次の日 D大学病院へ
D大学病院は昔
夫が眼科でお世話になったことがあります

当時とあまり変わらない

そのときは私が夫に付き添い
今日は夫が私に付き添いです

受付で初診の手続き
紹介状やデータを提出し
脳外科の受付へ向かい
順番を待ちます

やっと名前が呼ばれ
診察室に入り 
S先生と初対面

『こんにちは~はじめまして~』

気さくな先生

『やっぱりね〜
腫瘍はっきり写ってるね~』

画像には白く写る大きな腫瘍が…

なに この大きな腫瘍

『大きいよね~
これ取ってしまわないことには〜
脳幹までいっちゃうと
死んでしまうよ〜』

えっ?私死ぬ?

子供の成人式どうするの
卒業式は 
就職は

人は いつ何がおきて死ぬか分からない
歩いていて看板が落ちてくるかもしれないし
事故や災害もある

旧家に嫁ぎ 慣れない環境の中で
いつか病気で死ぬかも…
そう思っていたけど…
分かってる 分かってる
分かってるけど

でもそれが 今なの?

私の父は50代で亡くなってる
これも私の運命なのか

頭の中がぐるぐる回り
何も考えられない私とは反対に
S先生と夫は淡々と会話してる

こんなときも冷静でいられる夫
ある意味では頼もしいのか?
それとも鋼メンタルなのか?

とりあえず
1週間後MRI検査、血液検査、
耳鼻科受診にきてということで
その日は帰宅しました

帰りの車の中
大変なことになったって話して
それ以外 
お互い言葉が見つかりませんでした



読んでくださった方
ありがとうございましたm(_ _)m