今年は、香港から2頭が出走予定しています。2頭とも有力馬といえますが、なんといってもロマンチックウォーリアのGⅠ7勝という実績と、それに対する獲得賞金の多額さです。日本馬での最高獲得賞金額の馬は、ウシュバテソーロの22億1567万円ですが、ロマンチックウォーリアはなんと25億8430万円も獲得しているのです。獲得賞金額は、その馬の格付けに対するひとつの指標だと思っておりますので、すばらしい馬が走りに来たし、そしてどんな競馬をするのか楽しみでもあります。前走の香港で行われたクイーンエリザベス2世カップでは、日本馬のプログノーシスやノースブリッジをおさえて勝利しています。しかし、ロマンティックウォーリアの1600m最速タイムは、1分33秒8であまり早い時計を持っているとはいえません。全19戦のうち1600m戦は2回しか走っていないので、この持ち時計だけで決めつけられないとは思いますが、主戦距離が12戦している2000mであると思われるのですが、それがマイルに対するスピード適性が少し足りないから距離を延ばして2000mで走っているのか、それとも2000mのほうが賞金の高いレースが多かったからなのかはわかりませんが、今回、東京競馬場の高速マイルレースでも勝つようですと、香港馬のレベルの高さの証明となるでしょう。

 そして、もう一頭のヴォイッジバブルのほうがマイル戦を得意にしているようで、全18戦中マイルは7戦して3勝、2着1回、3着2回と実績を挙げています。しかし、それでも持ち時計は1分33秒7で、6走前にハンデ56㎏で計時していますが、この時計では日本の高速馬場では少々時計が足りないように思われます。また騎手も、前走マクドナルド騎手でしたが、今回マクドナルド騎手はロマンチックウォーリアに騎乗するということを見ましても、2頭のうちの主力はロマンティックウォーリアであろうと考えます。しかし、こちらの馬も競馬強豪国の香港からの参戦であるということで、軽視はできないでしょう。

 安田記念の過去5年間を見ますと、なんと5年連続で馬券に絡んでいる騎手がおります。名手ルメール騎手、この人です。5年前は、1番人気アーモンドアイで3着。このときはスタート直後に大きな不利を受けており、とても残念な騎乗だった、とルメール騎手も述懐しているようです。4年前もアーモンドアイで参戦して1番人気で2着、3年前は、4年前の勝馬だったグランアレグリアでの2着、2年前は3年前の3着馬シュネルマイスターで2着、昨年もシュネルマイスターで3着と、堅実に馬券圏内にははいっているものの、どうしても1着が取れない不思議なレースになっています。今年はパラレルヴィジョンで参戦いたしますが、予想の前人気では5番人気ぐらいとなっており、今年も3着以内の馬券対象圏内、さらには優勝まであるのでしょうか。前走ダービー卿チャレンジトロフィーからのステップで過去5年間では3着以内に入った馬は残念ながらおりません。

 ソウルラッシュは、前走急遽松山弘平騎手が前日の落馬負傷により団野大成騎手に乗り替わっての勝利を収めて、今回は名手モレイラ騎手が手綱をとります。昨年度はマイラーカップ3番人気3着の後、6番人気で0.8秒差の9着。その前年ではマイラーカップ5番人気で1着の後、6番人気で0.6秒差の13着。今回、モレイラ騎手も3度目の騎乗となりますので結果を残せるか期待いたします。

 セリフォスは、川田騎手が1週前の追い切りで調整しておりますし、昨年の安田記念出走馬が7頭予定しており、その中で最先着していることから、優勝の最有力候補だと思います。不安材料は、8枠17番という外目が少々不利ではないだろうかと思われます。どうしても外を回るためコース距離ロスは否めないでしょう。コンマ数秒での勝負の分かれ目になるので些細なロスが届かないことにもなりかねません。枠順ばかりはどうしようもないところです。


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