今日の京都7月7日(火) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。


おはようございます。九州地方の大雨というにはあまりにも激しい雨、テレビに映る各地の様子に胸が締め付けられました。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被害がこれ以上広がりませんようにお祈りします。
それにしても、空が壊れたかのような雨。どうぞ、お怒りをお納めくださいと、手を合わせています。

昨日入ったニュースですが、京都三大祭の時代祭の中止が決まりました。これで、今年は、三つのお祭が全て中止となりました。

さて、今日は、二十四節気と七十二候が移ります。

【小暑】 しょうしょ
だんだん暑さが増していくという意味で、梅雨明けも近くなり、湿っぽさの中にも夏の熱気が感じられるようになります。海や山に出かけるのにもいい時期です。また、小暑と大暑を合わせたおよそ1か月を「暑中」といい、「暑中見舞い」を出す期間とされています。 

【温風至】(あつかぜいたる)
熱い風が吹き始める頃。温風は梅雨明けの頃に吹く南風のこと。日に日に暑さが増します。 この南風は色で呼び分けられています。「黒南風」と「白南風」です。南風を略して「みなみ」。主に東日本で使われてきた呼び名で、太鼓の乱れ打ちのように烈しく吹く夏の南風を「大南風(おおみなみ)」と呼ぶそうです。一方、西日本では古くから、南方より吹く湿った風のことを「南風(はえ)」と呼んでいました。
これは漁師言葉です。
梅雨半ばの強い南風を「荒南風(あらはえ)」といいます。日本の上の梅雨前線沿いに雷雲を発生させて強い雨を降らせる、湿った熱帯気流の荒南風。
梅雨の初めに黒い雨雲の下を吹く南風を「黒南風(くろはえ)」といい、梅雨が明けて白い巻雲や巻層雲が空に浮く頃、そよそよ吹く南風を「白南風(しろはえ・しらはえ)」といいます。目に見えないはずの風に雲の色である「黒」と「白」を、吹く風の名に選んだ日本人の感性はすごいと思えます。

どちらの南風も、夏の季語です。
有名な俳句としては、
「黒南風に 水汲み入るゝ 戸口かな 」原 石鼎
があります。

そんなお天気の中、今日は、7月7日、七夕です。
この七夕の前日に降る雨のこと洗車雨と言います。なぜ、洗車雨というのかというと、彦星様が織姫様に会いに行くための牛車を洗車している水が雨になり空から降ったということからです。
また、七夕当日の雨を「催涙雨」とか「酒涙雨」(さいるいう)と言います。
その涙にはいくつかの説があります。
1.雨のせいで天の川が増水してしまい、川を渡れず会えない事から流れる嘆きの涙
2.無事に天の川を超えて会えた後、別れを惜しむ涙
3.無事に天の川を超えて会えたことから感激して流した涙

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【七夕とは】
七夕は「たなばた」または「しちせき」とも読み、古くから行われている日本のお祭り行事で、一年間の重要な節句をあらわす五節句( 人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)) のひとつにも数えられています。

その起源には数多く説がありますが、
(1)もともと日本の神事であった「棚機(たなばた)」と
(2)おりひめとひこぼしの伝説と
(3)奈良時代に中国から伝来した「乞巧奠(きこうでん)」
という行事があわさったものと言われています。 
この中で乞巧奠についてです。

「乞巧奠(きこうでん)」は、中国の行事で7月7日に織女星にあやかってはた織りや裁縫が上達するようにとお祈りをする風習から生まれました。庭先の祭壇に針などをそなえて、星に祈りを捧げます。やがてはた織りだけでなく芸事や書道などの上達も願うようになりました。

平安時代にその話が日本に伝わると、宮中行事として七夕行事が行われるようになりました。宮中の人々は桃や梨、なす、うり、大豆、干し鯛、アワビなどを供えて星をながめ、香をたいて、楽を奏で、詩歌を楽しみました。サトイモの葉にたまった夜つゆを「天の川のしずく」と考えて、それで墨を溶かし梶の葉に和歌を書いて願いごとをしていました。梶は古くから神聖な木とされ、祭具として多くの場面で使われてきました。

江戸時代になり七夕行事が五節句の一つとなると、七夕は庶民の間にも広まり、全国的に行われるようになりました。人々は野菜や果物をそなえて、詩歌や習いごとの上達を願いました。梶の葉のかわりに五つの色の短冊に色々な願い事を書いて笹竹につるし、星に祈るお祭りと変わっていきました。

中国には古代より、木・火・土・金・水の五つの要素によって自然現象や社会現象が変化するという学説があり、五色のたんざくはこれにちなんだ緑・赤・黄・白・黒です。中国ではたんざくではなく、織姫の織り糸にちなみ、吹き流しや五色の糸をつるします。また、たらいに水を張って梶の葉を浮かべ、そこに織女星とひこぼしの二つの星をうつしておりひめとひこぼしが無事に会えるようにと祈りました。 

出典
http://www.jishujinja.or.jp/index.html 

【和歌に詠まれた七夕】
「たな」は横板、「はた」は織り機のことで、板で組み立てられた織り機のことを意味します。竹に短冊を結びつけて、願い事をする、というのは日本でできた習慣のようです。
彦星と織姫は天の川を渡ってデートします。中国では織女が川を渡りますが、日本では彦星が川を渡るという設定に変わりました。
川を渡る際には、かささぎが天の川を埋め尽くして橋となって織姫を渡します。伝説を背景にして、逢うこともままならぬ男女の象徴として和歌にも詠まれます。和歌で夏や冬に「かささぎの橋」という場合には、天の川そのものを指します。かささぎの「白」は、かささぎの肩から腹の白い部分を指しています。

⚫︎大伴家持〈かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞふけにける〉
⚫︎和泉式部〈思ひきやたなばたつめに見をなして 天の河原をながむべしとは〉

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さて、例年ならば今日、7月7日は綾傘鉾の稚児が八坂神社への社参をします。

【綾傘鉾とは】



綾傘鉾は、山鉾の非常に古い形態を残している傘鉾の一つで、大きな傘と棒振り囃子の行列として巡行していた。この綾傘鉾も、江戸時代の天保5年(1834)、一時小型の鉾に改造されるが、元治元年の大火で、その大部分を焼失することになる。その後、明治12年から17年まで原型の徒歩ばやしの形で巡行したことがある。棒振り囃子は、赤熊をかぶり、棒をもった者が、鉦、太鼓、笛に合わせて踊るもので、壬生村の人々により奉仕されていた。




この綾傘鉾も町内の人々の努力が実り、昭和54年から巡行することになった。なお、傘につける垂りは人間国宝の染織家森口華弘の友禅「四季の花」と平成4年に町在有志の寄贈になる綴錦「飛天の図」がある。 

綾傘鉾の棒振り囃子は、
宵々山宵山で披露されるので、来年はご覧になってください。


出典
http://www.gionmatsuri.or.jp/yamahoko/ayagasahoko.html 

○綾傘鉾稚児




祇園祭では、昔はどの鉾にも生き稚児か乗っていましたが、今では 鉾に乗るのは長刀鉾のみとなっています。函谷鉾では、 「一條嘉多丸君(かたまるぎみ)」という稚児人形を 1839(天保10)年の鉾再建以降、他の鉾に先駆けて乗せています。他の鉾でも稚児人形になる中、綾傘鉾では 六人の稚児が七月十七日の巡行に徒歩で参加しています。
昔の洛中洛外図には、稚児が強力に担がれて巡行する姿が描かれています。
現在の巡行時は六名の稚児に差し掛け傘がなされ、稚児の後方に棒振りやお囃子方、鉾という順番で進んでいきます。
長刀鉾の稚児に比べ、年齢が幼く、幼稚園児や小学校低学年のお子さんが稚児になられます。
こちらの綾傘鉾のお稚児さんは募集要項が、綾傘鉾のHPに載っていました。 

【お稚児さん募集
綾傘鉾 稚児奉仕要項】
資格

幼稚園・保育園年長~小学校中学年頃までの健康な男児で、綾傘鉾保存会役員・後援会の推薦がある方

費用
総計 260.000円
[内訳]
①結納金:200.000円
②父兄支度金:50,000円(衣装代含む)、③後援会年会費:10,000円

その他
稚児社参ならびに巡行に出席できる方。
また祭事儀式以外に各種行事にも参加できる方

各行事について
①稚児社参・結納の儀

日時:毎年七月七日
場所:八坂神社・常磐新殿
服装:稚児は稚児装束(一式貸与)、随行父兄は羽織袴(一式貸与、白足袋は持参)
*扇子、稚児餅進呈
*結納金:200.00円
 (他に父兄支度金:50,000円および後援会年会費:10,000円を別納)
*社参・結納の儀の諸費用は保存会が負担いたします。

②傘鉾巡行の儀

日時:7月17日、午前8時20分町内出発・午前9時四条烏丸出発
服装:稚児は稚児装束(*扇子持参)
父親は裃着用(貸裃・着物・襦袢・帯・草履は貸与、白足袋・ステテコ
(*扇子は持参) 

長刀鉾に比べ、負担は小さいとはいえ、
かなりのものですね。

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七夕の今日、どんな願いを短冊に書かれますか?私は、私の周りの方々も元気で幸せでありますように!そして、大雨による被害が少ないように!雨が止みますように!

大雨もですが、コロナも勢いを増しています。
まずは、身を守ることをなさってください。
昨日、母の付き添いで病院に行き、PCR検査に立ち合うことになりました。陰性で、本来受診する科を受診することができました。発熱では、まずはコロナの疑いを晴らさないと受診もできない現在を目の当たりにしました。
そして、医療現場で働く方々の姿に、改めて感謝です。ピリピリとした現場でのストレスもすごいと思います。

どうぞ、今日もお元気でいい1日でありますように!
お出かけの方、三密にお気をつけてください!
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和2年7月7日(火)】(No.2058)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 http://www.river.go.jp/x/krd0107010.php?lon=135.6836159946397&lat=34.95309468371873&opa=0.4&zoom=8&leg=0&ext=0 

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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。

7月6日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

○七夕祭/地主神社は中止となりました。

○精大明神例祭「七夕祭」/白峯神宮

蹴鞠の神様である精大明神の例祭が、毎年7月7日に白峯神宮で執り行われます。例年ならば蹴鞠保存会による蹴鞠をはじめ、山城舞楽、小町踊りの奉納が行われるのですが、今年はコロナウイルスのため、行われません。
日程7月7日
時間七夕祭:13:30~
料金無料
アクセス
9系統市バス「堀川今出川」下車
ホームページhttp://shiraminejingu.or.jp/event/tanabata/ 

○ 貴船の水まつり/貴船神社




古来の雨乞神事に由来し、降雨、晴天の恵みを願う祭です。今年はコロナウイルスのため、神事のみ行われます。

過去の動画です。

https://youtu.be/JpwHoaE7K9E

日程7月7日  
アクセス
叡山電車「貴船口駅」から徒歩30分もしくは33系統の京都バス「貴船」~徒歩5分、または地下鉄烏丸線「国際会館駅」から52系統の京都バス「貴船口」乗換~33系統の京都バス「貴船」~徒歩5分
ホームページhttp://kifunejinja.jp/event.html 

○ 七夕祭り/松尾大社
短冊が取り付けられた笹竹が掲げられ、境内では奉納行事などもおこなわれます。
日程7月7日(火)
アクセス
市バス「松尾大社前」下車
阪急嵐山線「松尾大社駅」下車
ホームページ
http://www.matsunoo.or.jp/

○ 七夕祭(7/7)/長岡天満宮

○七夕会(7/7)/高台寺

○ 風祭り(〜7/15)/千本ゑんま堂

○七夕笹飾りライトアップ(〜8/15)/貴船神社

○嵐山鵜飼(〜9/23)/嵐山渡月橋

○愛車の茅の輪くぐり(〜7/7)/城南宮

○アートで祭る祇園祭(〜7/24)/京都高島屋

○ 桔梗を愛でる特別拝観(7/12)/天得院

○ 初夏の庭園特別公開(〜7/19)/建仁寺両足院

○紫陽花苑の公開/藤森神社(〜7月上旬予定)

○ 令和の枯山水新庭園 特別公開/建仁寺霊源院(〜7/31)

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