今日の京都11月12日(金) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
今日から七十二候が移ります。
⚫︎地始凍(ちはじめてこおる)
大地が凍り始める頃。サクサクと霜柱を踏みしめて歩くのが楽しみな時期です。

と、いうのが例年なのですが、今年はなかなか最高気温が下がらなくて、霜柱は、どこへ?ですね。

さて、昨日、亥の月、亥の日に茶道の炉開きが行われました。そのお茶事で出されるお菓子は「お善哉(おぜんざい)」「亥の子餅」「織部饅頭(上用)」です。

【お善哉(ぜんざい)とは】

何気なく「おぜんざい」と言っていますが、みなさんはどんな「おぜんざい」を思い浮かべられますか?
実は、「おぜんざい」は、関東と関西では異なるものを指すのです。



⚫︎おぜんざいとは
おぜんざい(善哉)は、主に小豆を砂糖で甘く煮て、この(汁の)中に餅や白玉団子、栗の甘露煮などを入れた日本の食べ物のことです。一般的には小豆の粒が存在するものを指して用いられます。

⚫︎関東のおぜんざい
関東では、小豆を柔らかくなるまで炊いてお砂糖を入れてから、煮汁がほとんど蒸発してトロンとするまで炊いたものを焼いたお餅にかける、それをぜんざいといいます。

⚫︎関西のおぜんざい
関西では煮汁の中に炊いた小豆(粒餡)とお餅が入っている、それを「おぜんざい」といいます。

大きな違いは、関東風「おぜんざい」では見かけがトロンとしていて水分が少なく、関西風「おぜんざい」は見かけが液体でその中に小豆(粒餡)とお餅が入っています。



関西のおぜんざい
関東の御膳汁粉



関西のおしるこ
関東のおぜんざい

お茶で使う「おぜんざい」とは関西風「おぜんざい」のことで、煮汁の中に小豆(粒餡)が入ったものです。茶の湯は、関西で生まれたものなので、関西風「おぜんざい」なのだと思います。

また、(おしるこ」も関東と関西で違います。

【おしることは】
⚫︎「おしるこ」【汁粉】とは
小豆の餡を水で延ばして汁として砂糖を加えて煮、中に餅又は白玉などを入れたもの。漉し餡のものと粒あんのものとがある。
広辞苑

⚫︎関東のおしるこ
関東では、関西の「おぜんざい」のことを「おしるこ」といいます。つまり、煮汁の中に小豆(粒餡)入っているものを「おしるこ」といいます。

⚫︎関西の「おしるこ」
関西で「おしるこ」と言えば、こし餡をといた煮汁のことを指します。まったく小豆の粒が入ってないのです。

一般的に、関東の場合は小豆あんの汁物全般を「おしるこ」と呼び、区別するなら、粒なしのものを「御前汁粉」、粒ありなら「田舎汁粉」と呼び分けています。

この違いは江戸時代にはあったようです。
江戸時代後期の風俗を記した「守貞謾稿(もりさだまんこう)」には善哉が登場します。京都・大阪では専ら赤小豆の皮を取らず、黒糖を加え、丸餅を煮る」と説明しています。この書では、汁粉についてもふれています。「江戸では赤小豆の皮を取り、白糖の下級品あるいは黒糖を加え、切り餅を煮る。京都・大阪でも皮を取ったものは汁粉またはこしあんの善哉という」

【「おぜんざい」でもなく「おしるこ」でもない】
調べていると「おぜんざい」でもなく、「おしるこ」でもないものがあることを発見しました。
それが「亀山」というものです。汁気のないあんこに餅や白玉を添えたものを関西では「亀山」と呼びます。この名前の由来は2つあります。
1つ目は地名説で、小豆の有名な産地である、丹波の亀山からきている、という説。
2つ目はお店の屋号説。岐阜県出身の亀山さんという人が、大阪で「亀山屋」というお餅屋さんを開店し粒あんを使ったぜんざいを売り出したら大人気メニューになった、という説があるといわれています。



【おぜんざいの由来】
1つは仏教用語である「善哉(ぜんざい・よきかな)」を由来とする説である。一休宗純が最初に食べたとされ、この食べ物の美味しさに「善哉」と叫んだ事から名称とされた。「善哉」とは仏が弟子を褒める時に使う言葉であり、サンスクリット語の素晴らしいを意味する「sadhu」の漢訳である。
もう1つは、出雲地方の神事「神在祭」で振る舞われた「神在餅」を由来とする説である。「神在餅」の「じんざい」が訛り、「ぜんざい」へと変化したと言われている。
島根県松江市鹿島町の佐太神社のホームページにはこのような記載がある。 11月25日は神々をお送りする神等去出(からさで)神事が執り行われます。この日はカラサデさんといわれ、神前に供えていた餅と小豆を一緒に煮て小豆雑煮を作り再び供えていました。これを「神在餅(じんざいもち)」と呼び、今も宮司宅では家例としてこの日に小豆雑煮を作り、屋敷内の祖霊社、稲荷社、邸内の歳神にお供えいたします。昔は里人の間でもこの日の朝に餅をつき参拝する慣わしがあり、参拝するものは必ず一重ねのオカガミ(餅)をもって参った後、小豆を入れた雑煮餅を作って家の神棚に供えてから銘々も頂く風習があったようです。この「神在餅」が転化して「ぜんざい」になったといわれているのです。
出典wikipedia



資料出典

https://style.nikkei.com/article/DGXNASJB0702P_X01C13A1AA1P00/?page=2

また、調べていると、
「出雲ぜんざい学会」
http://www.1031-zenzai.com/
がありました。
たかが「ぜんざい」されど「ぜんざい」でした。

それぞれの違い、境界を写真欄で紹介しています。



********************************************
ここのところ、気温が上がったり下がったりで、体調を崩している方も多くなっています。気温を見ながら服装選びをなさってください。

お出かけの方、三密にお気をつけてください。
どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和3年11月12日(金)】(No.2549)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0

************************************************************************************************************************************

コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。

11月11日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

【京都の紅葉便り】

https://ja.kyoto.travel/flower/momiji/

○ 紅葉まつり/梅小路公園


平安建都1200年を記念して作庭された朱雀の庭の、夜間特別ライトアップが行われます。
池泉回遊式庭園の水鏡に映り込むモミジの紅葉が素晴らしいです。
日程11月12日(金)~28日(日)
時間
17:00~20:30
日程備考
11/15・22は休園
料金
大人 400円
小人 200円
場所梅小路公園 「朱雀の庭」
アクセス
JR嵯峨野線「梅小路京都西」駅下車すぐ
・「京都」駅(JR・地下鉄・近鉄)中央口より塩小路通を西へ徒歩約15分
ホームページ
http://www.kyoto-ga.jp/umekouji/

○ 秋の特別公開/金戒光明寺(くろたにさん)


紅葉の庭園と、市内を一望できる山門を日中も特別公開し、昼間にしか見ることができない絶景を楽しむことができます。特別公開される枯山水庭園「紫雲の庭」や文殊菩薩像、吉備観音像(重文)、仕掛けのある「虎の襖絵」などが見どころです。そのほか、伊藤若冲筆「群鶏図押絵貼屏風」などの寺宝特別展示もあります。
日程11月12日(金)~12月5日(日)
時間
9:00~16:30(16:00受付終了)
注意 セット券での拝観をご希望の場合は、15:15頃までにお越しください。
料金
1,000円
御影堂・大方丈・庭園/山門 セット券 1,600円
※山門は御影堂・大方丈・庭園とセットでのみ拝観頂けます(山門のみの拝観券はなし)
アクセス
市バス5番「東天王町」下車、徒歩15分
市バス100番「岡崎道」下車、徒歩10分
地下鉄「蹴上駅」下車、徒歩30分
ホームページ
https://www.kurodani.jp/
備考
プラスチックゴミ削減のため靴袋の配布を行いません。恐れ入りますがお客様ご自身で靴袋をご持参下さい。

○ 特別夜間拝観/金戒光明寺(くろたにさん)

境内からライトアップされた山門と共に京都市内が一望でき、京の秋の夕暮れを感じることができます。
特別公開される枯山水庭園「紫雲の庭」の紅葉ライトアップや、大方丈の仕掛けのある「虎の襖絵」、今回特別展示の伊藤若冲筆「群鶏図押絵貼屏風」、法然上人ゆかりの寺宝をご覧いただけます。
日程11月12日(金)~12月5日(日)
時間
17:30~20:30(最終入場 20:00)
日程備考
夜間拝観期間中、毎日大方丈にてお琴や篠笛などの邦楽の生演奏があります。
公演時間(毎日演奏)
17:45~/18:30~/19:15~
料金
1,000円
アクセス
市バス5番「東天王町」下車、徒歩15分
市バス100番「岡崎道」下車、徒歩10分
地下鉄「蹴上駅」下車、徒歩30分
ホームページ
https://www.kurodani.jp/
備考
プラスチックゴミ削減のため靴袋の配布を行いません。恐れ入りますがお客様ご自身で靴袋をご持参下さい。

○ 秋期夜間拝観/醍醐寺


真っ赤な紅葉が加羅ととも闇夜に映し出される光景は幻想的でとても美しいです。
金堂・五重塔も夜間照明により映し出されます。
日程11月12日(金)~12月5日(日)
時間
受付 18:00~20:10
料金
拝観料 1000円
場所
醍醐寺
醍醐寺
アクセス
地下鉄東西線「醍醐」下車、徒歩20分
京阪バス「醍醐三宝院」下車、すぐ(上醍醐寺へは下車後徒歩約60分)
ホームページ
http://www.daigoji.or.jp/index.html

○ 秋の特別拝観/一華院 
普段は非公開の寺院です。秋の特別お茶会が行われます。
「依稀松の庭」を眺めながら禅寺での静かなひと時をお過ごしください。
日程11月12日(金)~30日(火)
時間
10:00~16:00(受付終了)
料金
拝観料 大人400円・小人300円
お茶席は1200円(拝観料込み)
アクセス
京阪電車 東福寺 徒歩約10分
JR奈良線 東福寺 徒歩約10分
市バス 東福寺 徒歩約7分 202・207・208ホームページ
http://ikkain.com/

○ 特別拝観 国宝五重塔開扉 文化財特別公開(〜11/28)/海住山寺 

○ 秋期特別公開(〜11/25)/東寺

○ 秋期特別公開(〜11/30)/清凉寺 霊宝館 

○ 秋の特別公開(〜12/5)/聖護院

○ 秋の特別拝観(〜12/12)/瑠璃光院 

○ 秋の特別公開(〜11/28の土日祝日)/大徳寺総見院

○ 秋の特別公開(〜12/2)/大徳寺黄梅院

○ 吉祥天女像特別開扉(〜11/30)/浄瑠璃寺

○ 秋の特別拝観(〜12/5)/宝厳院 

○ 夜の特別拝観(〜11/20)/曼殊院

○ 宝物展(〜11/30)/大原来迎院

○ 嵯峨菊展(〜11/30)/大覚寺

○ もみじ祭(〜11/30)/赤山禅院

○ 秋の看楓特別拝観(〜12/6)/東福寺

○ 観経曼陀羅特別公開(12/5)/真如堂

○ 秋の特別拝観(〜11/30)/妙心寺塔頭大法院 

○ 秋のライトアップ(〜11/28)/知恩院

○ ワントゥーテン 二条城夜会(〜12/12)

○ 貴船もみじ灯篭(〜11/28)

○ 永観堂ライトアップ(〜12/5)

○ 秋の寺宝展(〜12/5)/永観堂

○京菓子展2021(〜11/14)

○秋の特別拝観(〜12/5)/弘源寺

○ 秋季特別公開(〜11/30)/長楽寺

○ 秋の夜間特別拝観(〜12/12)/高台寺

○ 秋の特別展・ライトアップ(〜12/12)/圓徳院

#京の歳時記
#地始凍
#善哉
#汁粉
#亀山
#梅小路公園
#金戒光明寺
#醍醐寺