今日の京都8月19日(月) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。


おはようございます。
今朝は、ちょっと職場に向かうのにリズムに乗れず
という方が多かったのではないでしょうか。
山の日の三連休、引き続きの盆休み、そして土日。長いお休みでは9連休という方もいらっしゃったのではないでしょうか?
いきなりは難しいですが、日常に戻っていきましょう。暑さもまだ半端ないです。気をつけてお過ごしください。

さて今日は語呂合わせから、
バイクの日、俳句の日と制定されています。

◎バイクの日

総務庁交通対策本部が1989年に制定されました。
「バ(8)イ(1)ク(9)」の語呂合せです。
バイクの安全を考え、バイクによる交通事故の増加を防止するための日です。
バイクに乗られる方、どうぞお気をつけてください。

◎俳句の日
8月19日の「819」が「はいく」と読めることから。京都教育大学教授で正岡子規研究家の坪内稔典先生がが提唱。夏休み中の子供達に、俳句に親しんで興味を持ってもらうために、毎年イベントを行っています。

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わかっているようでわかっていない
俳句です。

【俳句とは】

俳句は、和歌の上の句(五・七・五)と下の句(七・七)を別々の人が交互に作る連歌〔れんが〕の上の句だけが独立してできました。 江戸時代に松尾芭蕉が「俳諧の句」として確立させ、大流行しました。

俳句は三句十七音という限られた文字数の中で、自然の美しさや人の心情を表現しなければななりません。
そこで、季語を入れる事によって、作者の意図する情景をわかりやすく表現する事ができます。
季語とは、その言葉が入るだけで、誰もがその季節を思い浮かべられる言葉の事を言います。

俳句は江戸時代には俳諧と呼ばれていました。
この俳諧という言葉は、もとは「こっけい」・「おもしろ味」といった意味で、室町時代から江戸時代にかけてさかんに作られた連歌で使われていたものです。
連歌はもともとは、優雅な美の世界をめざすものでしたが、やがて本来の道からそれ、こっけいな言葉の遊びとなりました。次第に、連歌の上の句(五・七・五)が独立して鑑賞されるようになり、今の「俳句」のもとになりました。この独立したかたちのものを、「俳諧の句」と呼びます。江戸時代には「奥の細道」の作者で有名な松尾芭蕉などが活躍し、広く庶民にも俳諧の文化が流行しました。

その後、明治維新後に登場した正岡子規(まさおかしき)が、「俳諧の句」を「俳句」という名前をつけました。

【俳句と川柳の違い】
俳句と川柳、文字数も同じですが、どこが違っているのかと、思っていました。
滑稽なのが川柳という程度の認識でした。

○形式的違い・俳句には、<季語>が必用ですが、川柳では特にこだわりません。・俳句には、<切れ字>が必用ですが、川柳では特にこだわりません。・俳句は、主に<文語>表現ですが、川柳は<口語>が普通です。
○内容的違い>
俳句は、主に自然を対象に詠むことが中心でですが、川柳では、人事 を対象に切り取ることが中心です。俳句では、詠嘆が作句のもとになり「詠む」といいますが、川柳では、詠ずるのではなく「吐く」「ものす」などといいます。決して、詠ずるものではありません。
○歴史的な分岐
俳句も川柳も、同じ俳諧の中から生れました。しかし、俳句は、俳諧の<発句ほっく>(さいしょの一句)が独立したもので、季語、切れ字等の発句にとっての約束事がそのまま引き継がれ、さらに、題材も発句としての格調が保てるものに限られます。川柳は、俳諧の<平句ひらく>が独立して文芸となったもので、発句として必用な約束事がありません。題材の制約はなく、人事や世帯、人情までも扱われます。
この項出典
http://www.doctor-senryu.com/01_museum/0_senryu-haiku.html

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「俳諧の句」を確立させた松尾芭蕉に関連したお堂が京都にあるのをご存知でしょうか?

松尾芭蕉は伊賀(三重県)上野生まれ。藤堂良忠に仕えましたが、主君没後に退去。江戸に出て俳人の名声を確立。たびたび京都を訪れ、『奥の細道』の旅後に向井去来の落柿舎に逗留、『嵯峨日記』記しました。芭蕉の句にちなむ芭蕉堂が円山公園南にあります。
堂の東隣に西行堂が建っています。 



しばの戸の月やそのままあみだ坊
(「芭蕉庵小文庫」)
(あなたの住んでいる柴の庵は、西行上人が歌った時と同じくしみじみとした風情が漂っていますね。 だからあなたはさしずめ阿弥陀坊ですね。)
の一句を詠み、草庵に棲んでいる人にこの句を贈ったといいます。
この芭蕉堂は、江戸時代中期、俳聖松尾芭蕉を偲ぶため、加賀の俳人・高桑闌更(たかくわらんこう)がこの句を生かして営んだものといいます。
堂内には、蕉門十哲の一人、森川許六(もりかわきょりく)が刻んだ芭蕉の木像が安置されています。

この他に、芭蕉が京都での滞在先は
金福寺裏の芭蕉庵、嵯峨・落柿舎などがあります。 


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【京都にある芭蕉の句碑一覧 】

⚫何にこの師走の市にゆく烏
円隆寺 舞鶴市引土72 

⚫春もややけしきととのふ月と梅 
神宮寺 野田川町石川 

⚫ 一声の江によこたふやほととごす 
天橋立(一声塚) 宮津市江尻 

⚫今日ばかり人も年寄れ初時雨
如願寺 宮津市宮町73 

⚫春もややけしきととのふ月と梅 
如願寺 宮津市宮町73 

⚫梅が香にのっと日の出る山路かな
須津彦神社 宮津市須津 

⚫ほととぎす大竹藪を漏る月夜
車折神社 右京区嵯峨朝日町23 

⚫六月や峰に雲置く嵐山
大悲閣 右京区嵯峨嵐山 

⚫花の山二町のぼれば大悲閣 
大悲閣 右京区嵯峨嵐山 

⚫名月や池をめぐりて夜もすがら
広沢の池 右京区嵯峨広沢町 

⚫ 清滝や波に散り込む青松葉 
落合橋傍 右京区嵯峨鳥居本亀屋町 

⚫清滝や波に散り込む青松葉 
落合橋畔 右京区嵯峨鳥居本亀屋町 

⚫五月雨や色紙へぎたる壁の跡 
落柿舎 右京区嵯峨小倉山 

⚫梅白し昨日や鶴を盗まれし 
御室川左岸 右京区嵯峨鳴滝蓮池町 

⚫古池や蛙飛びこむ水の音
東福寺 東山区本町15 

⚫柴の戸の月やそのまま阿弥陀坊
雙林寺(芭蕉堂) 東山区鷲尾町527 

⚫憂き我をさびしがらせよ閑古鳥
金福寺 左京区一乗寺才形町 



⚫古池や蛙飛びこむ水の音 
永観堂(禅林寺) 左京区永観堂町 

⚫おもしろうてやがて悲しき鵜舟哉
法然院 左京区鹿ヶ谷御所段町 

⚫いざさらば雪見にころぶ所まで
大雲寺 左京区岩倉 

⚫春立つや新年ふるき米五升
阿弥陀寺 上京区寺町通今出川上ル4 

⚫半日は神を友にや年忘れ 
御霊神社 上京区御霊竪町495 

⚫畄守といふ小僧なふらん山桜
法界寺 伏見区日野西大道町19 

⚫ わが衣に伏見の桃の雫せよ
西岸寺 伏見区下油掛町 

⚫ 梅が香にのつと日の出る山路哉 
御香宮神社 伏見区伏見 

⚫山吹や宇治の焙炉の匂ふ時 
三室戸寺 宇治市莵道 

⚫山吹や宇治の焙炉の匂ふ時
萬福寺 宇治市五ヶ庄三番割34 

⚫ 木隠れて茶摘みも聞くやほととぎす
橋寺放生院 宇治市宇治橋東詰 

⚫有難き姿拝まんかきつばた
森村家西隣 乙訓郡大山崎町 

お出かけになられた時に、
ふと立ち止まってご覧になってはいかがでしょうか?

そして、ちょっと一句を
いかがでしょうか?
まずは、作ってみるですね。
みなさまの今日の一句をお待ちしております。

今日もいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

【お願い】
添付している写真一枚一枚にコメントを頂くと、写真だけがひとり歩きをしてしまいます。
申し訳ありませんが、個々の写真へのコメントはなさらないでください。
コメントは、投稿そのものにしていただけるようにお願いいたします。

【今日の京都令和元年8月19日(月)】(No.1735)
※掲載の情報等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
 http://www.shokoku-ji.jp/k_live.html 

近畿地方の現在の雨の状況です。
 http://www.river.go.jp/x/krd0107010.php?lon=135.6836159946397&lat=34.95309468371873&opa=0.4&zoom=8&leg=0&ext=0 

○上高野念仏供養踊
/宝幢寺 (ほうどうじ)


日程8月19日
時間20時
上高野念仏供養踊は、千年の歴史を持つ踊りです。
大正時代末期に一時、途絶えたそうですが、その頃の踊りを復活させようと、
当時の記録や実際に踊られていた人の様子を実現し伝統を受け継がれています。
平成3年に京都市の無形文化財に指定されています。

この踊りは8月19日の夜に、宝憧寺の境内で新仏となられた方々をしのんで、右手に団扇を持ち揃いの浴衣に三巾前垂れ姿の女性の踊り手が施餓鬼台の位牌を円く囲み、南無阿弥陀仏と念仏を唱え鐘や太鼓の囃子だけでゆっくりおどります。 


動画です。
https://m.youtube.com/watch?v=LoEREol3e4A

アクセス
叡電「三宅八幡駅」下車、徒歩8分。

○ 貴船の川床(〜9/30)

○鴨川の納涼床(〜9/30)

○嵐山の鵜飼(〜8/31)/嵐山大堰川

○第44回京の夏の旅 文化財特別公開 (〜9/30)

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