手術の二日前に入院
情緒不安定で不眠になり
睡眠薬を処方してもらいました
が まったく効かず
眠れません

前日にS先生がきて
『手術怖いよな、明日頑張ろうな』
そう言ってくれましたが
恐怖心は消えず

脳外科看護師
『腕のいい先生だから
大丈夫ですよ』
もう先生を信じるしかない泣

手術当日
夫が朝8時に来てくれ
談話室で少し話します
息子は自宅待機

8時30分
手術着に着替え
看護師さんに車椅子を押してもらい手術室へ

夫が荷物を持って
術後にお世話になるSCUまで運んでくれました

もしもの時を考え
息子に手紙を残そうか
悩みましたが
結局は書きませんでした
…書けなかった…

子供には
壁に当たったときの乗り越え方
を その都度教えてきた
生きていると楽しいことだけでなく
辛いことや悲しいこともある
誰にも どんな人にも

外科医を信じてはいましたが
自分の体力に自信がなかった

でも頑張らなければ
必ず戻ってこなければ
弱い私は心の葛藤が続きました

手術台に乗り
周りは慣れた作業を淡々と進める中
暗い森の中をひとり
泣きながら走っているような心細さを感じる…

負けてはだめ
自分に言い聞かせる
そんな中で思い出すのはやはり
息子の笑顔

手術がんばってね

励ましの言葉を胸に
その笑顔だけ輝く星のように光っていました

そのあとは意識がなくなり…

全身麻酔 
13時間にも及ぶ手術
夫が帰宅したのは深夜
疲れてお風呂にも入れず
着替えだけして寝たそうです

朝からずっと病院にいてくれて
ありがとう


読んでくださった方
ありがとうございましたm(_ _)m