今日の京都12月12日(月) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。

今日から七十二候が移りま
す。
 【熊蟄穴(くまあなにこもる)】
熊が穴に入って冬ごもりする頃。何も食べずに過ごすため、秋に食いだめをします。 

熊ではないのですが、秋から食べ物が美味しく、ついつい、食べすぎています。
これからの年末年始が心配です。

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ところで、京都のお宅では、よく十二月十二日を逆さにしたお札を見かけます。
これはどんな意味があるかご存知でしょうか?




これは泥棒避けのお札なのです。
なぜ泥棒避けのお札が十二月十二日なのかということですが、この日付に要注意なのです。この「十二月十二日」は、永禄元年(1558)12月12日に石川五右衛門の生まれた月日と言われています。この「12月12日」を逆さにすることで生まれた月日の反対、つまり没年月日(文禄3年‐1594‐8月24日)とし、侵入した泥棒に、この日は五右衛門が京・三条河原で釜煎りの刑に処された日であることを思い起こさせ、「あ、捕まったら俺も釜茹でか!」と、盗みを思い留めさせるとされています。

【石川五右衛門】


出典Wikipedia

安土桃山時代に出没した盗賊です。都市部を中心に荒らしまわり、豊臣秀吉の手勢に捕えられ、京都三条河原で一子と共に処刑されました。墓は京都の大雲院にあります。これは五右衛門が処刑の前に市中を引き回され、大雲院(当時は寺町通四条下ルにありました。祇園閣という方がわかりやすいかも?)の前に至った際、そこで住職に引導を渡された縁によると言われています。





○石川五右衛門エピソード
⚫︎三条河原で煎り殺されたと言われていますが、この「煎る」を「油で揚げる」と主張する学者もいます。母親は熱湯で煮殺されたと言われています。熱湯の熱さに泣き叫びながら死んでいったという記録も実際に残っています。
⚫︎有名な釜茹でについてもいくつか説があり、子供と一緒に処刑されることになっていますが、高温の釜の中で自分が息絶えるまで子供を持ち上げていた説と、苦しませないようにと一思いに子供を釜に沈めた説(絵師による処刑記録から考慮するとこちらが最有力)がある。またそれ以外にも、あまりの熱さに子供を下敷きにしたとも言われています。
⚫︎鴨川の七条辺に釜が淵と呼ばれる場所があるが、五右衛門の処刑に使われた釜が流れ着いた場所だそうです。なお、五右衛門処刑の釜といわれるものは江戸時代以降長らく法務関係局に保管されていたそうです。最後は名古屋刑務所にあり戦後の混乱の中で行方不明になったとされています。

⚫︎処刑される前に「石川や 浜の真砂は 尽くるとも 世に盗人の 種は尽くまじ」と辞世の歌を詠んだという。

○作品となった石川五右衛門
〈浄瑠璃・人形浄瑠璃〉
* 石川五右衛門
* 傾城吉岡染(近松門左衛門作)
* 釜淵双級巴
* 木下蔭狭間合戦
〈歌舞伎〉
* 楼門五三桐(金門五山桐、1778年初演、演:初代嵐雛助)
* 高麗大和皇白浪(1809年初演、演:五代目松本幸四郎)
* 楼門詠千本(1838年初演、演:四代目中村歌右衛門)
* 他に書替え狂言多数
〈文学〉
* 『本朝二十不孝』(井原西鶴著)巻二の一
* 実録本『賊禁秘誠談』
〈落語〉
* 『お血脈』
* 『釜泥』
* 『骨つり』
* 『強情灸』

よく、南禅寺の三門で石川五右衛門が煙管片手に「絶景かな、絶景かな。春の宵は値千両とは、小せえ、小せえ。この五右衛門の目からは、値万両、万々両……」
という台詞をいう場面が有名ですが、これは、歌舞伎『楼門五三桐』の中で「南禅寺山門の場」(通称:『山門』)てす。この科白の後には辞世の歌といわれている「石川や 浜の真砂は 尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ」を真柴久吉(豊臣秀吉がモデル)と掛け科白で廻した後、山門の上下で「天地の見得」を切る場面となります。




【十二月十二日のお札の貼り方】
半紙を切り取って、それぞれに「十二月十二日」と漢数字書きます。
大きめの用紙は愛宕神社の火除のお札の側に、小さいのは窓や玄関に、上下を逆向きにし、ぺたりと壁に貼っていきます。
お宅によっては、12月12日の12時に貼られるところも
あります。

もし、京都でこのお札を見かけたら、盗難避けということだと思って見てください。

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今日は 漢字の日です。
日本漢字能力検定協会(漢検)が1995(平成7)年に制定しました。
「いい(1)じ(2)いち(1)じ(2)」(いい字1字)の語呂合せだそうです。
毎年、その年の世相を象徴する「今年を表現する漢字」を全国から募集し、この漢字の日に京都の清水寺で発表されます。 
さて、今年の漢字はどんな漢字が選ばれるでしょうか?


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新しい1週間の始まりです。
どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和4年12月12日(月)】(No.2947)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143
○ 国宝里帰り特別公開(〜3/26)/大徳寺聚光院

○ 秋の特別拝観(〜12/12)/瑠璃光院 


○秋の特別公開(〜12/15)/大徳寺興臨院


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