おはようございます。今日が入学式、始業式の学校が多そうです。すでに入学式の終わったピカピカの1年生が真新しいランドセルを背負って緊張感を全身にみなぎらせて登校している姿に、思わず頑張れって言葉をかけたくなりました。
さて、今日は、お釈迦様の誕生日です。
各寺院で、花まつりや灌仏会が行われます。
花まつりというと、甘茶を連想します。
******************************************************************************************************************************************************
釈迦は紀元前7世紀-紀元前5世紀頃、シャーキャ族王・シュッドーダナ(漢訳名:浄飯王 じょうぼんのう)の男子として、現在のネパールのルンビニにあたる場所で誕生しました。キリストよりもはるかに早くお生まれになっています。
灌仏会(かんぶつえ)は、釈迦の誕生を祝う仏教行事です。日本では原則として毎年4月8日に行われます。。
降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)、花祭(はなまつり)の別名もあります。
日本では、様々な草花で飾った花御堂(はなみどう)を作って、その中に灌仏桶を置き、甘茶を満たします。誕生仏の像をその中央に安置し、柄杓で像に甘茶をかけてお祝いします。甘茶をかけるのは、釈迦の誕生時、産湯を使わせるために9つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来しています。宗派に関係なくどの寺院でも行われ、甘茶は参拝者にもふるまわれ、甘茶で習字をすれば上達すると言われたり、害虫よけのまじないを作ったりします。
釈迦と言えば、生まれてすぐに七歩歩いて「天上天下唯我独尊( てんじょうてんげゆいがどくそん) 」と言われたと伝えられています。この言葉の意味するところは、唯だ“私だけが尊い”という意味をあらわしているのではありません。
「唯我独尊」とは、「唯だ、我、独(ひとり)として尊し」との意味で、それは、自分に何かを付け加えて尊しとするのではなく、他と比べて自分のほうが尊いということでもありません。天上天下にただ一人の、誰とも代わることのできない人間なのです。
そのかけがえのない自分を大切にしていきたいものです。
【甘茶とは】
花まつりで、誕生仏にかける甘茶とは、どんなものなのでしょうか?
名前に“茶”のつく甘茶ですが、原料はツバキ科の「チャノキ」ではありません。
ユキノシタ科の落葉低木落葉性の低木アジサイふの変種です。アジサイ科のガクアジサイと酷似しており、間違われる事が多いです。
歴史は意外と新しく、江戸時代あたりから民間薬として利用されるようになったそうです。
ヤマアジサイの仲間である「アマチャ」が花をつけるのは5~6月です。一方、甘茶に用いられるのは8~9月の若い葉です。摘み取った葉を天日で干し、水を吹きかけて発酵させた後、手でよく揉んで乾燥させると茶葉が完成します。
その加工には“グルコフィロウルシン”という苦い成分を、甘みの強い“フィロズルチン”に変化させる作用があるそうです。砂糖の1,000倍もの甘さになることから、砂糖が普及する以前は天然の甘味料として重宝されていました。
【甘茶の庭】
建仁寺塔頭 霊源院には、この甘茶の庭があり、5月から6月の花の時期に公開されています。
今年の予定はまだ未定です。
【花まつりの白い象】
西本願寺には花まつりの時、白い象の置物が飾られています。寺院によっては、花祭りのお釈迦様の像が白い象の背中に乗っていたり、かたわらに白い象の置物があったりと、真っ白な象がよく登場します。
これは『方向大荘厳』によると、お釈迦様の生母の摩耶夫人が、6本の牙を持つ白い象が夫人の胎内に入る夢を見て、お釈迦様を懐妊したことを知った、という故事に基いています。
つまり、白い象がお釈迦様を運んできた、と信じられているからなのです。
仏教が発祥したインドでは、白い象は「聖獣」、とても神聖な生き物。方向大荘厳によると、お釈迦様の前世は天界で暮らしていた菩薩様なんだそうです。
菩薩様は、ある時自分の使命を思い出して、後のことは弥勒(みろく)に託し、白い象に乗って摩耶夫人の胎内に入って人間として生まれ変わった、ということになっています。
******************************************************************************************************************************************************
お出かけの方、マスク、手洗いなど、忘れずに、三密にお気をつけてください。
お仕事の方、お疲れさまです。
行ってらっしゃい!
いい1日でありますように!
【今日の京都令和3年4月8日(木)】(No.2332)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。
大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html
鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/
近畿地方の現在の雨の状況です。
https://www.river.go.jp/kawabou/mb?zm=10&clat=34.86256320369171&clon=135.7296854579934&fld=0
******************************************************************************************************************************************************
コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。
4月7日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。
https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143
○ほていまつり/萬福寺は中止です。
○ 釈尊降誕花まつり/霊山観音
お釈迦様の誕生日を祝して、花御堂にて誕生会の法要を行います。また、抹茶の接待・琴の演奏なども行われます。
清凉寺、知恩院、西本願寺、この日は京都市内の各寺院で、多彩な行事が行われます。
日程4月8日
時間13:00~
料金
大学生以上 300円
野点の茶席 300円
アクセス
京阪「祇園四条駅」~徒歩15分
地下鉄東西線「東山駅」~徒歩20分
バス「東山安井」~徒歩8分
ホームページ
http://www.ryozen-kwannon.jp/
○ 花まつり(灌仏会)/西本願寺
釈尊の降誕を祝う行事。花御堂のなかに誕生仏を安置し、参拝者はこの像に甘茶をそそいでお参りします。
日程4月8日
アクセス
市バス「西本願寺前」下車
ホームページ
http://www.hongwanji.or.jp/
○ 花まつり・降誕会/知恩院
潅仏会は、仏教を開かれたお釈迦様がルンビニーの花園でお生まれになった4月8日に行われます。法然上人御堂(集会堂)外陣に花御堂(はなみどう)が設けられ、その中に誕生仏が祀られます。お釈迦様が誕生したときに天が甘露の雨を降らし、誕生を祝福したことに由来して、甘茶を誕生仏に灌ぎます。
日程4月8日
アクセス
地下鉄東西線「東山駅」から徒歩8分、または京阪「祇園四条駅」から徒歩14分、または阪急「河原町駅」から徒歩15分、またはJR「京都駅」から206系統の市バス「知恩院前」~徒歩5分
ホームページ http://www.chion-in.or.jp/
○仏生会/智積院
○花まつり大法要・鬼子母神大祭・大花見宴/立本寺
○釈迦降誕会/妙心寺
○花まつり写経会/三十三間堂
○釈迦降誕会/妙心寺
○花まつり大法要・鬼子母神大祭・大花見宴/立本寺
○花まつり(釈尊降誕会)/妙満寺
○ 相国寺・金閣・銀閣宝物展-梅の余薫(〜4/18)/相国寺の歴史と寺宝 承天閣美術館
○ 第55回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開(〜4/11公開場所によって、日程が違います。)
https://ja.kyoto.travel/specialopening/winter/2020-2021/
○ 春の特別展とライトアップ(〜5/5)/高台寺
○ 春の特別展とライトアップ(〜5/5)/圓徳院
○花の天井春の特別公開(〜5/9)/平岡八幡宮
○十三まいり(〜5/13)/法輪寺
○ 本法寺 春季特別寺宝展(〜4/15) /本法寺
○ 夜の特別公開 夜桜ライトアップ(金堂、講堂夜間特別拝観)(〜4/18)/東寺
○ 二条城桜まつり2021(〜4/11)/二条城
○ 春季名宝展(〜5/11)/大覚寺
○ 霊宝館春季名宝展(〜5/9)/仁和寺
○ 霊宝館の春期特別展(〜5/5)/醍醐寺
○春の特別公開(〜5/25)/東寺
○ 春の花見と特別拝観 ライトアップ(〜4/11)/妙顕寺
○ 春の特別拝観(〜6/4)/相国寺
○ライトアップ(〜4/18)/平野神社
○ 岡崎桜・わかば回廊 十石舟めぐり(〜5/5)
○ 建礼門院寺宝展(〜5/10)/長楽寺
○ 霊宝館春季特別公開(〜5/31)/清涼寺
○春の特別公開(〜4/11)/安楽寺
○ 京おどり(〜4/11)/宮川町
#京の歳時記
#釈迦誕生日
#花まつり
#甘茶
#誕生仏
#唯我独尊
#白い象
#甘茶の庭
#霊源院