今日の京都2月27日(水) | 都のかほり日記

都のかほり日記

京都、奈良、滋賀、神戸、東京。私のテリトリーです。
そこでのさまざまな出会いを綴っています。
仏像が大好きで、美味しいもの、スィーツ、美しいものが大好き。あちこちと出没しています。

おはようございます。
このところ、ずいぶんと春めいてきました。
梅の名所では梅の香が漂い、香りから春を感じられます。

さて、関西地方では放映はされていませんが、
JR東海の「そうだ 京都行こう」のCMは
四季折々の京都の魅力を発信しています。このCMを観て多くの方が京都を訪れていらっしゃるのではないでしょうか?

その「そうだ 京都、行こう。」の2019年春キャンペーンが始まっています。昨年秋のキャンペーン(一休寺)まで、25年ナレーターを務められた長塚京三さんから二代目旅人として俳優の柄本佑さんがナレーターとして、新CM「2019 春はあけぼの・日の出編」が流れています。



2019年 春「春はあけぼの・さくら編」
https://youtu.be/EiepjjIdOWU

ポスターは北山大橋から眺めた風景のようです。

このCMは清少納言の『枕草子』の「春は曙〜」を入り口に、いろいろな京の春を紹介していきます。
懐かしい『枕草子』!高校の時暗唱しました。今でも、少しは諳んじることができます。
春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は夜
月の頃はさらなり。
闇もなほ、蛍のおほく飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くもをかし。
雨など降るもをかし。

秋は夕暮れ
夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の、寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。
まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 
日入り果てて、風のおと、虫の音など、はた言ふべきにあらず。

冬はつとめて
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、
霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、
火など急ぎおこして、炭持てわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白い灰がちになりてわろし」

秋なあたりで、危うくなりました。清少納言も眺めたであろう京の春、どんな景色だったのでしょうか。

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さて、「いけず石」をご存知でしょうか?
先日、たまたま歩いていた
妙顕寺あたりで、たくさんの「いけず石」を見かけました。


「いけず」とは、京ことばで「意地悪」という意味で使われます。ただ、京ことばでは、たんに「意地悪」というだけではなく、ちょっと親しみを込めた言い回しで使われるように感じます。

さて、そんな「いけず石」。京の街の角、角で見かけることが多いと思います。他所からいらした方は、「この石何?」た思われると思います。京都は碁盤の目のように街が形成されています。
東西への道である四条通りや五条通り、南北の道である河原町通りや堀川通りのように車幅も歩道も広いような道もあれば、本当に車一台ギリギリ通れるくらいしかないような道も珍しくありません。
道幅が狭くて十字路も多い街、京都。そのため、いわば車は右左折が多くなるとも言えるのですが、道路は公道ですが道路の内側というのは私有地です。建造物がないとはいえ、そこは立派な私有地なのです。でも、道が狭いので、右左折する際、私有地の部分にタイヤが乗っかってしまうケースも多くなります。
場所によっては、私有地にタイヤを乗せなければ角を回るのも大変なところもあります。しかし、この私有地の持ち主としては自分の土地を車が通ることに面白くはありません。そして、角の敷地は何もなくても、その上に屋根などがあった場合、車が通ることによって、屋根や軒を傷つけることが出でくるのです。そういうことから、この石が生まれたのです。



とはいえ、ドライバーにとっては、見えにくい場所にある石です。そこに乗り上げれば、車は傷付きます。そのため、「いけず石」と呼ばれるようになったようです。

いけず石を置くことは、京都人の気質をよく表わしていると言われています。

運転の下手な車が敷地内に入れば、いけず石がそれ以上の侵入を防ぎます。その際には侵入した車に傷が付いてしまいますが、いけず石が敷地内にある以上、運転手は家主を責めることができず、そのため誰も文句を言いに行ったりはしません。結果、家は傷付かず、相手の車は傷が付くがそのまま勝手に走り去っていくのです。従って、家主も面倒に関わらずに済むのです。こういった揉め事は、特に京都では好まれません。

この「いけず石」敷地の角置かれて家を守るという他に敷地に駐車させないという効用もあります。




この「いけず石」は無言の主張といってもいいですね。

京都以外では「いけず石」はあまり見かけないような気がしますが、どうでしょうか?ガードレールやポールがたてられているところが多いのではないでしょうか?これも、1つの京都の文化ですね。

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さて、2月もあとわずかとなりました。
2月は28日しかありません。
いつもの月よりも、早く感じるのも仕方ないですね。
それだけに3月が早くやって来るようでわくわくしますね。

今日もいい1日でありますように!
行ってらっしゃい! 

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【今日の京都2月27日(水)】(No.1562)
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 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
 http://www.shokoku-ji.jp/k_live.html 

近畿地方の現在の雨の状況です。
 http://www.river.go.jp/x/krd0107010.php?lon=135.6836159946397&lat=34.95309468371873&opa=0.4&zoom=8&leg=0&ext=0 

○第53回 京の冬の旅 非公開文化財特別公開(〜3/18)

○第40回記念京都名流いけばな展/京都駅新幹線コンコース(〜3/3)

○梅苑公開(〜3月下旬)/北野天満宮

○しだれ梅と椿まつり(~3/22)/城南宮

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