をいたします。
開扉法要にあわせ、写経奉納が行われ、ご写経奉納された方のみ、五重塔内部を四方の扉の外側から拝観することができます。
五重塔内部を拝観していただくには、伽藍拝観料600円と写経奉納料1000円が必要です。
◇毎月29日
◇午前10時30分~(約1時間)
◇午後1時30分~(約1時間)
◇伽藍拝観料: 600円
◇写経奉納料: 1,000円 
※ 当日、南門前(五重塔と清瀧拝殿の間)写経受付でお申し込みいただけます。
お時間がない場合は、後日郵送での御奉納も可能です。
また10名以上の御奉納の場合は、事前にお写経用紙を郵送致しますので、当日、写経用紙をご持参いただき、奉納料1000円を添えてご奉納ください。
※ 醍醐寺友の会の方は伽藍拝観料は無料となります。
アクセス
JR山科・京阪山科駅、JR六地蔵・京阪六地蔵各駅から
【電車】 地下鉄東西線 醍醐駅下車 2番出口より徒歩10分
【バス】 京阪バス 22系統・22A系統 醍醐寺前下車

○ 北野天満宮 梅苑公開(〜3月下旬)

○ 梅苑ライトアップ(~3/19毎週末(金・土・日))

○ 国宝里帰り特別公開(〜3/26)/大徳寺聚光院

○ 第57回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開(〜3/19)

○ 枝垂梅と椿まつり(〜3/22)/城南宮

○ 令和5年春の特別公開(〜3/26)「永々棟のひなまつり」


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