今日の京都6月12日(土) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。昨日も暑かったですね。ここ数日続いた真夏日もひと休みの週末となりそうです。


例年ならば6月第二土曜日ということで
下鴨神社で蛍の茶会があります。
今年もコロナウイルスのため残念ながら中止となりました。

京都地方気象台では、植物や動物の開花や初鳴、初見を観測していました。
しかしながら、令和3年1月より、京都地方気象台で観測している生物観測は、6種目9現象に変更して、螢の初見の観測はされなくなりました。
これまでで、平年は6月2日、最も早い観測は2018年5月15日で、最も遅かったのは、1965年7月3日でした。
京都地方気象台からの蛍の初見の報告はなくなりましたが、京都のあちこちで、蛍の写真をアップされているのを見ることができます。


【螢について】



螢は世界中で約2000種類以上いて、日本では約50種類ほど生息しています。でも、すべてのホタルが発光するわけではなく、発光するのは14種類程度のようで、その中でも特に有名なのが、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルの3種類になります。 

〈 ゲンジボタルの特徴 〉 
○色・形・大きさ
 日本に普通に見られるホタルの中でもっとも大きい。大きな雌の個体では30mm前後になることがあります。背中は黒、胸部の背中側が赤く、ここに余りはっきりしない黒いすじが見られます。ただし、この模様には地域差が大きく、ヘイケボタルに比べると全体に四角形で、かどばった体型に見えます。
○生態・発生時期
 5月~7月にかけて流水のあるところでみられるといわれています。発生期間は約4週間で、発光は非常に強く、気温・地域により発光の間隔が変化し、雄は1秒から6秒間隔で明滅します。

〈ヘイケボタルの特徴〉 
○色・形・大きさ
 全体的に丸く、大きさだけではヒメボタルと区別がつきにくい。背中は黒、胸部の背中側が赤いが、ここにはっきりとした黒い筋が通ることから、ゲンジボタルやヒメホタルと区別することができる。
○生態・発生時期
 6月~9月にかけて各地の川や田で見られる。ゲンジボタルと異なり、幼虫は田んぼなどの止水で生活するが、越冬地などよくわからない部分もある。ゲンジボタルが終了する頃から発生が始まり、9月末まで見られる。発光は余り強くなく、揺れるような光を出しながら飛ぶことがあり、ほかのホタルと簡単に区別できる。(発光にゆれがないこともある)
 現在数が激減している。
 
〈ヒメボタル特徴〉 
○色・形・大きさ
 全体的に丸く、大きさだけではヘイケボタルと区別がつきにくい。背中は黒、胸部の背中側が赤いが、黒い模様が後ろまで届かないことからヘイケボタルと区別することができる。メスは飛翔することができない。また、メスの背中は茶色である。
○生態・発生時期
 5月~6月の間の比較的短期間に、林の中で見られる。ゲンジボタル・ヘイケボタルと違い幼虫が陸上に住み、カタツムリの仲間を食べることから、水が全くない場所でも見られる。明滅は短い間隔でフラッシュをたいているような発光でヘイケボタルに比べると強く感じる。発光の色はゲンジボタル、ヘイケボタルと比べてやや黄色がかっている。



出典
http://www2.wbs.ne.jp/~gakimaru/hotaru1.htm 
写真引用
http://www.geocities.jp/photohiroshima/hotaru/hotarunotice.html

【京都で螢が見れるところ】

○哲学の道


若王子神社~銀閣寺橋までの約2kmにわたる哲学の道の疏水沿いをゲンジボタル、ヘイケボタルが舞います。 
○宝が池
宝が池のすぐ北側にあるひっそりとした「椿の道」はホタルのスポットで南側へまわりせせらぎを見渡すとたくさん飛んでいるのが見られます。

○鴨川公園

上賀茂神社より鴨川沿いを北に上がったところにある鴨川公園ではゲンジボタルを見ることができます。

○明神川


上賀茂神社を出て東へ行くと明神川が流れています。この川に沿って土塀に囲われた社家(上賀茂神社の神官の屋敷)が並んでいます。どの家も門に至る小さな橋が架けられ、歴史を感じさせる門構えを見せています。上賀茂神社の近くの古い社家の街並で見るホタルは、いかにも京都らしい風情です。
数は少ないけど自生のホタルが見られます。

○下鴨神社



下鴨神社内の糺ノ森を流れる小川にホタルが見られます。本日蛍の茶会が開催され600匹の蛍が放たれます。

○白川沿い

三条から祇園まで所々で見ることができます。

○松ヶ崎疎水

北山通と北大路通の大通りにはさまれながらも、市街の喧騒とは無縁の閑静な住宅街に静寂が漂います。
疎水にたどり着いたら東へ進むと浄水場があり、その前に集まっていることが多いです。

○ 嵯峨野(有栖川辺り)

昔ながらの稲穂の垂れる嵯峨野。有栖川は大覚寺の北、観空寺谷奥を源流とし、源流辺りの水は農業用水にも使われています。大覚寺の境内を通り抜けて住宅地へ流れていきます。北嵯峨高校のあたりの有栖川でゲンジボタルが眺められます。

○貴船(螢岩)

京都の奥座敷・貴船は貴船川の清流と、心地よい川風が洛中の暑さを忘れさせてくれる癒しのスポットです。この蛍岩(ほたるいわ)は、叡山電鉄「貴船口」より約100m程、貴船川を上った上流にあります。
貴船のゲンジボタルの見頃は市街地より1ヶ月ほど遅い7月7日(七夕)の[貴船の水祭り]の頃です。
平安時代・宮廷の女流歌人・和泉式部が、貴船神社に参詣して恋の成就を祈り、この蛍岩周辺を舞う蛍の情景を歌に詠んだとよばれる由緒ある場所で今でもホタルが見られます。

○宇治市植物公園
毎年、ホタルナイトが開催されるのですが、今年は、コロナウイルスのため中止となりました。そして、緊急事態宣言下で休園しています。

【螢鑑賞マナー】

螢を見に行くにはきちんとルールは守って行きましょう。

⚫螢を採らないでください。
螢は長くても7日~10日しか生きられません。毎年減ってきています。
絶滅させないためにも採ることは禁止です。

⚫明りをつけないでください。
螢は光でコミュニケーションをとっています。カメラのフラッシュはもちろんのこと、懐中電灯も禁止です。

⚫静かに鑑賞してください。
生息地のご近所の迷惑にならないように騒いだり勝手に立ち入ったりしないでください。
また、ホタルは音にも敏感ですので逃げてしまうこともあります。

⚫ごみは捨てないで持ち帰りましょう
ホタルは水の綺麗な所を好みます。ホタルの名所が京都の北の上流に集中するのはそのためです。

⚫虫よけスプレーなどをご用意ください。そろそろ蚊も飛んでいます。

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蛍には幽玄さを感じます。
なかなか螢も眺められなくなっています。蛍が住みやすい環境作りも大切ですね。

お出かけの方、マスク、手洗いなど、忘れずに、三密にお気をつけてください。
お仕事の方、お疲れさまです。
行ってらっしゃい!
いい1日でありますように!

【今日の京都令和3年6月12日(土)】(No.2397)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0


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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。

6月11日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○茅の輪くぐり(〜6/30)車折神社

○ 御土居の青もみじ(〜6/27)

○春の特別拝観(〜6/13)/大徳寺興臨院
*4/25~緊急事態宣言中中止

○春の特別拝観(〜6/15)/瑠璃光院 

○ 鴨川納涼床(〜10/31)

○ 貴船の川床(〜9/30)

○甘茶の庭 甘露庭特別公開
(〜7/31)/建仁寺霊源院 

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/11)/建仁寺両足院

○あじさい苑開園(〜7/5)/三室戸寺

○ 国宝ライトアップ特別夜間拝観・青もみじライトアップ特別散策(〜8/9)/東福寺

○ 紫陽花苑の公開(〜6/30)/藤森神社

○ あじさいウイーク(〜7/4)/柳谷観音


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