今日の京都1月30日(日) | 都のかほり日記

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京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
ご挨拶が「毎日寒いですね。」が定番です。来週には、立春、気持ちは春を待ち侘びています。

さて、今日は七十二候が移ります。
暦の一年の始まりは立春からです。
ですから、今回の大寒、鶏始乳が暦の一年の最後となります。

⚫ 鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
鶏が鳥屋に入って卵を産み始める頃。本来、鶏は冬は産卵せず、春が近づくと卵を産みました。
寒中に鶏が産んだ卵は寒卵といって、栄養価の高い卵のなかでも、特に滋養に富むといって重宝されます。冬の寒さであまり卵を産まなくなっていた分、その卵には栄養がつまっています。 

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そして、今日1月30日は、 1788年天明の大火といわれる大火災が京都で発生しました。
鴨川東岸の空き家から出火し、烈風に煽られ市中の75%が焼失。死者1500人。(新暦3月7日) 

【 天明の大火とは】
天明8年1月30日(1788年3月7日)に京都で発生した火災。出火場所の名をとって団栗焼け(どんぐりやけ)、また干支から申年の大火(さるどしの たいか)とも呼ばれた。単に京都大火(きょうとたいか)あるいは都焼け(みやこやけ)というと、通常はこの天明の大火のことを指す。

京都で発生した史上最大規模の火災で、御所・二条城・京都所司代などの要所を軒並み焼失したほか、当時の京都市街の8割以上が灰燼に帰した。被害は京都を焼け野原にした応仁の乱の戦火による焼亡をさらに上回るものとなり、その後の京都の経済にも深刻な打撃を与えた。江戸時代の京都はこの前後にも宝永の大火と元治のどんどん焼けで市街の多くを焼失しており、これらを「京都の三大大火」と呼ぶこともある。 
出典Wikipedia



天明の大火の消失範囲
出典京都市消防局


こんなに大きな火事だったにもかかわらず、京都市内には、大火の史跡はあまりみかけません。数少ない史跡です。
⚫︎清浄華院
京都市上京区寺町通広小路上ル北之辺町395



犠牲者を供養する五輪塔があります。その横に供養のいわれを書いた石碑が建っています。その銘文には「焼亡横死百五十人之墓」とあります。死者150人は幕府の公式見解ですが、実際にはもっと多かったものと考えられており、清浄華院の記録『日鑑』にも死者2600人という風聞が記録されています。

⚫︎円通寺
京都市上京区上ノ町492,東三本木通通丸太町上ル北側



円通寺は1788年の天明の大火により焼失ましたが、その後、再建されました。境内には「為焼亡横死」(しょうぼうおうしのため)と刻まれた大火の犠牲者を供養する石碑が現存しています。


⚫︎ 蛤御門
京都御苑の西側に位置す新在家御門。



御所の火災の際、滅多に開くことのなかった門がこの時だけは開いたため、固く閉じていたものが火にあぶられて開いたことをハマグリになぞらえて「蛤御門」という俗称が付けらました。この火災が天明の大火によりという説や、それより前の宝永の大火(1708年)後とするがあります。

⚫︎西本願寺の水噴きの銀杏



西本願寺の七不思議のひとつの銀杏です。御御影堂の前に生育している樹齢300年の大銀杏があります。
銀杏は耐寒耐暑性があり、所によっては暴風、防火林として用いられています。さらには水分を多く含んでいることから、天明の大火のとき、御影堂へ水を噴きかけ類焼を防いだといわれています。銀杏が勢いよく水を噴きだすことはないので、あくまでも伝説として残っています。

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京都は794年に遷都されて1200年あまりの都です。しかし、応仁の乱(1467~1477)で、都は焼野原となってしまいました。そして、この天明の大火で、京都の市街地(碁盤の目)は、焼き尽くされて古い都でありながら、古い建物は残存していません。

ちなみに、京都府最古の建築物は醍醐寺五重塔です。951年天暦5年に建設されました。



醍醐は、その当時の市街地から離れていたので、火災を免れたのかもしれません。

また、京都の街中の建物としては、大報恩寺(通称千本釈迦堂)が一番古く、1227年安貞元年の建築です。



大報恩寺は、応仁の乱の最中、山名宗全の置いた西陣で、よく焼け落ちなかったと思います。

最近は乾燥がひどいのか、あちこちで火事が起こっています。とにかく、火の用心に心がけたいものです。

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今は、受験シーズン。早朝の電車には受験生がたくさん乗っています。どうぞ、体調を整えて、持てる力が発揮できますようにと願わずにはいられません。お子さんやお身内に受験生がいらっしゃると、さぞかし気がかりでしょう。見守ることしかできなかったなあと、何年か前の我が子の受験を思い出しました。
「頑張れ!受験生!」

相変わらずて、オミクロン株が猛威を奮っています。
どうぞ、お出かけの方、マスク、手洗いなど、忘れずに、三密にお気をつけてください。
お仕事の方、お疲れさまです。
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和4年1月30日(日)】(No.2627)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0


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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。

1月29日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143


*石清水八幡宮の鬼やらい神事は中止となりました。
○蓬莱船(1/1〜2/3)/上賀茂神社

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)

○ 都七福神めぐり(〜1/31)

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)

○ 小豆粥で初春を祝う会(〜1/31)/妙心寺東林院 



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