今日の京都2月6日(月) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
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おはようございます。
今日は抹茶の日です。
これは、愛知県の西尾市茶業振興協議会が西尾茶創業120年を記念して制定しました。(西尾市ってどこと思われると思います。写真欄に地図を載せています。)抹茶といえば京都、宇治だと思ったのでびっくりでした。




2月6日を抹茶の日としたのは、茶道で釜をかけて湯をわかす道具「風炉」から「ふ(2)ろ(6)」の語呂合せからだそうです。

【風炉とは】



風炉とは、茶道具の1つです。火を入れて釜をかけるもので、主として夏秋の季節に用い,冬春の季節は炉を用います。または、炉のないところで用いられます。古くは台子皆具の1つで,唐銅の切掛 (きりかけ) でした。のちには鉄製もでき,さらに紹鴎好みとして土風炉が作られ,また千利休が小田原陣中に工夫したという板風炉もあります。現在は真,行,草に区別し,土風炉を真,唐銅鬼面と切掛風炉を行,鉄風炉,陶磁製の風炉,板風炉を草としています。形からは一文字,面取,尻張,丸炉,鬼面その他の名があります。
「釜を風炉にかけて湯をわかす」という使い方をします。特徴は一方から風がはいるようにへこんでいる形です。

【西尾の抹茶】
抹茶といえば京都の宇治の抹茶のイメージが強いです。抹茶を用いたお菓子も多く製造されています。それが、抹茶の日が愛知県西尾市が発祥というと少し意外な気がしました。
実は愛知県西尾市は、全国有数の抹茶の産地です。
2009年には、西尾市とその周辺地域で生産された抹茶が「西尾の抹茶」として特許庁の地域ブランド(地域団体商標登録制度)に認定されました。
抹茶に限定した地域ブランドは、全国でもこれが初めてだそうです。

抹茶の元になる碾茶(てん茶)の生産量が多い都道府県は、京都、静岡、愛知、三重の順です。



【お茶の種類】

○せん茶
[特徴] ・最も一般に飲まれるお茶。新芽を蒸して揉んで乾燥させて製造。 [主な産地]
・全国
○玉露(ぎょくろ)
特徴] ・棚を用いて藁や寒冷紗などで、収穫前20日前後の被覆栽培を行
い、煎茶と同様に製造。 [主な産地] ・京都府、福岡県
○かぶせ茶
[特徴] ・藁や寒冷紗などで、収穫前1週間程度の被覆栽培を行い、煎茶
と同様に製造。 [主な産地] ・三重県、福岡県
○てん茶(抹茶)
[特徴] ・玉露より長い収穫前3週間~1ヶ月程度の被覆を行い、茶葉を揉
まずに乾燥して製造。 ・てん茶を石臼で挽いて粉状にしたものが「抹茶」。 [主な産地]
・京都府、愛知県
○玉緑茶(たまりょくちゃ)
[特徴] ・煎茶の製造方法と異なり、最後に形を細長く整える工程がない
ため、茶葉の形が丸みを帯びている。 [主な産地]
・熊本県、佐賀県、長崎県



出典農林水産省
「茶を巡る情勢」

【てん茶とは】
抹茶は、「碾茶(てんちゃ)」を石臼でひいてつくります。
碾茶(てんちゃ)は、お茶の新芽がでるころに葉に覆いをして、一定期間日光があたらないようにしたものを摘んで蒸します。ここまでは玉露と同じ。その後、玉露は葉を揉みながら乾燥させますが、碾茶は揉まずに乾燥させます。
乾燥させたものから茎、脈をとり、葉の部分だけにしたものが碾茶(てんちゃ)です。
抹茶の元になる碾茶(てん茶)は、京都以外にも、静岡、愛知、三重などで生産されています。なかでも愛知県の西尾市は、抹茶(原材料の碾茶)の生産量が全国の30%を占め、日本でも有数の生産地です。最近、「西尾の抹茶使用」と表示されたお菓子などを見かけるようになりました。

お茶の生産量の多い府県は、
①静岡県
②鹿児島県
③三重県
④京都府
⑤福岡県
⑥宮崎県
⑦熊本県
⑧埼玉県
⑨佐賀県
⑩長崎県
と、いう順番になっています。西尾市のある愛知県は第14位となっています。

これは、西尾市が抹茶の原料となるてん茶の生産に特化しているということだと思います。

【西尾市のてん茶栽培の歴史】

文永8年(1271年)創建の実相寺境内に、その開祖・聖一国師がお茶の種を播いたことに始まります。当時は僧侶や貴族などが愛飲していたそうです。その後江戸時代初期になるとお茶の栽培が奨励されて広まっていきました。
抹茶の生産が本格化するのは明治に入ってから。明治5年(1872)頃には紅樹院の住職・足立順道師が宇治から茶種と製茶技術を導入したことで地元農家も栽培を開始、大正後期にはてん茶(粉上の抹茶にする前の原料茶葉)の栽培・製造が主となり、現在では日本一の抹茶の産地として知られ、独自の抹茶文化が花開いています。



この項出典
西尾市観光協会

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【京都の抹茶菓子】
○京ばあむ
マールブランシュ
○茶の菓
○フォンダンショコラ
中村藤吉
○生ちゃこれーと
○茶Colate(ちゃコラーテ)
祇園辻利
○つじりの里
○ぎおんの里
鼓月
○姫千寿せんべい
○ ガトーフェスタ ハラダ京都限定のお菓子ティグレス マッチャ
○JR伊勢丹限定楽味京都 抹茶すい〜とポテト
○中村藤吉生茶ゼリー
○アンリシャルパンテイエ京都限定抹茶フィナンシェ 天峰 






10年くらい前から抹茶のお菓子が増えました。私がいただいた抹茶のお菓子です。パッと思いついたものをあげてみました。

ちょっと一服!
お茶を立てていただきましょう。

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また、2月6日はほかに「海苔の日」ともいわれています。
海苔の日の制定は1996年(昭和41年)。実施は、その1年後の1997年からです。
制定したのは「全国海苔貝類漁業協同組合連合会」。由来は古く大宝律令(たいほうりつりょう)の時代にさかのぼります。
大宝律令とは、702年1月1日――新暦2月6日に施行された法律です。
この法律のなかで「海苔」が年貢として指定されていたことから、2月6日を「海苔の日」にしようという動きになったといいます。


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また、新しい週の始まりです。今週末は建国記念の日ですが、土曜日なので、ちょっと残念とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和5年2月6日(月)】(No.3003)


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○ 国宝里帰り特別公開(〜3/26)/大徳寺聚光院


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