今日の京都1月22日(金) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
大寒ですが、寒さが緩んでいます。しばらくは過ごしやすい日が続くようです。
先日、12日の朝、京都では積雪がありました。
積雪があると、雪景色の写真を撮ろうと、金閣、銀閣、清水寺などに向かわれる方が多いですね。
その日、友人は、龍安寺の石庭の雪景色を求めて、きぬかけの路を上がったそうです。雪の龍安寺はほとんど人もいなくて、雪の石庭を独り占めだったそうです。
その写真をいただきました。それを眺めて、雪の石庭の素晴らしさを味合わせていただきました。


【石庭とは】

本来は、京都の龍安寺(りょうあんじ)庭園のみの別称だったが、近年では、石組を主体とした枯山水(かれさんすい)庭園を広くさすようになった。ただこの場合でも、石組と地表の白砂からなる意匠が全体のほとんどを占め、植栽や地被類は控え目な庭園に限っている。
 枯山水庭園は、その文字が表しているように、山水を別の自然として抽象的あるいは絵画的に表現したものであり、どんな場合でも山水を離れては成立しないものと考えられていた。しかし龍安寺庭園のみはまったく別の系統に属し、伝統的な山水の表現ではなく、室町期におこった飾りの意匠としての庭園とみることができる。すなわち、室町期になって書院造建築が完成すると、これまで建物外部の空間(御所でいえば紫宸殿(ししんでん)の前広場)で行われていた公家(くげ)・武家・寺院などの儀式は、すべて内部空間としての建物の内部で行われるようになり、さらに書院造に不可欠の床の間には、書院飾りが定型化していった。この室町期の飾りの美学の興隆と、寺院などの方丈外部の儀式空間の無用化とが時期的に交差して生まれたのが、飾りの意匠としての龍安寺庭園ということができる。
 作庭者は不明であるが、小ぶりの石のみ15個を用い、植栽も遠慮して用いず、実用的でないことを幕府の寺社方からとがめがあればただちに撤去できるよう、地表も平面にして、白砂だけの意匠にした。当時流行の書院飾りをヒントとし、山水表現ではない意匠によるものを、とくに石庭の名称でよんできたのである。

日本大百科全書(ニッポニカ)

【枯山水とは】
石庭は枯山水のひとつのジャンルです。

枯山水は水のない庭のことで、池や遣水などの水を用いずに石や砂などにより山水の風景を表現する庭園様式。例えば白砂や小石を敷いて水面に見立てることが多く、橋が架かっていればその下は水である。石の表面の模様で水の流れを表現することもある。
抽象的な表現の庭が室町時代の禅宗寺院で特に用いられ発達した。従来の庭園でも技法として庭園の一部に用いられ、寝殿造庭園でも枯山水の部分を含み大名屋敷に造られていく回遊式庭園も枯山水を含んでいることがあったが、禅宗寺院で用いられて以降、独立した庭園として造られるようになった。日本庭園は水を得られる場所に築くものであったが、枯山水様式の登場後は必ずしも水を使わなくとも造園が可能になった。

【枯山水の種類】
○平庭式
起伏に富んでおらず、ほぼ平地と言っていい状態の枯山水をこう呼びます。見た目には至極シンプルであり、世界観に入り込みやすいです。龍安寺の石庭が平庭式の枯山水です。


龍安寺

○準平庭式
基本的には平らですが、石ではなく砂や土などで盛り上がった山を作ります。山と言っても比較的低い山です。大徳寺本坊、普賢寺などがこれにあたります。

○枯池式
枯山水は水を使いません。しかし、池泉庭園なるものが存在します。これは川などから水を引き入れて作った庭園のことです。枯池式枯山水とは、水を一切使うことなく池泉庭園に似せて作られたものを指します。
そんなことができるのかと思いますが、青岸寺などで、こうした庭園を見ることができます。
砂を川や池に見立て、石や苔などをふんだんに使うなどすれば、枯山水のはずなのになぜだか潤いや水音まで感じられる不思議な技法と言えます。


青岸寺

○枯流れ式
砂に紋様を書くことで、水流を再現した枯山水を指します。枯池との違いは、池に当たるものを作らないことです。
西芳寺や天龍寺などで見られます。



天龍寺

○築山式
またの名を前期枯山水といいます。枯山水の初期的の技法です。寺院によっては池泉庭園とコラボしていることもあります。
傾斜など、地形を活かしての造りが躍動的な半面、不思議な静寂もあるのが特徴です。
西芳寺や天龍寺、観正寺などの庭園がこれに当たります。

【砂紋の種類】
水流を再現するために使われるのが砂紋です。
砂は白川砂と呼ばれる同じ砂を使用するのですが、砂粒のサイズによって中豆、豆、アコラス、ビリと分かれています。
砂紋の種類です。



龍吟庵

○井桁紋
井戸の「井」の字のように、縦横憎んだ紋様です。

○渦巻紋
石の周辺でよく見られる、同心円状の文様を示します。イメージとしては波紋のようなものです。

○曲線紋
川の流れや海のうねりを示す砂紋。水のイメージとしては分かりやすく、良く使われます。

東福寺での砂紋の作り方の動画です。

https://youtu.be/l2YMoBU7KyY

枯山水の庭は侘び寂びを表わしているとも言われます。まずは、何も考えず、枯山水の庭を眺められてはいかがでしょうか?



大徳寺大仙院



龍吟庵

******************************************************************************************************************

さて、今日1月22日はカレーライスの日だそうです。

⚫カレーライスの日
1982年のこの日、全国学校栄養士協議会で1月22日の給食のメニューをカレーにすることに決められ、全国の小中学校で一斉にカレー給食が出された。 

京都には、カレーライスの名店がたくさんあります。牛すじの入ったカレーなど魅力的なカレーがたくさんありますね。
ここでは、ちょっと変わり種なレトルトカレーをご紹介します。



http://retort-packed-curry.blog.jp/archives/10608554.html

この他、以前話題となった京都大学の総長カレー。

最近、国立大学が独立行政法人になり、いろいろな分野に進出されていますが、このカレーもそのひとつです。



京都大学には る京大生協が運営するカンフォーラという食堂があります。京都大学のシンボル「楠」の学名 Cinnamomum camphora が由来だとか。中でも、第24代尾池総長プロデュースと銘打った総長カレーが話題となり、看板メニューとなっています。
こちらでは、本物の京大生でなくても利用できます。もし、お近くに行かれたら、召し上がってみてください。



******************************************************************************************************************
最近は、たくさんのご当地カレーが出ています。京都らしいカレーを試してみたいです。
最近、テレビ番組でカレーが認知症予防にいいと紹介されていました。
また、海軍は毎週土曜日のお昼にカレーを食べる伝統がありました。その後、土曜日が休みになり、それ以来、海上自衛隊では金曜日にカレーを食べるそうです。それは、海上に出た場合、曜日がわかるようにということからだそうです。
今日は金曜日、カレーを召し上がってはいかがでしょうか?
連日のコロナウイルスの新規感染者数が減っていきません。
コロナにかからないことが、ひっ迫している医療機関や医療従事者の方々の負担を減らす、一番の感謝だと思います。
お出かけの方、マスク、手洗いなど、忘れずに、三密にお気をつけてください。
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和3年1月22日(金)】(No.2256)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/


近畿地方の現在の雨の状況です。
 http://www.river.go.jp/x/krd0107010.php?lon=135.6836159946397&lat=34.95309468371873&opa=0.4&zoom=8&leg=0&ext=0 

************************************************** *************************

コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。

1月21日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○蓬莱船(1/1〜2/3)/上賀茂神社

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)


○ 都七福神めぐり(〜1/31)

○ 京都十二薬師霊場会(〜1/31)

○ 京都駅ビル 光のファンタジー2020(〜2021年3月27日)

#京の歳時記
#雉始雊
#石庭
#枯山水
#砂紋
#カレーの日
#総長カレー
#京都大学
#ご当地カレー