今日の京都4月16日(木) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。今年の春は桜の開花が早く、桜前線も東北を北上しています。例年ならば、桜は南の地方から咲き出し、北へ向かいます。それが、今年は、開花の一番乗りは(沖縄地方を除く)東京の3月14日でした。現在、秋田県が満開となっています。不思議なことは、今年、鹿児島県が4月1日に開花したものの、まだ満開になっていないことです。この冬は寒気の南下が弱く、記録的な暖冬となりました。このため、西日本を中心に花芽の休眠打破が遅れたためと言われています。
その一方、2月以降も気温は高めに経過したことから、休眠打破後のつぼみの生長は早く進みました。
これらの理由から、関東〜東北では例年より開花が早く、東海〜九州北部では例年並〜やや早い開花の所が多くなっていると考えています。ところが、冷え込みが弱かった九州南部では休眠打破の遅れが特に大きく、鹿児島では開花が例年よりも大幅に遅れています。 

鹿児島県よりも秋田県の方が早く桜が満開になるという不思議な春です。

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さて、今日は「 康成忌」です。
ノーベル文学賞を受賞した小説家・川端康成の1972年の忌日です。

【川端康成とは】

[生]1899.6.14. 大阪,大阪
[没]1972.4.16. 神奈川,逗子
小説家。幼くして父母,姉,祖母を失い,祖父が亡くなった 15歳のときに伯父の家に引き取られた。第一高等学校を経て,1924年東京帝国大学国文学科卒業。在学中の 1921年に同級生らと第6次『新思潮』を発刊,『招魂祭一景』(1921)が出世作となった。菊池寛の知遇を得て 1923年『文藝春秋』同人となり,大学卒業後の 1924年には横光利一ら当時の新進作家たちとともに『文芸時代』を創刊し,新感覚派の運動を始めた。初期の代表作は『伊豆の踊子』(1926)で,繊細な詩情と機知の交錯する「掌(たなごころ)の小説」といわれる小品風な一連の短編もある。第2次世界大戦後の作品では,鋭敏な感性と詩的表現とによって非情な東洋的人工美の世界を築き,そこに鮮烈な抒情を漂わせた。1952年日本芸術院賞受賞,翌 1953年日本芸術院会員。1961年文化勲章受章,1968年ノーベル文学賞受賞。1972年自殺。代表作『浅草紅団(あさくさくれないだん)』(1929~30),『禽獣(きんじゅう)』(1933),『雪国』(1935~47),『千羽鶴』(1949~51),『山の音』(1949~54),『古都』(1961~62)など。
出典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

川端康成の自殺は、門下の三島由紀夫が1970年 11月に割腹自殺したことによる強度の精神的動揺から、ガス自殺したとされています。

【『古都』について】




川端康成は京都をテーマとした作品『古都』を朝日新聞に1961年~62年に掲載しました。 
『古都』は、康成が下鴨に家を借り、そこで生活をしつつ仕上げた作品です。 

川端康成『古都』とは
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E9%83%BD_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC) 

物語は、主人公の千重子が幼なじみの真一と出かけた平安神宮の春の桜見から始まり、祇園祭の人混みの中で双子の苗子と出会い、秋の時代祭りを経て、淡雪の降る冬で終わります。

物語の中では、葵祭、大文字、北野をどり、事始めなどの京都の代表的な年中行事がでてきますし、清水寺、錦市場、仁和寺、上七軒などの名所が多く登場します。この他にも、主人公の日常に京の老舗店がさりげなく出てきます。手土産にと「森嘉」の豆腐や祇園祭の頃、牡丹湯葉を買いに御池通りの「湯波半」へとか。すっぽん料理で有名な「大市」も出てきます。加えて、京都の昔ながらの風習やそれぞれの祭りの起源なども説明されているので、ストーリー以外の楽しみを見つけることができます。 




○『古都』ゆかりの場所
また、「古都」の文学碑は、
北山グリーンガーデンの奥庭に建立されています。高さ4メートル程の御影石でおむすび形をしています。






この『古都』 は何度か映画化されて、あの山口百恵さんと三浦友和さんの共演が話題になりました。




文学作品としてではなく、京都本として読まれるのも面白いかと思います。

【川端康成の『美しい日本と私-序説』】

『美しい日本と私』は1968年(昭和43年)12月10日、日本人として初のノーベル文学賞を授与された川端(当時69歳)が、12月12日にストックホルムのスウェーデン・アカデミーで行われた授賞記念講演において演説した芸術観・文化論です。

この記念講演(『美しい日本の私―その序説』)は、道元などの僧の和歌を引用解釈しながら、〈雪月花〉に象徴される日本美の伝統、こまやかな美意識、万有が自在に通う空、無涯無辺、無尽蔵の心の宇宙などの世界観のありようが、流麗な文章でとらえています。有無相通じる融道無磁の〈無〉の心が、〈一輪の花は百輪の花よりも花やかさを思はせる〉という美の秘密を成立させている趣旨に、スウェーデン・アカデミーの聴衆は深い感銘を受けたと言われています。文章内に川端の付けた小見出しはありませんが、朝日新聞では紙面に講演録を記載するにあたり、「雪月花に美の感動」、「『無』は心の宇宙」、「美の糧『源氏物語』」というおおまかな三段階の小見出しを付けています。
その最後に、川端自身の作品が「虚無」と評されることに対し、それは「西洋流のニヒリズム」という言葉は当てはまらず、「心の根本」が違うことを述べ、道元の四季の美の歌も実は強く「〈禅〉に通じたもの」としています。

出典Wikipedia

この『美しい日本と私-序章』は川端康成の作品の根底に流れる考え方だと言えると思います。

外出自粛の折、読まれてはいかがでしょう。

https://www.amazon.co.jp/%E7%BE%8E%E3%81%97%E3%81%84%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E7%A7%81-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%B7%9D%E7%AB%AF-%E5%BA%B7%E6%88%90/dp/4044094810

こちらのサイトに全文が紹介されています。

https://shikinobi.com/kawabatayasunari#03-1

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今も、この事態に対応してくださっている保健所や医療関係者の方々に感謝です。どうぞ、身体も気持ちも疲弊してしまわないように少しでも休ませてあげてください。

どうぞ、どうぞ、ご自身のため、周りの大切な人のために外出自粛なさってください。私も頑張ります。

今日もお元気でいい1日でありますように!
お仕事や外出しなければならない方々、くれぐれも三つの「密」に気をつけてお出かけください。
行ってらっしゃい!

【今日の京都令和2年4月16日(木)】(No.1976)

※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
ページの下の方にライブ映像のところがあります。
 https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

近畿地方の現在の雨の状況です。
 http://www.river.go.jp/x/krd0107010.php?lon=135.6836159946397&lat=34.95309468371873&opa=0.4&zoom=8&leg=0&ext=0 

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コロナウイルスのため、中止になっている行事が多くなっています。

4月15日現在の京都の行事やイベントの状況です。
お出かけの際にはご確認の上、お出かけください。

https://ja.kyoto.travel/news/format.php?id=143

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観光客が減り、大変な状況の京都。みんなで京都を応援しませんか?お住まいのところから京都に行ったと思ってオンラインでお買い物!
私の独断でご紹介していきます。

【私のお気に入り】
BGMはそうだ京都行こうのCMソングに乗って。
⑥麩嘉さん



時たま、無性に食べたくなる生麩。白味噌碗にいれたり、田楽にしたり。
私は、粟麩と道明寺麩が好きです。ちょっと舌に残るような感触がたまりません。生麩は60%以上が水分だとか。それだけに美味しいお水のあるところでしか美味しい生麩は作られないということです。




麩嘉さんのオンラインショップは、この4月に開設されたばかり、しばらくは桜麩をサービスしていただけるそうです。




麩まんじゅうも食べたくなりました。

https://fuka-shop.com/view/category/all_items

⑤鍵善良房さん



祇園にある葛きりで有名な鍵善良房さん。
お店では、葛きりやおぜんさいを頂いたり。
現在は、本店の喫茶部はお休みなさっています。
店頭の販売はされています。鍵善良房の「おちょま」「菊寿糖」をよく求めます。夏になると水ようかん「甘露竹」をいただきます。こちらでは、生和菓子「おうちで生菓子」を取り扱ってらっしゃいます。

https://www.kyoto-wel.com/shop/S81108/ichiran.html

④しま村味噌








以前出会ってその味に唸った割烹「七八」(東山二条入ルにありましたが、老舗の後継になられると閉店されてしまいました。)の大将に教えていただいたお味噌の専門店。お店は、御所の東側にあり、それも一方通行で車では行きにくいです。
白味噌がとても美味しいです。あと、田楽味噌や山椒味噌、柚子味噌も便利に使えます。

https://www.simamura.com/?mode=pc

③くらま辻井さん
こちらでの大好物は、【山椒じゃこ」
上質のちりめんじゃこと山椒の実を煮上げ、葉山椒が入っています。
あと、「うなぎ山椒煮」も美味です。山菜の佃煮もたくさん。ご飯が進むのが難点です。
https://www.kuramatsujii.jp/shop/products/list.php?category_id=1

②加藤順さん
加藤順って、人の名前みたいですが、お漬物屋さんです。お店は、川端二条から東に入ったところ。
支店はなく、ここでしか買い求められません。京都にはたくさんのお漬物屋さんがあって、みなさまそれぞれのご贔屓もあると思います。こちらのお店、比較的歴史も浅く、ある意味、現代的な京漬物といった感じです。お漬物の種類も多く、その中で、私は浅しばが好みです。

http://www.katojun.jp/

①老松さん
美しく美味しいお菓子がたくさんですが、私の一押しは、この季節だけの「夏柑糖」
4月1日から発売されています。
ひと口食べると、初夏を感じます。毎年、6月末から7月初めまでの販売です。
よろしければ召し上がってください。

https://oimatu.shop-pro.jp/?pid=100253825

【来年の手帳】4月 16日
白峯神宮の春季例大祭・淳仁天皇祭で奉納される蹴鞠を拝見しに行きます。

京都頑張れ!
日本頑張れ!
生きてお目にかかりましょう!

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