今日の京都11月28日(水) | 都のかほり日記

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おはようございます。
寒くなりそうでなかなか寒くなりきらない今年の冬です。先日、書いた、木枯らし1号、どうも関東地方では吹かずじまいになりそうです。11月30日までなので、どうでしょうか?

さて、今日11月28日は『親鸞忌』です。
『悪人正機説』で有名な親鸞が満89歳で亡くなった日です。
承安3年〔1173年〕4月1日生-弘長2年〔1252年〕11月28日没




出典Wikipedia

【親鸞とは】

親鸞は公家の出身で、父は藤原氏の末流、日野有範〔ありのり〕です。皇太后宮大進〔こうたいごうぐうたいしん〕にまで成った人でした。
伯父には文章博士の日野宗業〔むねのり〕がいます。
9歳の春、出家して比叡山に登り、
「明日ありと思う心の仇桜
夜半に嵐の吹かぬものかは」
という歌を詠んでいます。
出家の動機は、戦乱と飢餓が原因と言われていますが、父・日野有範が「わが子を自分と同じ道を歩ませるのが不憫だ」
と考えたとも言われています。

9歳から29歳までの比叡山での堂僧時代についての親鸞の記録が残っていません。
この空白の時代に、親鸞が後に『肉食・妻帯』という仏教者としては異例な生き方をする秘密が隠されているとも言われています。
親鸞にとって、転機になったのは
『法然を訪ねよ』という29歳の時に見た夢です。比叡山を降り、京都の六角堂で見た聖徳太子から『法然を訪ねよ』という夢のお告げだと言われています。

京都の六角堂のご本尊は、如意輪観音、別名 救世観音です。この観音様は、聖徳太子の持仏だったと伝えられています。聖徳太子が建立した四天王寺の西門は、『西方浄土の東門』と言われています。太子の信仰は、法然の浄土信仰とつながっているのです。

承元元年〔1207年〕2月、法然とその門下の流罪〔承元の法離〕に連座して、親鸞は越後に流されました。そのため、親鸞が法然から直接教えを受けたのは6年間だったようです。

越後に流された親鸞は、『愚禿〔ぐとく〕親鸞』と名乗りました。『教行信証』のなかで親鸞は「僧にあらず俗にあらず、この故に禿の字をもって姓をなす」と書いています。
この非僧非俗は、その後の彼の生活信条となったそうです。

建暦元年〔1211年〕、赦免された親鸞は
京都に戻らないで越後にとどまります。

そして三年後の建保二年〔1214年〕に、
家族を伴って上野国〔こうずけのくに〕左貫〔さぬき〕を経て常陸国〔ひたちのくに〕に移りました。
そこで二十数年にわたって百姓や下層武士に教えを説いています。

親鸞は『歎異抄』第三章のなかで次のように言っています:

善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。
しかるを世の人つねにいはく、
『悪人なほ往生す、いかにいはんや善人をや』この条、一旦そのいはれあるに似たれども、本願他力の意趣にそむけり。
そのゆゑは、自力作善の人は、
ひとへに他力をたのむこころ欠けたるあひだ、弥陀の本願にあらず。
しかれども、自力のこころをひるがへして、他力をたのみたてまつれば、真実報土の往生をとぐるなり。

煩悩具足のわれらは、いづれの行にても生死をはなるることあるべからざるを、
あはれみたまひて願をおこしたまふ本意、悪人成仏のためなれば、他力をたのみたてまつる悪人、もつとも往生の正因なり。

よつて善人だにこそ往生すれ、まして悪人はと、仰せ候ひき。

親鸞の説いた『悪人正機説』の「悪人」とは、「煩悩だらけの凡夫」のこと、
肉食妻帯している破戒者としての自分自身のことを「悪人」と言っていることになる。

自分のような悪人だからこそ、
自力作善の行に頼るのではなく、
弥陀の本願を無条件に信ずることができる。

さらに
「阿弥陀仏は私のように破戒の愚か者でさえ救ってくれるのだ!」
「阿弥陀の救いを信じる心が起きたとき、救いが決まる」
という絶対他力の教えが非僧非俗のなかにある。

因みに、親鸞の妻は恵信尼だけでなく、
外にもいたのではないかという説があります。親鸞の妻、二人説、三人説があります。また子供は善鸞、印信、明信、道性、覚信尼、小黒女房、高野禅尼の四男三女がいたことは明確ですが、外にも子供がいたかも知れません。

参考文献 金子大栄著『歎異抄』

今日の親鸞の御正忌報恩講ですが、同じ浄土真宗でも、宗派によって日程が違っています。

◎ 宗派別の御正忌報恩講の日程 

⚫1月9日〜16日…浄土真宗本願寺派(お西)・真宗高田派
⚫10月25日〜28日…真宗浄興寺派
⚫11月21日〜28日…真宗大谷派(お東)・真宗佛光寺派・真宗興正派・真宗木辺派・真宗出雲路派・真宗誠照寺派・真宗三門徒派・真宗山元派
⚫11月23日〜28日…浄土真宗東本願寺派

このように各派によって日程が異なる理由 ですが、親鸞が入滅した日は、弘長2年(1262年[11月28日(グレゴリオ暦換算 1263年1月16日)です。宗派により、旧暦の日付のまま新暦の日付で行われる場合(11月28日)と新暦に換算した1月16日に営まれる場合があるからなのです。 

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今日もいい1日でありますように!
行ってらっしゃい!

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【今日の京都11月28日(水)】(No.1471)
※掲載の情報について、社寺・施設側の都合や天候等の理由により、
日程や内容等が変更になる場合があります。お出かけ前にご確認くたさい。

 大文字山です。
京都コンピューター学院の映像です。
 http://www.kcg.ac.jp/daimon/index_f.html 

鹿苑寺金閣
 http://www.shokoku-ji.jp/k_live.html 

近畿地方の現在の雨の状況です。
 http://www.river.go.jp/x/krd0107010.php?lon=135.6836159946397&lat=34.95309468371873&opa=0.4&zoom=8&leg=0&ext=0 

○ 火焚祭
/長岡天満宮・下鴨神社・清荒神 






日程11月28日

お火焚きと呼ばれ、江戸時代から京都地方などで行われる神事で、
陰暦11月に社前において火を焚き、祝詞や神楽でもって神意を慰めるものです。
秋の収穫感謝の新嘗祭(しんじょうさい・にいなめさい)の一種、
または古くから庭燎(にわび)を焚いて神楽を舞ったものの名残であるとも言われており、
神社だけでなく民間でも行われ、みかんや饅頭、おこしなどを供え、
神社が参詣者に授与したり、民間の子供たちに与えたりしました。
また鍛冶屋の鞴(ふいご)祭りなどが行われることもあったようで、
火を用いる業種(鍛冶屋や染物屋、造酒屋など)で
この様なお火焚きの日が決まっていることが多くあります。 

○納め甲子祭(11-28)/松ヶ崎大黒天

○秋の特別拝観(〜11/30)/高台寺・圓徳院

○ 秋の特別拝観(~12/15)/相国寺

○花の天井 秋の特別拝観(〜12/2)/平岡八幡宮

○秋の特別公開 「東山文化の原点 国宝東求堂」(〜12/2)

 ○ 秋の特別拝観(~12/15)/相国寺

 ○ 秋の特別公開(~12/10)/聖護院門跡

○秋季特別公開(〜12/9)/大徳寺塔頭 総見院

○秋の特別公開(〜12/9)/弘源寺 
弘源寺の枯山水庭園「虎嘯の庭」

○秋の特別拝観(〜12/9)/宝厳院 

○秋季特別公開(〜12/9)/大徳寺塔頭 黄梅院

○特別公開(〜12/16)/大徳寺塔頭 興臨院

○吉祥天女像開扉(〜11/30)/浄瑠璃寺

○  秋季特別展(遊行上人とその秘宝展)(〜11/30)
/長楽寺

○境内ライトアップと夜間特別公開(〜12/9)/東寺

○嵯峨菊展(〜11/30)/大覚寺

○夜間拝観(11/30)/曼殊院門跡

○秋の人形展(〜11/30)/宝鏡寺

○夜の特別拝観(〜12/2)/青蓮院門跡

○もみじ祭(11/30)/赤山禅院

○夜間拝観(〜12/2)/知恩院

○夜間拝観(〜12/2)/永観堂禅林寺

○もみじ苑ライトアップ(〜12/2)/北野天満宮

○ 夜間拝観(〜12/2)/清水寺

○観楓会(〜12/2)/退蔵

○秋の特別拝観と夜間ライトアップ(〜11/25)/雲龍院

○第25回 泉涌寺~東福寺 窯元もみじまつり(大陶器市)(〜11/25)

○紅葉夜間ライトアップ「光と水」(〜11/25)/大原野神社

○成就院庭園 特別公開(〜12/2)/清水寺

○秋の特別拝観(〜12/2)/東福寺塔頭 勝林寺

○秋の特別公開(〜12/2)/霊鑑寺

○秋の特別公開(〜12/2)/安楽寺

○秋の特別公開(〜12/2)/浄住寺 

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